再びの箱根吟遊 | miauler(ミヨレ)のブログ

miauler(ミヨレ)のブログ

Preserved Flower School & Preserved Flower Order Arrange 

箱根吟遊のICONIC PFPFOTOともいうべき風景

 

●2月6日(月)~2月7日(火)  直接宿にて予約

 4階・風タイプ(部屋名;渓風) 44150円/1人(朝夕付)

 吟遊で一番広い部屋、4階に一室のみ

 

 

昨年の9月に、20数年越しの念願かなって箱根吟遊に宿泊できました。

あまりに期待が高すぎると、現実を見て冷めてしまうことはよくあるけど、

吟遊は初めてなのになぜか懐かしさと、洗練されすぎない適度な抜け感がよくて、

すごく落ち着くステイだったのです。

当然、帰りに今回の予約を入れた次第。冬の吟遊も見てみたいし、

2月はミヨレの誕生日。いいのか悪いのか還暦という節目。こりゃセルフお祝でしょ。

吟遊でも一番広い=お高いお部屋を予約しても罰はあたらないよね?

 

チェックインの手続きを待つ間、ウェルカムドリンクをいただく、というのは

いつもの流れ。今回は水槽のあるラウンジではなく、バーのカウンターで

いただきました。

 

ウェルカムドリンク、前回はアセロラ+紅茶+ハチミツの自家製ブレンドティーでしたが、

今回は自家製マンゴーティー。ホットドリンクなのにすごくマンゴー!!美味。

 

 

お部屋は4階にただ1室のお部屋です。「渓風」

キーホルダーの漢字、「箱昼」としか読めないんだけど・・・

渓谷を渡る風、という意味でしょうか。

 

ルームツアーは前回とかぶる部分は簡単にして、渓風ならではのショットを中心に

載せたいと思います。

 

 

ドア入ってすぐ、三和土スペースに水屋周り、

手前の部屋が寝室、窓側奥にリビング、とオープンテラスという配置は

前回「空」タイプと変わらず。

 

 

昼間、部屋の電気をつけていないので、大きな窓が映画のスクリーンのように

なります。

 

 

リビングからオープンテラス・露天風呂を見るとこんな感じ。

 

このお部屋の特出すべきところは、①露天風呂のほかに内風呂もあること。

 

 

 

そしてもうひとつ。②サンテラス的なスペースがあること。

 

 

はあ~。どのお部屋、どのスペースにいても、まったりくつろげるのが

何より嬉しいこと。

 

 

寝室になる畳の部屋から寝っ転がって窓からの光を楽しむの図。

手前に二本にょっきりはえているのはミヨレの足です。

お部屋に用意されていた足袋をはいて。うさぎ年だけに、うさぎの足みたい?

あれ?ちゃうちゃう。豚足?

 

 

サンテラスのソファに寝っ転がると自然と箱根連山が目にはいってくる。

そしてまたもや豚足。

 

 

 

露天風呂に肩まで浸かって湯気越しに箱根連山を眺める至福。

露天風呂はぬるめなので、いつまでも入っていられるのです。

でも不思議にふやけた感じがしない。体に負担のないお湯なのでした。

 

 

うってかわって、内湯は結構熱め。露天風呂がぬるいので、

あがると寒さを感じるんだけど、内風呂に入ってキュッと〆ると

不思議なこと芯までほっこほこ。

 

露天風呂との境のドアを開けっぱなしにするとセミ露天風呂。

暗がりから山だけでなくサンテラスまで見渡しながら入るとすごく落ち着く。

 

この、露天風呂にゆっくり浸かる⇒内風呂にさっと浸かるという二段階方式、

私たちはこれを、「から揚げ二度揚げ方式」と命名しました。

 

さて、日が落ちて、山が漆黒になって稜線がくっきり。

陰影とライトアップを楽しむ時間です。

 

 

ごろごろしてるだけなのに、もう夕食の時間です。

前回9月のお献立のテーマは「菊日和」でした。

今回、2月は「梅見月」です。

 

吟遊の食事は部屋出し。今回の仲居さんは吟遊入社3か月目、

ようやく客室デビューしました、という(これは後々知ったことですが)

初々しい新人スタッフさん。

日本酒の種類など聞いても詳しくなかったり、物足りないところは

ありますが、一生懸命なお嬢さん(娘・・?いや、孫をみるような目)

 

●食前酒;みかん酒

●先付; 新わかめ 甘海老 胡麻ポン酢

 

 

ブログを書くための写真整理中、↑の料理がなんだったか全然わからず。

旅友にもLINEして聞いたけど、ふたりとも「わかめの色が緑にぱっと変わって、

とにかく美味しかった」ことはわかるけど、どの料理だったか忘却の彼方。

 

今、先付の写真をまじまじと見てようやく思い出しましたよ。

新わかめをしゃぶしゃぶしました。やれやれ・・・

 

●前菜; 右下ゆずの器から時計回りに

 鮟肝旨煮 蟹と菜の花香煎和え 大船煮人参ごぼう

 金目鯛昆布〆、蓮根酢漬け うぐいす卵 チーズ南瓜茶巾

 

●お酒の名前は忘れた(こういうところがもう、年取ったとがっくりくるところ)

 銀の酒器が洒落てて素敵です

 

●お椀;太刀魚 卵豆富 柚子

 

器もお料理の一部。☝の器のようなシルバーメタリックと黒を基調にした

色使いがお料理を引き立たせています。前回も器と料理のマッチングが

素敵だなと思ったのですが、仲居さんいわく、料理長が変わると、

器もその料理長指示のもと総替えするそうです。

 

●お造り;本鮪 鰆 さより 帆立貝 山葵 紅蓼

 

若いころは鮪一辺倒でしたが、昨今、まぐろを美味しいとあまり思えず、

特に大トロなんかはただの脂でしかないと、敬遠する始末。

まあ安上がりでいいんですが。でも、久しぶりにこの本鮪、美味しい!と

思いました。

 

●料理長からのサービス; (たぶん)のれそれ刺身

 

春ですねえ・・・のれそれ。少し平べったかったので、シラスではなく

たぶんのれそれ(うなぎの稚魚)と思います。

味は・・まあ、味より季節を味わうためのものですね。

 

●焼物; 甘鯛 源助大根 山菜浸し

 

柔らかくてしっとりした甘鯛。焼きは難しいですよね。

こんなふっくらした白身の焼き肴、家では調理できません。

 

●強肴;和牛塩焼き 京人参 舞茸 山葵 ヤマニ醤油

 

お肉も鮪とおなじで、霜降りなど高級品を食べるとお腹を下すことがあるという

ていたらく。でも、この数切れが「美味しい」の秘訣。

そしてやはりいいお肉は塩と山葵だ!

 

●食事; 湘南ブランド米「はるみ」 止椀 香の物

 

お品書きには書いてなかったけど、イワシの焼物があって、それがとっても

美味しかった!2月だから節分イワシを出してくださったのかな?

厄払いできた気がします。

 

●吟遊スイーツ

ストロベリーシャーベット、パンナコッタにはピスタチオリキュールをかけて。

 

前回は、焼き物以降のオペレーションが安定せず、

2時間半近く食事に要しましたが、今回はいいペース配分で配膳されました。

そのせいかどうか、夜泣きソバの入る余地はなく、ちょうどいいころ加減で

食事を終えました。

 

この後は。色とりどり、味わい深いご馳走でふわふわしたまま、

露天風呂へダイブする贅沢。

 

 

テラスからの景色はモノトーンに。版画をみているみたいです。

 

 

お月さまも煌々と。幻想的だなあ。

 

 

そして、露天風呂から部屋方向を見ると、温かいひかりがぼおっと。

 

少ししてから腹ごなしに、前回行けなかった1階のバーに行ってみました。

その途中。四階の半分を占めるスペースに、隠れラウンジ発見!

たぶん、4階のお部屋に泊まったから気が付いたのでは?

 

 

 

マッサージチェアもあったりして、これ、私たちの別荘ラウンジでは?

すごく得した気分。

 

 

そして1階のバーへ。この回廊の先は、吟遊スパになります。

 

 

バーは、キャンドルやツリーライトで飾りつけされて、何やら

パーティな雰囲気?なのにスタッフさんがいなくて、オープンしてるのか

クローズなのかよくわからず・・・うろうろしてたら、スタッフさんが戻ってきました。

カウンターには、結婚お祝いのプレートが。

アジア系外国の方へのサプライズと思われ、お部屋まで、

お客様をお迎えに行っていたようです。

 

私たち、カップルさんの背後で、お祝いさせていただきましたよ~

 

 

飲み物は、チェックインの時にいただいたフリードリンク券を使用しました。

ミヨレは白ワイン。

 

幸せのおすそ分けもいただき、この後はぐっすり就寝いたしました。

 

 

さて、朝です!いきなり朝食の写真ですが、もちろん、二度揚げ朝風呂入りましたよ。

今回は、お部屋のお風呂が満点過ぎて、大浴場のことすっかり忘れてました。。。

 

朝食は、旅友は前回同様和食、ミヨレは今回、洋食をチョイスしてみました。

 

 

吟遊の朝食、何がよかったかというと、小さいココットサイズですが、

グラタンがついていたこと!グラタン好きのミヨレ、テンション アップアップ

 

さて、今回、還暦を出汁に、贅沢をしてしまったわけですが、

吟遊再びそのものの他に嬉しいサプライズがあったのです。

 

 

夕食時、旅友からどどーんと差し出されたのは・・・

これは!これは!

そう、キャピトル東急 にお泊りしたとき、ホテルショップで、いいなあ・・と

手に取っていたウサギの茶器。

そういえば、そのとき、旅友に「何色が好き?」と聞かれて(色の種類がいくつかあった)

「やっぱり青よね~」と答えていたものが~

ここにきてこんな嬉しいサプライズで還暦のお祝いをしてもらえて・・・泣

わざわざ事前にキャピトル東急まで買いにいってくれて・・・

杜撰なミヨレ、数回使っただけで、うさぎをすっこーんと切り飛ばしてしまいそうで

コワイけど、飾るのではなく、ちゃんと普段使いしようと心に決めた次第。

ええ、そしてちゃんと毎日うさぎと対面、話しかけてますよ~!

(いまのところ)うさぎは無事だよ~!

旅友ありがとう~ 愛

 

 

そして朝食時、もうひとつサプライズ。

夕食時の旅友とのやりとりを聞いていた新人スタッフ和美さん。

「ホテルからのお祝いです」と、こちらもプレゼントを用意してくださいました。

箱根細工の一輪挿しですね。

 

 

半ばやけくそのセルフ還暦祝いのつもりが、こんなサプライズを用意してもらって、

森羅万象すべてのことに感謝したくなりました。

いただいた「物」ももちろん嬉しいけど、こうやって気持ちを砕いてもらうことが

何よりも嬉しいよね。森羅万象すべてに・・といったのは大げさじゃなくて、

こういったご縁が嬉しいってことなのです。

 

 

朝日は拝めなかったけど、朝のシンとした空気をまとった吟遊。

明日がれきに埋もれることがあっても、きっと、いい思いをいっぱいしたなあと、

思い出すと思う。

 

 

旅友、ほんとうにありがとうねえ~

あのとき、会社の廊下で私をナンパしてくれて。

ご縁を結んでくれた神様にも感謝いたします。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、明日20日から2泊3日で伊勢志摩へ行きます。

21日は伊勢神宮にお参りさせていただく予定です。

今回はお願いする旅ではなく、感謝をお伝えする旅にしたいと思っています。