紅葉三昧京都編 ② | miauler(ミヨレ)のブログ

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■東福寺 紅葉の海に浮かぶ通天橋

 

本日のメインイベントは東福寺で紅葉の海にダイブすること。

東福寺は8時半開門ですが、その前に、東福寺塔頭のひとつ、

光明院が7時頃開門ということなので立ち寄ることにしました。

 

京阪の鳥羽街道駅から、今にも泣きだしそうな空模様にはらはらしつつ

えっちら登り坂。

 

 

ウィキ風に書くと、「光明院は東福寺の塔頭(たっちゅう)寺院。 

波心庭と名付けられた庭園は、モダンな庭園造りで知られる日本庭園史の研究家・

重森三玲(しげもりみれい)により、昭和14年(1939)に作庭」

となるわけですが、塔頭、今まで(とうとう)と思ってた。たっちゅうというのね あせる

さくっというと、東福寺の分家寺、みたいなもの?

 

 

朝のお勤め中の寺務職員さんにご挨拶をしつつ、山門をくぐった途端、

違う宇宙へ転送されました。

 

 

拝観料受付のおばさまフレンドリーでほっこりしつつも、

玄関先から清涼な凛としたたたずまい。自然に背筋が伸びます。

土間からだと、衝立でお庭が見えない、というのが憎い演出。

 

 

白砂に苔の緑に紅葉が映えることから別名「虹の苔寺」とも称される。

然り。

吉野窓(円形の窓)を通して見える紅葉も素敵です。

 

 

お庭のことはよくわかりませんが、宇宙とか人生とか、

そういった壮大なことをぼーっと考えつつ、ずっと縁に座っていられる。

この時ばかりは、「お昼何食べよう?」という俗なことは思い浮かびませんでした。

(ほんとだよ?)
 

 

「波心庭」だから、襖絵も波?

ネットで見た写真では違う襖絵だったりするみたいなので、季節で模様替え

するのかもしれません。

「波心」の名は、「煩悩がなければ、仏心という月は波に映る」という禅の教え

らしいですが、襖絵の波は荒ぶる煩悩を洗い流すような印象です。

 

 

目線を上げれば茶亭「蘿月庵」が見えます。

あそこまで行けたのかな?今回はなんかもう、お庭に圧倒されて

しまって、あちら側に行く、という考えに及びませんでした。

 

 

メインの東福寺に行かなくても、もうここで十分じゃない?って気がしてきました。

いやいやいや~、ここでこれだけ凄いんだから、東福寺はもっと凄いに違いない。

 

光明院を出ると、ああああ、来ちゃいまいた。ポツポツと雨が・・・

っていうか、しっかり傘が必要なほど本降りなんですけど~ 叫び

そして、そんな気はしていたけど、こんな天気でなおかつ開門前なのに

観光客が多い~!

8時半という時間だと、団体ツアー客も来ることができる時間なので、

「ずらし」の効力も薄いです。

 

 

それでも、↑ この程度の人の密だから少ない方でしょう。

何しろ紅葉のこの時期、東福寺駅からすでに竹下通り化し、

橋の上では撮影禁止になるそうですから。

 

 

紅葉の絨毯。上だけでなく下も燃えてる~

東福寺について全く前知識なしで行ったのですが、

アップダウンのある敷地なのだということがよくわかりました。

そりゃそうよね、「橋」がかかってるんだから。

 

 

雨の重みで揺れる樹々や葉っぱとか、

ウェットな質感が素敵さを倍増させているんだけど・・・

傘を差しながらアップダウンのある庭を、しかも濡れた葉っぱに滑りそう

になりつつ撮影をするのは危ないので、

途中から撮影は諦めて自分の目に焼き付けることに専念しました。

(なのでこれでも写真少なし)

 

 

それでも屋根のある場所からの撮影だけですが、

圧巻の紅葉をとどめることができました。

 

 

高台から紅葉の海を見下ろしたり・・・

 

 

庭の隅ですら、その一角だけひとつの世界を作り出していたり・・・

 

 

平地は平地で紅葉の絨毯が敷かれているし・・・

 

 

語彙力ないけど、自然ってすごいなあ~としか出てこない。

 

惜しむらくは、雨で傘をさしながらということもあり、地図と首っ引きで

場所確認ができてなかったこと。そのおかげで、今パンフレットを見ても、

どういう順路でどの橋を渡ったとかわかってない・・ ダウン汗

 

さて、この紅葉の時期は、通天橋を渡るチケットと、

方丈の八相の庭を見るためのチケットをそれぞれ購入しないといけないシステム。

(通常時はセット券があるようです)

 

先に行った光明院の「波心庭」と同じく、重森三令作庭の「八相の庭」を拝観します。

 

 

 

団体ツアー客は通天橋を渡るルートだけで帰る場合が多いのかもしれない。

橋にいる人がそのまま八相の庭に流れてきたら、

文字通りすし詰め状態になるはずですが、ゆったり座ってお庭を見ることが

できるくらいでしたから。

 

「方丈」は、もともとは僧侶の住居、あるいは応接の間のこと。

その方丈の東西南北に四つの庭が配されています。

上記2枚は「南庭」=「八相の庭」で、八海に仙人が住む4つの島と、

こんもりとした築山(京都の五山)を配した枯山水庭園です。

 

 

北庭は市松模様の敷石と苔の対比がモダンなお庭です。

ここを見たときには、雨で良かったと思いました。

苔が生き生きと呼吸しているようですから。

 

 

さつきの刈込みと砂地の大きな市松模様のお庭は「西庭」です。

サツキの花がさいているころだと刈込みがピンクになって華やかだろうなあ。

 

そして・・・あとひとつ、北斗七星を構成した「東庭」があるんですが、

どうやら素通りしてしまっていたみたいで、写真がな~い!!

 

そして拝観しているうちに雨脚はますますひどくなり、

早め行動してよかったと心底思いました。

 

 

雨に煙る紅葉もいとおかし。

色の勢いが少し沈静化されているようでこれもまた風情があります。

 

 

東福寺、ほんとうに圧巻でした。

自然の地形を利用した広大な寺院内を紅葉の木が埋め尽くしてるんですから。

京都の紅葉といえば東福寺、と名前が真っ先に上がるのも納得です。

負け惜しみではなく、紅葉と雨の演出の妙を見られたことで、

この日に来てよかったと思いました。

 

さて、この日はもう夜までしっかり雨予報です。

午後にもう一か所観光できなくもないですが、

脳内を紅葉の海が渦巻いてるので、渦が落ち着くのを待つことにします。

(=お菓子買ってランチして、ホテルでゆっくりする)

 

京阪三条駅に戻り、寺町通りを北上、村上開進堂に向かいます。

 

 

前回、こちらの焼き菓子を食べてすっかり虜になりました。

前回は午後に行ったせいもあり、売り切れているお菓子も多かったので、

今回は午前中に来訪。紅葉鑑賞が早め行動だったので、

まだ11時前ですが、店内は接待土産用に箱買いするリーマンとか

秘書さんぽいひとが入れ替わり立ち替わり。

 

 

ガレットは少しスパイシー?大人のガレットで美味しいし、

何より一番びっくりしたのは、ダックワースの美味しさ!

甘々なのと、生地のフワフワが苦手で、ダックワースは興味外だったけど、

村上開進堂さんのダックワースはお替り必至。

サンドされているキャラメルクリームが苦めですごく美味しいんです!

 

この後、ランチは色々考えたけど、The Okura Tokyo のファンを自称する我ら、

近くだし、せっかくなので、ホテルオークラ京都でランチをいただくことにしました。

ちょうと道すがらに立地しているというのも大きな決め手です。

 

 

スタイリッシュで紳士的なイメージは東京と同じですね。

 

 

でも、ロビーは落ち着いた印象ながらも

クリスマスツリーと照明づかいで温かい雰囲気です。

 

ランチは最上階(17階)のトップラウンジオリゾンテで11月・12月開催の

「肉三昧大感謝祭ビュッフェ」です。

 

最近、ビュッフェにしても元を取れるほど食べられないし、

美味しいものを少しでいいよね、と思うようになっているのですが、

高い建物の少ない京都で、最上階から京の町を眺めながら

ゆっくりできそう、ということで決定しました。

 

 

残念ながら窓際の席は予約でいっぱいだったのですが、

案内された席からでも十分景色を堪能できました。

雨にけぶる東山と比叡山、並行してながれる鴨川。

 

そして、山のあたりは幽玄よねえ・・・といいながらも、がっつりおかわり。

 

 

肉三昧がテーマですから、ミヨレは野菜サラダには目もくれず、

ステーキやらローストビーフやらを中心に狙い撃ち。

 

平日だし空いているだろうと思っていたのに、ほぼ予約で満席と聞いたときは

びっくりしましたが、お料理の内容とこのシチュエーションだからむべなるかな。

 

さて、夕方から活動再開するかな?と漠然と思ってはいましたが、

18時頃に一番雨がひどくなる予想、風もでているし、結局ホテルでうだうだ・・・

ランチがビュッフェだったのもあり、お腹もさほど好かないし。

というわけで、われらが楽しく旅を続けるための処方箋、「調整メシ」

 

小雨になったあたりの19時過ぎ、大丸さんのデパ地下へお惣菜へ買い出し。

ホテルからはアーケード沿いに行けるので傘なしでOK!

 

 

豆ごはんにタコときゅうりの酢の物、鯵南蛮、九条ネギたっぷりだし巻き卵など。

添えた薬味の山椒シリーズは、東福寺の境内で出ていたお店で購入したもの。

山椒LOVE ~ 音譜

 

 

さて、明日は今日よりももっと早く朝活です。

5時半起き、6時にタクシーを予約(このためにアプリダウンロードしたの~)

ほぼ30年ぶりくらいの清水寺に行きます!