先日(5月31日,6月1日)に行われました藤井聡太六冠の対局、
第81期名人戦七番勝負第5局、
渡辺明名人(38)への挑戦の結果です。
渡辺明名人が4連覇と防衛を目指し、
藤井聡太六冠が羽生善治九段以来の七冠へ、また
最年少名人獲得がかかっている注目の対局です。
長野県高山村『緑霞山宿 藤井荘』で行われました。
藤井六冠が3勝1敗でこの日を迎えており、
勝てばに奪取となります。
タイトル戦と言えば和服です。
私は棋士さんの和服姿が大好物なのです。
藤井六冠の和服は地模様のある藍色(あいいろ)の
長着に白色の羽織、灰色の袴です。
渡辺名人は白地に浅縹色(あさはなだいろ)の長着に
シルバーグレイの羽織に、銀ねずの袴です。
※色は映像から判断したもので確実ではありません。
(色の名前はブログ主が福田邦夫さん著『色の名前辞典507』
より似た色を記しています)
名人戦タイトル戦の持ち時間は9時間、2日制です。
1日目は18時近辺で封じ手をして翌日に繋ぎます。
先後は第1局目の振り駒の結果から、5局目は渡辺名人が
先手番です。
開幕から4局連続で角道を止める力戦になり渡辺名人が
戦型を『雁木』と進めました。
藤井六冠は「角換わり」を拒否。(研究から後手番からの勝率が低くなる理由によるようだ)
藤井六冠の「雁木」に対し、渡辺名人は「菊水矢倉」という低くて
かたい陣形を組みました。
また渡辺名人が3手角と呼ばれる動きで角が好位置に移動できた
のに反し藤井六冠の角は使いにくい状態が続きました。
形勢は先手寄りの互角で中盤に入りました。
藤井六冠が56手目の封じ手を行いました。
【2日目】
封じ手は56手目△9五歩で控室でも本命の手。
渡辺名人が角銀交換で強襲し2筋を捌いて飛車の利きを通し
ました。
直後藤井六冠が自陣の角のそばに手に入れた角を打ち
並ぶような形にして勝負に出ます。
この2枚の角の利きは絶大で、盤面を支配していきました。
渡辺名人は1時間26分に及ぶ大長考で後手玉へ桂打ちの王手。
これは玉が上がってしまうと攻め切れないのでは、と
検討されていた手です。
藤井六冠は自玉への寄せ詰めろもかわし、先手の飛車の捕獲に
成功しました。
渡辺名人が採用した「菊水矢倉」は飛車に弱い陣形なので、
ここからは藤井六冠の鋭い寄せがさく裂します。
玉頭の歩へ桂打ち捨て、そして94手目△8七銀。
ここで渡辺名人が投了しました。
先手玉には詰めろがあり、後手玉には余裕がある格好。
勝った藤井六冠は4勝1敗で名人奪取。谷川浩司十七世名人が
持つ21歳2ヶ月の最年少記録を20歳10ヶ月で更新、
七つ目のタイトルを得、羽生善治九段に続いて史上二人目の
「七冠達成者」となりました。
こちらも25歳4ヶ月の最年少記録も更新する事になりました。
【将棋連盟さんLive「観戦」、マイナビニュース参考】
対局後(記者会見)のコメントです。
藤井新名人「まだ実感はないんですけど、
非常にうれしく思いますし、とても重みのあるタイトル
だと思うので、今後それにふさわしい将棋を指さなければという思いです」
-谷川17世名人の最年少記録を40年ぶりに更新しましたが-
藤井新名人「そのこと自体は意識していたわけではないんですけど、一歩ずつ持ってくることができたうれしさはあります」
-羽生九段以来の7冠達成ですが-
藤井新名人「そのこと自体は意識していたわけではないので…特にということはないんですけど、名人戦で持ち時間9時間の中で自分で良いところも課題も多く出た
シリーズだったかなと思うので、大きな収穫だったかなと
思っています」(日刊スポーツさん引用)
渡辺名人「(角を飛び出された場面が)局面としても一番複雑だったかなと思う。そこで長考した結果間違えてしまったのが残念な将棋でした」
(マイナビニュースさん引用)
↑☆☆お疲れさまでした藤井新名人がデビューした時から
最年少名人を意識して応援してきました。もともと強いのも
ありますが、期待に応えていただけてとてもうれしく思います。
ありがとうございました。
渡辺明九段には18年間半ぶりに無冠になってしまいましたが、
再びタイトル戦に来られること楽しみにしています☆☆
藤井七冠がデビューして、29連勝をした時から
応援ブログを書いてきました。
最年少名人になるまでは頑張って続けようと思ってきました。
勝手に書いてたのにかかわらずしんどくなってしまいました。
まだまだ八冠への夢もあります。応援もします。
これからはもっと気楽に書いていこうと思います。
将棋熱は冷めても藤井聡太クンは好きなので。
あ~そうか。将棋熱冷めたんだ…ナットク。
勝手な決意表明でした。