地震発生後、献血でできる被災地支援と献血の重要性 | mico65 。*

地震発生後、献血でできる被災地支援と献血の重要性

献血の呼びかけです。
被災地域の惨状が放送されることこそ少なくなりましたが、血液はこれからも必要になります。
被災直後に献血した方々はまだ次の献血ができない時期です。

献血しなかった方は是非考えてみてください。

以下、献血に関する記事を携帯用にテキスト化したものです。

<地震発生後、献血でできる被災地支援と献血の重要性>

大規模な災害が起きた場合、負傷された多くの方たちの回復に欠かせない血液。献血は多くの人がどこにいても行える被災地支援の方法の一つです。また、輸血に必要な血液製剤は保存期間が限られているため、長期的な協力が必要です。献血の流れ、役割を解説します。

国内で大きな災害が起きた場合、義援金、物資支援、ボランティアと同じように、献血という支援の方法があります。多くの人が全国各地から、協力できる方法です。災害時は多くの負傷者が出るため、血液製剤が必要とされるのです。但し、災害直後にだけ多くの献血が集まるのもよくありません。あまり知られていませんが、血液には使用期限があります。血小板不足に使われる「血小板製剤」は、採血後わずか4日しか持たないのです。

■人の体に欠かせない血液

△赤血球
赤血球は全身に酸素を運ぶために大切な細胞です
人の体内を循環している血液量は、体重のおよそ 1/13と言われています。男性では体重の約8%、女性では約7%が血液です。全血液量の20%以上の血液が失われると、ショック症状が出てきます。体重 70kgの男性(血液量5.6kg)の場合、約1kgの出血があるとショック症状を起こすということです。

血液は全身へ酸素と栄養を送っているため、血液が失われると、脳や心臓への影響が出てきます。血液は体を維持する要なのです。

■手術・外傷など失血状態でのショック症状
体内の血液が少なくなると以下のような症状が出ます。

 ・皮膚が蒼白くなったり、口唇の赤みがなくなる
 ・冷や汗が出てくる
 ・脈が弱くなり(頻拍)、早くなる 
 ・意識がなくなる
 ・呼吸困難

酸素が全身に行かないため、脳や肝臓、腎臓のような大切な臓器に障害が起こることもあります。さらに、それらの障害は血液不足の状態が続くと、元の機能が戻らなくなるため、一刻も早く血液を確保する必要があります。特に必要なのが血を止めるために必要な「血小板」、血液の液体(血漿)に含まれるタンパク質である「凝固因子」、酸素を運ぶ「赤血球」です。出血量が多い場合の補充法として輸血が行われます。

■献血の種類
△献血
血液製剤は献血によって支えられています
献血には、全血献血と成分献血の2種類があります。

■成分献血

◇血漿成分献血……18歳~69歳。次回の献血は男女すべて2週間空けて可能。男性45kg以上・女性40kg以上
◇血小板献血……18歳~54歳(ただし男性は~69歳) 次回の献血は男女すべて2週間空けて可能。男性45kg以上・女性40kg以上

■全血献血

◇200ml献血……16歳~69歳 次回の献血は男女すべて4週間空けて可能。男性45kg以上・女性40kg以上
◇400ml献血……18歳~69歳(ただし男性は17歳~) 次回の成分献血は男女8週間空けて可能。次回の200ml、400ml献血は男性は12週間、女性は16週間空けて可能。男女ともに50kg以上


■血液製剤の有効期限
献血で取られた血液は、そのまま輸血に使われるわけではありません。その後調整され、輸血のための「血液製剤」になります。血液製剤はも製造後1~2年保存できるものもありますが、血小板不足に使われる「血小板製剤」は、採血後わずか4日しか持ちません。

献血ができない人・条件
私も以前、赤十字病院で勤務していたときに献血カーに乗りましたが、安全な血液を集めるために献血には様々な条件を設けています。以下の条件にあてはまる人献は、献血の意志があっても残念ながら献血できないことがあります。

 ・ 特定の病気にかかったことのある方:心臓病・悪性腫瘍・けいれん性疾患・血液疾患・ぜんそく・脳卒中など
 ・ 献血できない薬を服薬中、妊娠中、授乳中の方、発熱等している方
 ・エイズ、肝炎などのウイルスを持っているキャリアーの方、またはそれと疑われる方
 ・ 輸血歴、臓器移植歴のある方
 ・ピアスの穴をあけている方
 ・1年以内にいれずみを入れた方
 ・1年以内に予防接種を受けた方:不活化ワクチンの場合は接種後24時間の献血を避けた方がいいでしょう
 ・出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)をした方
 ・海外旅行者及び海外で生活した方:例えば、マラリアや狂牛病などの関係から、アフリカや英国に旅行された時期によってはできないことがあります
 ・クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の方、またはそれと疑われる方

など。