病気になって分かった、本当の「感謝」とは -4ページ目

病気になって分かった、本当の「感謝」とは

40代になり、肺高血圧症、心房中隔欠損、慢性心不全、喘息、オスラー病等様々な病気に罹患。
そのほとんどが完治しないという難病であるという状況でも、私が毎日幸せに生きられることへの感謝とその過程を綴ります。

で数日間、与えられた薬を飲むという約束事だけは自分の中で果たすことができた。

1日1回、夜に薬を飲むというだけの行為だが、

自分との約束、お医者さんとの約束を果たしている実感が嬉しかった。

 

昼間は何をするでもなく、ゴロゴロしたり、テレビを見たり、本を読んだりして過ごす。

それはこれまでと変わらない。

外は暑い日差しが照り付ける中、空っぽの私はただただそこにいるだけだった。

 

 

2週間後、病院に行く日がやってきた。

薬は全てのみきり、久しぶりの外出で、また緊張してきた。

 

外は暑かった。

 

8月だから当然のことだが、やっと季節を感じた。

 

病院に行き、何も話すことのない自分の事を診てもらい、

同じく2週間分の薬と、2週間後の予約を取って帰宅した。

 

 

仕事の現場は繁忙期。

皆がボロボロになりながらも顧客に本気で向き合っている姿を創造するが、

何も感じなかった。

罪悪感も、優越感も、羨望も悲しみも。

何も感じなかった。

 

辛いと思う事もなかった。

ただただ、何かを待っている自分がいて、

その自分がそこにいるという事だけが確かな事だった。

 

何もない、能力も感情も、何もない空っぽの私が、

ただそこにいた。