ウルトラQ dark fantasy 第19話 レンズ越しの恋 | michi の ひとりごと

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優しい春のような そんな気持ちで 過ごしたい ・・・

2004年4月6日から9月28日に放映された「ウルトラQ dark fantasy」は、万城目淳・戸川一平・江戸川由利子を中心に描かれた「ウルトラQ」(1966年1月2日~7月3日)のリメイク扱いをされていますが、原則オリジナルストーリーで1話ごとに独立したオムニバス形式で作成され、第1話・16話のガラゴン、第8話サビコング、最終話レキューム人を除いて巨大怪獣などはあまり登場せず、どちらかと云えば超常現象や怪奇ドラマ的要素の強いシリーズです。(2013年1月12日~3月30日に「ネオ・ウルトラQ」が放送されていますが、こちらはコンセプトとしてウルトラQのセカンド・シーズンとして製作されています)

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ウルトラQ dark fantasy 第19話より)

ウルトラQファンとしては1966年版の印象があまりに強いこともあって "dark fantasy" は個人的には微妙な位置にいる作品なのですが、全26話中第19話「レンズ越しの恋」だけは何度となく鑑賞しており大のお気に入り作品です。

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ウルトラQ dark fantasy 第19話より)

公式HPあらすじは・・・

涼の後輩で写真家を夢見る長谷川忠。就職もせず父からは家業である写真館の後継ぎを急かされている。そんなある日彼が見つけたのは、祖父の形見の古風なカメラ。早速そのカメラを持って撮影に出掛けるが、なぜか誰も居ないはずのレンズの向こう側に時代錯誤な少女の姿が写る。親しげに語りかけてくる少女。忠を祖父と信じて疑わない少女の態度に、つい成りきって話を合わせる忠。重雄と少女は結婚の約束も交わしていたらしいが、実際の結婚相手は今の祖母である静枝。本来愛しあう二人が意に反して結ばれなかったのは、二日後に迫る東京大空襲のせいなのか?忠は自らの歴史を変える覚悟で少女に避難を呼びかける。果たしてその後レンズに写った人物とは?時空を越えて現在に甦る、戦時下のちょっと切なくて心暖まるラブストーリー。

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ウルトラQ dark fantasy 第19話より)

とありますが、これでは分かり難いかと思いますし(ネタバレを含めて)もう少し詳しく云うと・・・

若い頃祖父はある少女と知り合い結婚の約束をしていたのですが、戦争により二人は引き裂かれ少女は東京大空襲で亡くなり、今の祖母である静枝と結婚したと云う設定で話しは展開していきます。とある日、孫である忠は亡くなった祖父が残した古風なカメラを使って撮影中レンズごしにある少女の姿を見ます。しかし現像してもその姿はありません。その後たびたび少女はレンズを通してのみ現れ話し掛けてくるようになり、実は祖父が結婚を約束していた少女であることが分かります。レンズを通して忠を祖父と思い込む少女と奇妙な関係が何日か続き、忠は過去の歴史を調べ少女のいる時代では二日後東京大空襲があることを知ります。祖父の大切な思い出である少女を助けたいとの思いから "逃げろ" と伝えます。

ですが・・・少女がその言葉を信じ逃げたことで命が助かっていたとしたら・・・

祖父は祖母である静枝ではなく少女と結婚したと思われますし、そうなった場合歴史は変わってしまい忠はこの世に存在しない・・・消えてしまうことになります。自分の存在が消えてしまっても祖父の思いを叶えてあげようとする忠の優しさにはチョット涙腺がヤバイ感じになってしまいます。

しかし、その後忠の姿は消えることはなく・・・少女は逃げることなく亡くなってしまったのかもしれない・・・と祖父の思いに応えられなかったことに心の置場を失う忠ですが、そこに祖母が "ここで会う約束だったから" と忠との約束を守る為に現れ "逃げろ" と声を掛けた少女こそが祖母静枝であることが分かり・・・過去と現実が重なり祖母と忠が抱き合うシーンが描かれます。

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ウルトラQ dark fantasy 第19話より)

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ウルトラQ dark fantasy 第19話より)

ここは "涙腺がヤバイ" どころか "号泣" モノです。

もし、少女が祖母でなかったら・・・勿論忠はこの世に存在しないことになり少女に "逃げろ" と云うことも出来なくなると云う矛盾が発生しますし、祖母は忠に少女のことを他人として話した際思わせぶりな表情をしたりします。このあたりを注意深く見ていればこの結末は予測できるのですが、SFっぽく大上段に構えることなく描かれたこの作品 "貴女にとって1枚の写真も、誰かの運命を変えているのかもしれません。しかしこうしたお話・・・たまんないですよね。大好きなんですよね" と語るナレーターの佐野史郎さん・・・まったく同感です。


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