「願い星」




ベンチに腰かけた 並木通り
風に乗る枯葉 雨のように舞い落ちる


あの雲を突き抜ける流れ星に
いったい幾つの 願いがこめられてるの


明かりのない夜を忘れた 僕の瞳よ
失うまで気づかないものひとつ 夜空に
散りばめた 星屑のような想いを集めて


残した輝きは 君の姿や声の結晶
僕には守れなかった 手に届かない過去の記憶
いつまでも そこにあることだけを祈って




いつか 新しい光追いかけ
手にする旅へと 出かける日が来るのかな


愛しい理由(わけ)の地図をなくした 孤独の道よ
かばんに入りきらないもの多く 置き去り
隙間なく 心を埋め尽くした 淡い朧月


答えのない問いが 振り切れずにのしかかった
それでも消えなかった 君を離した時の傷も
いつまでも そこにあることだけを祈って




この瞬間も広がる宇宙
あの時僕はどうして 心を広げて
君を抱きしめてあげられなかったの



明かりのない夜を忘れた 僕の瞳よ
失って気づかされたものひとつ 夜空に
散りばめた 星屑のような想いを集めて

残した輝きは 君の姿や声の結晶
僕には守れなかった 手に届かない過去の記憶

願い星の夜は なんて蒼く 燦爛に照らされるの
不思議と悲しくなかった ただ何か足りなかったんだ


いつまでも そこにあってほしい
いつまでも 忘れられない
いつまでも あの星を見つめて



星に願いを…