投票券がやってきた。
この選挙、一般の人たちに一番影響するのはコロナに対する受け止め方ではないかと思う。
かねてから申し上げているように、私にはコロナも五輪も向こう岸のことして過ごしてきている。
しかし間違いなく私以上に無縁でいた人がいる。
海の上にいた辛坊治郎氏である。*
帰ってきての彼のコロナへの印象を「東スポ」が伝えている。
以下・・・・
辛坊治郎氏 新聞読み返しコロナ独自研究「緊急事態宣言関係ない」「インフルの方が怖い」
10/23(土) 17:27配信
抜き出してみる・・と・・・・・
辛坊氏は「半年さかのぼって全紙読んだんです。
そしたらビックリしました。いろんなことが分かりました」と切り出し、「コロナの波ってね、だいたい2か月盛り上がって2か月で下がる。
それも新種のウィルスが出てくると、2か月上がりきると、多分燃え切った感じですね。燃え切ったら落ちていく」と分析。
その上で「だから、第5波っていうのはデルタ株、第4波はアルファ株。
次、変異があったら2か月上がって2か月で下がる。変異が無ければこのまま収束する、っていうのが、過去の新聞さかのぼるとはっきり見えます」と推測した。
また「これ言うと袋叩きに遭うんですけど」と前置きし「緊急事態宣言とかまん延防止措置の発出時期と(新規感染者の)カーブとを本気で読むと、ほとんど関係ないですね、あれ。基本、2か月上がって2か月で下がる。
新種のウィルスが出るとまた上がって下がる、っていうのがこの1年繰り返しです」と指摘した。
それを踏まえ「次6波来なければ、来年の春には正常化します」と予想。
しかし、この冬はコロナよりインフルエンザが怖いとした辛坊氏は「去年流行らなかったんで、抗体が薄れてるんです。
そのときにウィルスが来ると一発で感染広がります」と説明した。
さらにインフルの恐怖について「これテレビで言うと殴られるんですけど」と前置きし「子どもにとったらコロナよりインフルエンザのほうが怖い。
インフルエンザは脳症っていって、脳に炎症起こして錯乱状態になって、高いところから飛び降りたりして何人も毎年子どもが死んでるんです。
去年流行ってないんで、流行り始めたら一気に広がる可能性があるから、この冬インフルエンザ怖いです」と警鐘を鳴らした。
ここで彼の説を紹介したということは、私がおおむねこの説に賛同しているということであり、そのうえでの私論を乗せてみたいと思う。
・・・・・・・・・・・
ブログをはじめSNS上に様々な意見、解釈を知ることができる。
そのうちの一つに「ただの風邪説」…がある。
私にはこの説をこのまま採用することはできない。
この説では極端なものに…ウィルスそのものが存在しない…というものまである。
しかし世界の現状や、かかった人の症状、および回復後の後遺症の症例を聞くにつけ「ただの風邪」とすることはあまりにも乱暴であると思う。
この延長線上にあるのが「ワクチンこそが悪魔説」。
実際、接種後に亡くなる人は確かにいると聞く。
特に過激なのは、これが人の免疫機能を破壊して遅くとも数年後に発症して大量の死者を招く(これはエイズではないか)・・・・・というもの。
私にはこれを否定することも肯定することもできない。
しかしすべての人に当てはまるものではない…という立場である。
(この説、「ワクチンこそが悪魔説」をとる人の中には「ジェノサイド」や「ホロコースト」…民族浄化…に結び付ける人までいるが…これは除外する)
蜂に刺されて死ぬ(体質の)人もいるし、ちょっと痛いだけの人もいる。
小麦やソバで死ぬ人すらいる。
花粉に苦しみながらもカニをむさぼる人がいるかと思えば、驚くなかれ、この世で一番おいしいに違いないであろうお酒が飲めない人だっているのである。・・・つまり・・・
ワクチンこそが悪魔…である人もそうでない人もいる…というのが私の立場である。
そもそも、生物というものがそんな単純なやわな存在だとは考えていない。
体内に侵入した異物に、そんな一方的な敗北を食らうはずがない。
それはそれでそれなりの対応をするはずである。
たとえ、その戦いに負けた人にお迎えが来たとしても80年も人間勤めりゃ十分じゃろう。
まだまだ若い、と思える年端であっても「引いたくじが悪かった」・・・と。
当たりくじ(ワクチン接種で重篤な影響があった人)が外れくじ(そうでない人)より圧倒的に少ない…という立場での政府の策であるはずである。
で、つまり・・・私の視点から見える景色を一言で言うなら・・・・
これ(コロナ禍)は…自然災害…である。
私のブログ/テーマ・日本人において「日本人は自然(災害)との付き合い方を知っている世界でも稀有な民族である」との結論を導いていた。
戒厳令など敷かずとも収束させたことが世界から驚嘆されている。
・・・・が、、今日はその話ではない。
自然災害…そう嵐である。
経験したことのない嵐の中の航海であった。
航海図も羅針盤も持たない真っ暗闇の嵐の中の航行であった。
こんな時に人間に何ができるのか・・・・
船長は転覆しないように全神経を操舵に集中させ、ただひたすらに船を操る。
乗客はただ身をかがめて重心を固定することに努める。
そして嵐が過ぎるのを待つ…これ以外にやることはない。
私が何を言おうとしているか・・・・・
菅総理は完璧だったということである。
彼は世襲議員ではない。
一歩一歩を積み上げてきた人である。
派閥の後ろ盾もない自分の力でここまで登ってきた人である。
いきなり嵐の中でのかじ取りを任されたのは不運であった。
しかし、確かに彼のかじ取りは間違っていなかった。
それは後になってわかること。
大部分の乗客は協力してくれた。
少数のわけのわからない乗客が騒いだ。
同じ乗組員の中にも邪魔をする者もいた。
そのたびに船は揺れた。
疲れた船長は交代を願った。
もう少し頑張ってくれたらよかった。
嵐の過ぎ去るときは来ていたのに。
少し休んでいただきたい。
復帰を待ってます