石原の「尖閣購入発表」の舞台に中国マネー
[春名幹男「国際情報を読む」]
(日刊ゲンダイ2012/11/1)
今年4月、尖閣諸島を「都で買い上げる」とブチ上げた石原慎太郎前東京都知事(80)。その時に、もう新党結成を決意していたに違いない。
だから、発表の場を選んだ。
わざわざワシントンの米保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」で声明を出したのだが、果たして、この選択は正しかったか。
筋金入りの保守派で知られた同財団のエドウィン・フュルナー理事長(71)は石原氏と懇意だとされる。
米保守派の支持を背に尖閣諸島購入を発表する効果は少なくなかろう。
しかし、同財団には「中国マネー」が流入している。石原氏はその事実は知らなかったのではないか。
同財団にはエレーン・チャオ元米労働長官(59)がいる。
漢字名は趙小蘭。
台湾に生まれ、ハーバード大ビジネススクールで修士号を得たエリートだ。
ブッシュ(父)政権で運輸副長官、平和部隊長官などを務めたが、1992年の大統領選でクリントンが当選したため、下野し、ヘリテージ財団特別研究員となった。
その後、ブッシュ(子)政権では、労働長官に就任。夫は共和党の大物、ミッチ・マコネル上院院内総務(70)だ。
実は、米国のシンクタンクで最も重要なのは、寄付金集めになる。
彼女はヘリテージ財団に在籍中、父の生まれ故郷、上海のつてを頼り、中国から財団への寄付金を集めるのに成功した。
ちょうどその頃(1996年)、私はワシントンで記者をしていた。
当時財団の広報担当だった友人が「大変なことになった、中国から寄付金が入るようになって、台湾が怒っている」と頭を抱えていたのを覚えている。
保守系機関だけあって、それまでアジアでは台湾や韓国からしか、寄付金は受けていなかった。
中国からも金が寄せられるようになると、財団は中国の世界貿易機関(WTO)加盟について「反対」から「賛成」に意見を変えた。
実は、チャオ元長官の父、ジェームズ・チャオ氏は母校、上海交通大学で江沢民前国家主席と同級生だった。
海運で財を成した富豪だ。
恐らく、長女のために自分のコネを利用して中国国内で財団への寄付を依頼したのだろう。
中国が米国内でどれほどコネクションを拡大しているか、 日本では知られていない。
米国で中国の「代弁者」の筆頭はキッシンジャー元国務長官。
今年2月訪米した習近平次期総書記は、元長官を「井戸を掘った人」と称えた。
石原氏はどこまで知っていただろう。
◇春名幹男 早大客員教授。
1946年、京都市生まれ。大阪外大卒。共同通信ワシントン支局長、特別編集委員を経て現職。95年ボーン・上田記念国際記者賞受賞。「秘密のファイル―CIAの対日工作」など著書多数。
************************************
(ブログ主の解説)
ヘリテージ財団は、「ミサイル財団」という異名を持っているように、他方にはミサイルを売って、他方にはMD(ミサイル・ディフェンス)を売るというようなマッチポンプを平気でやる財団として知られています。
つまり、ヘリテージ財団の皆さんは、インチキMD構想をブチ上げ、日本にインチキPAC3を売りつけた方々です。
この財団の理事は、筋金入りの保守派で知られたエドウィン・フュルナー氏(71)で、石原氏とは旧知だと言われています。
石原慎太郎が、わざわざアメリカのヘリテージ財団で「尖閣買取り声明」を出したのは、「日本はアメリカの核産業をバックにつけたぞ。尖閣を取れるものなら取ってみろ」と中国を威嚇したつもりだったのでしょう。
エレーン・チャオと、その父親、ジェームズ・チャオが中国コネクションから、ヘリテージ財団に寄付金を引っぱってきたことにより、中国のWTO加盟に賛成するようになったというのは、実は大変なことなのです。
いままでは、韓国や台湾などの自由諸国だけから寄付を集めてきたのに、それと対立する共産圏の中国からの寄付金を受け入れたということは、このヘリテージ財団が中国のためにも働く「※両建て主義のシンクタンク」であるということです。
(※1988年秋には韓国の国会で韓国の情報機関がヘリテージに220万ドルを提供していたとする秘密文書が公開されたが、財団側は否定した。
1989年に『USニューズ&ワールド・レポート』誌は、その中に統一協会の文鮮明のものも含まれていたと報じた。
ヘリテージの近年の年次報告書では、サムスンから40万ドルが提供されたことが判っている。また韓国政府からの金が別の財団を通じて過去3年間で約100万ドル提供された。Wikiより)。
もっとも、これがヘリテージ財団の正体なのです。
戦争屋は両方を応援して、両方とも、とことん疲弊させて搾り取るのです。
敵・味方に分かれて戦争をさせられている人々は、本当の敵が目前にいることを知らないのです。
ヘリテージ財団とは、主に国防について米国政府にさまざま提言を行い、政府の政策決定に深く関わっている財団です。
だからこそ、石原慎太郎は、“虎の威を借る”がどこく、ヘリテージ財団で尖閣買取り宣言を行ったはずです。
ところが、そのヘリテージ財団には、実は10年以上前から中国大陸から資金が入っていたのです。
中国から金を引き入れたのが、このエレーン・チャオと彼女の父親です。
石原慎太郎の読み違いは、ヘリテージ財団をバックにつけたことです。
彼は、この財団の東シナ海の軍備拡張セールスマンとして使われているということになります。
そして、彼がヘリテージ財団と進めようとしていることは、逐一、中国側に流れているだろう、ということです。
(転載終了)
この記事の内容が本当なら、
石原さんは、利用されて踊らされているだけの哀れな老人ということになりますね((゚m゚;)
恐らく本人は分かっていないのでしょうが…(・・;)))
未だに騙されているから、
「中国と戦争する!」とか言っているんでしょう?( ̄▽ ̄;)
もしくは、わざとやっていて、
その財団からのキックバックが約束されているとか??( ̄▽ ̄;)
考えられる可能性は、この二つだと思います。
どちらかは分かりませんが、
前者なら「事故顕示欲が強いだけのバカ」、
後者なら「自分大好きの盲目的な拝金主義」ということですから、
こんな人に政治家をやらせる訳にはいかない!!ヾ(。`Д´。)ノ
選挙前のこの時期、全ての日本人に知って欲しい内容でした。
[春名幹男「国際情報を読む」]
(日刊ゲンダイ2012/11/1)
今年4月、尖閣諸島を「都で買い上げる」とブチ上げた石原慎太郎前東京都知事(80)。その時に、もう新党結成を決意していたに違いない。
だから、発表の場を選んだ。
わざわざワシントンの米保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」で声明を出したのだが、果たして、この選択は正しかったか。
筋金入りの保守派で知られた同財団のエドウィン・フュルナー理事長(71)は石原氏と懇意だとされる。
米保守派の支持を背に尖閣諸島購入を発表する効果は少なくなかろう。
しかし、同財団には「中国マネー」が流入している。石原氏はその事実は知らなかったのではないか。
同財団にはエレーン・チャオ元米労働長官(59)がいる。
漢字名は趙小蘭。
台湾に生まれ、ハーバード大ビジネススクールで修士号を得たエリートだ。
ブッシュ(父)政権で運輸副長官、平和部隊長官などを務めたが、1992年の大統領選でクリントンが当選したため、下野し、ヘリテージ財団特別研究員となった。
その後、ブッシュ(子)政権では、労働長官に就任。夫は共和党の大物、ミッチ・マコネル上院院内総務(70)だ。
実は、米国のシンクタンクで最も重要なのは、寄付金集めになる。
彼女はヘリテージ財団に在籍中、父の生まれ故郷、上海のつてを頼り、中国から財団への寄付金を集めるのに成功した。
ちょうどその頃(1996年)、私はワシントンで記者をしていた。
当時財団の広報担当だった友人が「大変なことになった、中国から寄付金が入るようになって、台湾が怒っている」と頭を抱えていたのを覚えている。
保守系機関だけあって、それまでアジアでは台湾や韓国からしか、寄付金は受けていなかった。
中国からも金が寄せられるようになると、財団は中国の世界貿易機関(WTO)加盟について「反対」から「賛成」に意見を変えた。
実は、チャオ元長官の父、ジェームズ・チャオ氏は母校、上海交通大学で江沢民前国家主席と同級生だった。
海運で財を成した富豪だ。
恐らく、長女のために自分のコネを利用して中国国内で財団への寄付を依頼したのだろう。
中国が米国内でどれほどコネクションを拡大しているか、 日本では知られていない。
米国で中国の「代弁者」の筆頭はキッシンジャー元国務長官。
今年2月訪米した習近平次期総書記は、元長官を「井戸を掘った人」と称えた。
石原氏はどこまで知っていただろう。
◇春名幹男 早大客員教授。
1946年、京都市生まれ。大阪外大卒。共同通信ワシントン支局長、特別編集委員を経て現職。95年ボーン・上田記念国際記者賞受賞。「秘密のファイル―CIAの対日工作」など著書多数。
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(ブログ主の解説)
ヘリテージ財団は、「ミサイル財団」という異名を持っているように、他方にはミサイルを売って、他方にはMD(ミサイル・ディフェンス)を売るというようなマッチポンプを平気でやる財団として知られています。
つまり、ヘリテージ財団の皆さんは、インチキMD構想をブチ上げ、日本にインチキPAC3を売りつけた方々です。
この財団の理事は、筋金入りの保守派で知られたエドウィン・フュルナー氏(71)で、石原氏とは旧知だと言われています。
石原慎太郎が、わざわざアメリカのヘリテージ財団で「尖閣買取り声明」を出したのは、「日本はアメリカの核産業をバックにつけたぞ。尖閣を取れるものなら取ってみろ」と中国を威嚇したつもりだったのでしょう。
エレーン・チャオと、その父親、ジェームズ・チャオが中国コネクションから、ヘリテージ財団に寄付金を引っぱってきたことにより、中国のWTO加盟に賛成するようになったというのは、実は大変なことなのです。
いままでは、韓国や台湾などの自由諸国だけから寄付を集めてきたのに、それと対立する共産圏の中国からの寄付金を受け入れたということは、このヘリテージ財団が中国のためにも働く「※両建て主義のシンクタンク」であるということです。
(※1988年秋には韓国の国会で韓国の情報機関がヘリテージに220万ドルを提供していたとする秘密文書が公開されたが、財団側は否定した。
1989年に『USニューズ&ワールド・レポート』誌は、その中に統一協会の文鮮明のものも含まれていたと報じた。
ヘリテージの近年の年次報告書では、サムスンから40万ドルが提供されたことが判っている。また韓国政府からの金が別の財団を通じて過去3年間で約100万ドル提供された。Wikiより)。
もっとも、これがヘリテージ財団の正体なのです。
戦争屋は両方を応援して、両方とも、とことん疲弊させて搾り取るのです。
敵・味方に分かれて戦争をさせられている人々は、本当の敵が目前にいることを知らないのです。
ヘリテージ財団とは、主に国防について米国政府にさまざま提言を行い、政府の政策決定に深く関わっている財団です。
だからこそ、石原慎太郎は、“虎の威を借る”がどこく、ヘリテージ財団で尖閣買取り宣言を行ったはずです。
ところが、そのヘリテージ財団には、実は10年以上前から中国大陸から資金が入っていたのです。
中国から金を引き入れたのが、このエレーン・チャオと彼女の父親です。
石原慎太郎の読み違いは、ヘリテージ財団をバックにつけたことです。
彼は、この財団の東シナ海の軍備拡張セールスマンとして使われているということになります。
そして、彼がヘリテージ財団と進めようとしていることは、逐一、中国側に流れているだろう、ということです。
(転載終了)
この記事の内容が本当なら、
石原さんは、利用されて踊らされているだけの哀れな老人ということになりますね((゚m゚;)
恐らく本人は分かっていないのでしょうが…(・・;)))
未だに騙されているから、
「中国と戦争する!」とか言っているんでしょう?( ̄▽ ̄;)
もしくは、わざとやっていて、
その財団からのキックバックが約束されているとか??( ̄▽ ̄;)
考えられる可能性は、この二つだと思います。
どちらかは分かりませんが、
前者なら「事故顕示欲が強いだけのバカ」、
後者なら「自分大好きの盲目的な拝金主義」ということですから、
こんな人に政治家をやらせる訳にはいかない!!ヾ(。`Д´。)ノ
選挙前のこの時期、全ての日本人に知って欲しい内容でした。