93歳母。
寝たり目を覚ましたり、施設内をリクライニング車椅子で少し散歩に連れていってもらったり、、と穏やかにグループホームでの生活を再スタートしました。
とはいえ全介助の状態。体重も全盛期?から20kg程落ちました。入院生活で随分体も固くなり、職員さんへの負担はとても大きくなりました。
食事は食べたい時に食べたい物を。と言うことで昨日は、私たちが持って行ったアイスクリームを食べたい!とのこと。
職員さん2人がかりで、誤嚥のないようにベッドを起こして体勢を整え、ゆっくりとスプーンで口に運んでもらいます。
アイスクリームが大好きな母。美味しい☺️と5口ほど食べることが出来ました。
病院では、飲み込むのに相当な時間がかかっていたようですが、好きなものというだけあって、ゴックンと上手く飲み込めていました。
普段私たちは、食べ物を見て食べたいと感じ、お箸やスプーンで持ち上げ、口に運び、味や香りを楽しみながら咀嚼して飲み込む。当たり前のようですが、随分たくさんの動作をしているんだなあ、と気付かされます。
母は一生懸命に飲み込んでいました。それを見て看護師さん「凄い!ちゃんと喉を使って飲み込めましたね。大丈夫ですね。美味しいですか?」と。
普段当たり前に食べ物を食べていますが、それが当たり前ではないことを母に気付かされます。
『親の介護は親の命懸けの子育て』とどこかで聞いたことがありますが、最後まで母から学ぶことがあるように思います。
私たち娘は、介護を施設にお任せすることを選択しましたが、お互い穏やかな気持ちで過ごせているのは間違いないと思います。
93歳母。
肺炎で3週間の入院のあと、無事にグループホームへ戻って来ました。
とても大変な状態で受け入れてくださった施設には感謝しかありません。
入院中は話しかけても反応がほとんどなく、何か言いたそうでも言葉にならず、食事に対しても興味がなく、母なりに早く退院したいと訴えていたのかもしれません。
施設に戻ってからは、何と!「お腹がすいた」と言ったり、馴染みの職員さんとコミュニケーションをとったり、笑顔を見せたり、、と、とても穏やかな表情になりました。
もともと人と接するのが好きな母。食べることが何より好きな母。認知症で色々なことがわからなくなっていても、本来の母の姿を見たようでした。
家族にはとても辛いことですが、退院後のカンファレンスでは看取りの話も出ました。
担当医も施設の方も、何が今の母に最善なことか、残された時間をどう過ごすか?を一生懸命に考えて、言葉を選んで話してくれました。
この施設に入居出来て、ホントに良かったと改めて感じる1日でした。
入院していた病院をあとにする前に撮った1枚👇