人間関係が気になって仕方ない。みんな自分のことを嫌っている。仲間が話している、あれは自分の悪口を言っている。自分の性格が悪いから皆に嫌われる、自意識の強い人は、このように考えがちです。
こんな相談を受けることが最近増えています。
自意識は文字通り自分を意識することです。自分の性格、自分の容貌、その結果思うような人間関係が営めなくなります。
人は自分を意識して、相手に意識を向けて関係を営んでいきます。自意識が強くて悩みやすい人は、その自分に向ける意識を少し関係に向けることが大切です。
心の奥には「良い関係をつくりたいと思っているはずです」では、良い関係をつくるためにどうしたらよいか考えましょう。そして行動に移すのです。
自分から声をかける。笑顔であいさつする。明るく返事をする。こうした少しの努力で相手の自分を見る目も変わってきます。
自分から離れて意識を外に向けるのです。今日は風が気持ち良い。お花がきれい。このように外界を感じてみるのです。自分から離れることで自分が広がっていきます。
こう話して自意識の強い人は、そういかないから悩んでしまう! というかもしれませんが、そう考えるあなたは、どういう自分になりたいと思っていますか。
どんな関係をつくりたいと思っていますか、まわりからどう思われたいと思っていますか。
人の心の働きは、考える、感じる、そして行動する機能があります。考え過ぎず、感じすぎず、少し行動を変えてみてください。服装を変えるのも良いと思いますよ。自分を少しだけ変えてみてください。
また、自分への意識を他人にシフトチェンジして、相手の良い点は何だろう、と相手のことを考え、その人に迷惑心配かけたことはないか、見直しをしながら、感謝したことはあるだろうかと考えてみてください。
人は一番自分に関心があるものです。その自分に関心をもってもらうために、「感謝の言葉」をかける。それができなければ、まずは明るく元気にあいさつをする。少し関係ができたら感謝の言葉をかける。「いつも、ありがとう、あなたのおかげで助かるわ」と言葉をかけてみてください。