クライシスマネージャー 河野 通船(こうの みちふね)
公式ブログ
「危機管理」仕事術 

 
────────────────────────────  第54号 2019年2月23日発行
 
■北海道胆振東部地震の「プール」影響

昨年9月7日午前3時7分に発生した地震で、札幌市の平岸温水プールの休業が続いています。
再開予定は5月11日となっており、それまで大会もできない非常事態となっています。

23日と24日、大きな予選会が開催できないので市内手稲区曙プールで代替開催。

小さなプールですので「無観客試合」「参加基準タイム引き上げ」など、大きくやり方を変えました。
平岸温水プールは1989年建設と古くはないのですが、甚大な被害を受けました。

地震対策は事前だけではなく、事後も重要なことがわかります。

■河瀬駅前交番警察官射殺事件、異例の「懲役22年」

2018年4月11日夜、交番勤務の警察官が上司を後ろから貸与された拳銃を2発発射し殺害するという、前代未聞の事件が発生しました。

裁判員裁判が結審し、「懲役22年」となりました。

一人しか殺害していなく、しかも犯行時19歳の未成年には異例といってよい厳罰です。

裁判員裁判は市民感情を反映し、厳しい判決になりがちです。

職業裁判官の判決との「ズレ」。
これを修正するために導入されたといってよいのが「裁判員制度」です。

しかし、高等裁判所以降、重すぎると軽くなる事案が続発しており、「裁判員」の意義を問われる事態に。

私は素人である「裁判員」が求刑した、「懲役25年、判決22年」になったのは妥当だと考えます。

そうならなければ「裁判員制度」不要になりますからね。