…✤BLを含む完全妄想のお話です✤…




この話は

陽のあたる場所への    48話

に続く話になります

お山メインの話ではありません

…………………………






「いらっしゃいませ〜♪」


カフェエプロンがとても似合っている相葉くんが元気に迎えてくれた。


今日も相葉くんの笑顔は輝いている。




本当は智と2人でくるはずだったカフェに、なぜか櫻井も着いてきた。



「俺は大野さんの彼氏なんだから、一緒に来るのは当たり前なんです!」



想いが通じ合ったからって調子に乗りやがって。

誰のおかげだと思ってんだ。

少しは俺に感謝してもらいたい。




まぁ、智が嬉しそうだからいいか。




それにしても智よ...


お前は俺の隣に座ってていいのか?


俺が座った正面に櫻井が座って

お前はその櫻井の隣に座るんじゃないのか?


ヤキモチ妬きの彼氏に睨まれてるんだけど、俺...


俺を睨むんじゃなくて、智に文句を言え。




なんとも居た堪れなくなって2人をテーブルに残し、カウンターへと移動した。



「二宮さん、翔ちゃんの顔が崩れてるんだけど、何かあったんですか?」


相葉くんにまで言われる始末。



智、やっぱり早まったんじゃないか。



「今度こそ本当にヘタレを返上できたんだってさ」


「うまくいったんですか!?


「あの顔が全てを物語っている」


「翔ちゃん、良かったなぁ♪」



友達の事なのに、自分の事のようにニコニコと笑って喜ぶ相葉くんは根っからのいい人なんだと思う。



「いつものでいいんですか?」


「うん、お願い。」



週に何度か来るうちに、ハンバーグばかりを頼む俺のオーダーは

【いつもの】

これで通じるようになった。



顔の濃いオーナーにも無愛想な(余計なお世話だ)常連客として認めてもらった。



料理もコーヒーも言うまでもなく美味いし、たまにサービスしてもらってるから文句は言えない。


「かしこまりました〜♪」




この笑顔を見る為に今日も

【いつもの】

を頼みに俺はここに来ている。