クライシスマネージャー 河野 通船(こうの みちふね)  公式ブログ 「危機管理」仕事術

 

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第28号 2019年1月28日発行

 

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■ 「人手不足時代」に対処せよ!

今日お話しした2人は共に「労働者」に関する事でした。 1 旦那の転勤に伴い別会社の妻の転勤を認めてよいかどうか? 2 退職者補充の為、アルバイト採用しようとしても、「訳アリ」の人しか来ない。 1は前例がないようですが、せっかくのキャリアを無にし新たに採用した方が良いと思えば、認めなければいいでしょう。 しかし現実は、新たに同様の人を採用できるのか?となろうかと。 2は子供が小さい、両親の介護がある、年齢が高い等々、従来は求職市場に諦めて出てこなかった方が今は主流です。若くて、制約がなく残業も目いっぱいできます!なんて人は来ません。余程高給を出さない限り。 そんな方でも応募してくれるのは感謝すべきです。 「訳アリ」の方を貴重な「戦力」にするのは、職場次第です。 ■ 不幸な事件は再発する。 1月24日午後、富山市内の駐在所で、落とし物を届けるふりをして警察官をハンマーで襲撃する事件が起きました。 幸い巡査部長は逮捕術全国第二位の腕前で、殴られながらも何度も犯人を投げ飛ばし確保しました。 拳銃を奪う目的だったようです。 NHK富山駐在所襲撃事件 富山市では昨年6月、交番の警察官が殺害され拳銃が奪われ、小学校に侵入した男が警備員を射殺する事件があったばかり。 住民は、「まさか」と「またか」が交錯したと思います。 事故であれば、富山市でまた同様の事が起こる可能性はとても低いでしょう。 しかし、「事件」の場合は違います。 「模倣犯」というのが現れますので、危険性は増すのです。 スーパーの食品に「針」をさす、という事件が報じられると、自分もとやってみる輩が出没するように。 ですので、メディアで「報じない」という対応が、次の犯罪を生まないという成果を上げる事も多くあります。 「事件を隠す」というとマイナスのイメージですが、時と場合によってはマスコミ対応が必要な場合もあります。