さて、難民問題を語る時、忘れてはならないのが・・・「周辺住民」です。

 

彼らの気持ちになってみましょう。

 

自分たちが居住する地域に難民キャンプができ、外国から多数の難民が暮らし始めます。

難民は国連や多くのNGOなどから支援を受けています。

住居、水、トイレ、はもとより、最低限の食料も無料で支給されます。

キャンプの体制が整えば、クリニックや学校もでき、医療や教育も無料で受けられます。

 

なのにすぐ隣に住む私たちは乾燥したこの土地で、水を切実に求める生活。

貧しく、食料を得るのも大変だし、病院にも行けません。子どもも学校に行っていません。

 

「何なの!この不公平は!」     という感情が芽生えるのも理解できます。

 

   

 

周辺住民の会議に参加して、困っていることを聞きました。

「水」「井戸」「水のみ場」「家畜のための水」・・・やはり水!です。

 

 

カロベエイの地区長の事務所も訪ね、聞き取りを行いました。

真ん中の女性はピースウインズジャパンの谷本さん。カクマで活動されています。

 

UNHCRが考える未来の理想像は「難民と地域住民との共存共栄」。

難民が居住区で野菜作り等を行い、ヤギなどを育てる地域住民との間に経済活動が発生する、という構図です。

 

そんな日が・・・くるのでしょうか。

少しずつでも前に進めますように。