滋賀県高島市マキノにある西山林道へ行ってきました。
周辺の道沿いでは四季折々の野草や木の実が見られます。
舗装された道ですのでとても歩きやすいですが車に乗ったり下りたりの
散策でした
写真は右下✚字クリックで少し大きくなるものもあります
➀「ヌルデ」白膠木
ウルシ科ヌルデ属
果実が、赤く熟していました。
ヌルデは、高さが5メートルくらになる落葉小高木で
秋には美しく紅葉します。
さわるとかぶれるウルシとよく似ています。
図鑑などにはかぶれないと書いていますが私はかぶれたことが有るので
要注意です
枝には、小葉と小葉の間に翼(つばさ)があるのが特徴です。
葉に「ヌルデミミフシ」というアブラムシが寄生すると、
黄緑色あるいは赤みを帯びた耳状にふくれて☟ような虫こぶになります。
これを「五倍子(ふし)」といいます。
この「五倍子」はタンニンが多く含まれていて、染料や漢方薬として
利用されています。
こちら☟は「ヌルデハベニサンゴフシ」と呼ぶ
別のアブラムシの寄生による虫こぶで、形状がサンゴに似ているところから
この名前があります。
ヌルデミミフシと同様に、10月には袋の先端が開らいて、
有翅虫(ハムシ)が出て来るそうです。
②「ツクシハギ」筑紫萩
マメ科ハギ属
このハギは始めて見るハギでした!
本州・四国・九州でみられる落葉低木で日本の固有種。
(筑紫萩)は、福岡県で最初に見つけられたのが名前の由来だそうです。
葉よりやや長い総状花序を出して、長さ1センチの蝶のような形をした
蝶形花をまばらにつけます。
ハギ(萩)の花言葉は思案、内気、想い出 ・・・
ハギ(萩)の花言葉は思案、内気、想い出 ・・・
③「フユイチゴ」冬苺
バラ科キイチゴ属
白い5弁花の大きさは直径1センチほど・・・
草に見えるような低木で、冬に熟す赤いフユイチゴの花は
暑いこの時期に咲いています。
チョウを二種見かけました。
名前や♂♀が間違っていましたら教えてください
「ツバメシジミ」燕小灰蝶
「ヒメジャノメ」姫蛇目
オス メス
大きな目玉模様の上に並ぶ小さな目玉模様の数が3つでした。
ここからは
西山林道とその近くの林道で見た小さな野の花を
いくつか・・
➀「スズメウリ」雀瓜
ウリ科スズメウリ属
白いボール状の実が直径1センチくらいでカラスウリに比べて
ずっと小さいので
スズメの名前がつけられました。これは雄花です。
②「オオニシキソウ」大錦草
トウダイグサ科トウダイグサ属
北アメリカ原産で中部地方以西に帰化しているそうですがどうでしょう!
よく似たコニシキソウは葉に濃紫の斑点があります。
花は2ミリ、撮りづらいお花です。
③「タケニグサ」竹似草の実
ケシ科タケニグサ属
「ササヤキグサ」囁草とも言われる多年草で、実が出来ていました。
本州から九州に分布する在来種です。
☟は私の過去記事の花の写真です。
日本では雑草扱いですが、
外国では園芸植物として、ガーデニングに使われることもあるそうです。
背が高く存在感のある草でしょ
④「ネコハギ」猫萩
マメ科ハギ属
名前はおなじハギ属のイヌハギ(犬萩)に対してつけられたもので
全体に黄褐色の毛が多く生えいることに由来します。
花の径はおよそ9ミリです。
ネコハギの花は閉鎖花をつけますので、
花が疎らで目立ちません。
⑤「ヒヨドリジョウゴ」鵯上戸
ナス科ナス属
秋に赤くなる実をヒヨドリが好んで食べるというところから
付いた名前で人間には有毒です。
五つの反り返った花の大きさは1センチくらいです。
⑥「ツルニンジン」蔓人参
キキョウ科ツルニンジン属
長さ2メートルくらいのつる性の草本です。
名前の由来は根が朝鮮人参に似ているところから付いた名前です。
花の中の紫褐色の斑紋をお爺さんのソバカスに例えて
「ジイソブ」とも言われます。
⑦「ゲンノショウコ」現の証拠
フウロソウ科フウロソウ属
花の色ですが
東日本には白が多く西日本には紅花が多いそうです。
京都や滋賀は二色揃ってあります。実がはじけた後の形が御神輿に似ているところから
「ミコシグサ」神輿草ともいわれます。
生薬のひとつで、和名は「実際に効く証拠」からきています。
おまけ
「シバグリ」柴栗
甘くて美味しい小型の自然の栗です。
去年たくさん頂いて美味しかったんです(^ω^)
目新しいお花は有りませんが楽しい野の花散歩でした
写真が多くなってすみません(^-^;
最後まで見ていただいてありがとうございます