紅葉三昧京都編 ① | miauler(ミヨレ)のブログ

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Preserved Flower School & Preserved Flower Order Arrange 

紅葉シーズンど真ん中の京都へいざ参上!

コロナ以来、人々の我慢も限界突破、平日なのに観光客わらわら。

ゆえに、われらのずらし旅テク、炸裂です。

 

■旅の仕様

 

11月28日(月)~39日(水)2泊3日

@27,900円/新幹線往復+ホテル2泊(JR東海50+

 ※全国旅行支援なし

宿泊)ホテルグレイスリー京都
 

11月28日(月) 平等院夜間拝観(JR東海貸切 @1,800円)

11月29日(火) 東福寺早朝参拝

11月30日(水) 清水寺早朝参拝

 

■平等院鳳凰堂左側側面あたり

 

1日目、午前中仕事だったので、京都着は15時15分。

半日ロスして勿体ないけど仕方ありません。

この日のメインイベント、平等院鳳凰堂の夜間拝観に照準をあわせて、

他は欲張らずゆっくりプランです。

 

ホテルは目の前なのに、みたらし団子が食べたい気分♪で、

梅園三条寺町店に飛び込みました。

 

 

三条寺町店は、名前の通り、寺町京極通商店街と三条通の交差する、

少し道がずれるところの角にあります。

ミヨレが大学生のときに行っていた河原町店と違って、

観光客ナイズされた新しめのお店です。

 

 

そう、これこれ、このフォルムが梅園のみたらし団子です。

四角くてミニサイズなので、この時間に食べてもそんなにお腹に影響はないはず!

と、思ったのに、観光客、しかも若い子たちを狙ったメニュー展開だわ。

 

 

戦略にすっぽりはまってしまった。若い子じゃないのに!

ミヨレがみつ豆とのセットにして、みたらし団子は旅友とシェアしました。

あんみつにしなかったところは苦肉の策か。

寒天はノーカロリーだからと思ったけど、意外にボリュームがあって、

やばい、この満腹具合だと、晩御飯まで行きつかないかも?と、

少し不安になりつつホテルにチェックイン。

 

休憩もそこそこに、宇治へ向かいます。

京阪電車三条駅から中書島乗り換えで京阪宇治下車。

着いた頃にはもうすっかり夜の様相ですが、

平等院の表参道を歩いていると、正面にほんのり灯りがみえました。

 

■平等院鳳凰堂表門

 

とにかく人を少しでも避けたいので、拝観は人のいない早朝もしくは夜間に!が合言葉。

JR東海が主催する、貸切夜間拝観(有料)を利用しました。

ストレスフリーをお金で買うという大人のテクです。

門のところで、係の人の指示でQRコードを読み取り、

事前に知らされていた番号を入力すると入場できます。

こういう方法はどんどん主流になるんでしょうが、

個人旅行の年配者はハードルが高いですね。

自分ももう少し年をとると、「私には無理だわ」となって、

旅をしなくなるようになるのかもしれません。

 

■表門から入って真正面、鳳凰堂の側部にあたります

 

最低限の灯りしかない表門からの道の真正面に、鳳凰堂の側面が

浮かび上がって、いきなり幽玄の世界が出現しました。

 

■鳳凰堂正面とお月さま

 

多少人が入り込むのは仕方ありません。(自分もそのうちのひとりだし)

でも、↑ このくらいの人手ならストレスはほとんど感じませんでした。

 

 

おお!10円玉の裏側のやつだ~!

手前の池に、鳳凰堂に座す阿弥陀如来様も写りこんでます。

神々しいです。

 

 

少し後方に引いて、垂れ下る紅葉の枝を入れてみました。

絵になるなあ・・

 

 

左側面方向から平等院を見てみました。紅葉の色がさまざまなので

違った雰囲気が楽しめます。

 

 

池に写る紅葉もきれいで、大きい松明が燃えているようです。

昼間の自然の光で見るとどういう感じなのでしょう。

ライトアップ効果でこれはこれで素敵ですが、

どうしても人工的に強調されてしまいますからね。

 

 

 

もっと紅葉だけをきりとった写真がいっぱいあるんですが、

さすがに全部はアップできません あせる  

 

この夜間拝観では、鳳翔館(平等院の博物館)にも入館できました。

鳳翔館を見終わったら、鳳凰堂にまた戻ることもできるし、

表門の反対側の南門へ抜けることもできます。

 

 

私たちは、入場したころより人がばらけてきたので、再度鳳凰堂正面に下り、

またひとしきりため息つきながら紅葉鑑賞したり写真とったりしました。

はあ~、堪能堪能。

 

 

その後、鳳翔館の脇を通って南門へ抜けましたが、

途中、茶房の縁側みたいなところでひっそりライトアップを眺めたりできるし、

これ、有料の価値ありありです。

 

 

南門へ続く道、焔のような紅葉が覆いかぶさる様子が

この世のものではない感じでした。

 

■南門

 

京都の紅葉狩り第一弾、平等院鳳凰堂の夜間鑑賞これにて終了

人の頭で前が見えないということもなく、ゆったりゆっくり自分ペースで

周ることができて、美しさにより浸ることができました。

 

さて、来た道を戻るのも芸がない。

宇治川の中州を通って対岸から帰りたいと思います。

 

 

平等院からでると、いきなり静かな住宅街だし、

中州あたりも昼間は観光客がいるんでしょうが、ほぼ自分たちだけが歩いてる

という状況でした。狐にばかされそうな感じがして少し怖いくらい。

 

 

恋人たちがいたらごめんなさい、と思いながら、砂利をざくざく歩きます。

シンプルな灯りが滑走路の誘導灯みたい。

川の向こうに見える橋は、宇治橋です。橋のたもとに、紫式部の像があるそうです。

源氏物語の最後の帖の舞台が宇治。

紫式部は藤原道長の娘にあたる一条天皇の中宮彰子の女房で、

平等院鳳凰堂はこの藤原道長の息子頼通が建てたものと、紫式部と

ゆかりの深い地なのですね。ここいらのことも含めて、昼間にゆっくり

周辺を散策したいと思いました。

 

で、↑ このレインボー🌈な橋は、宇治橋の手前の「朝霧橋」です。

この橋で対岸に渡りました。この橋だけライトショーが行われて

唐突な感じでしたが、周囲が真っ暗すぎて、派手な感じはなく、

単純に「綺麗~」と眺めてうっとりしてました。

 

いや~しかし、初日のっけから、紅葉と幽玄の世界にはまり込み、

しばらく脳内がヒートアップで、戻る電車の中でも、紅葉が勝手に脳内再生。

これは脳から胃に血液をおろさなければなりません。

 

あまりお腹はすいてないけど、火の通った優しい味の野菜系が食べたい、

ということで、おばんざいのお店を求めて「ふたり孤独のグルメ」。

京阪四条駅で降りて、河原町通と木屋町の間の路地をうろつくことにしました。

 

が、うろつき始めて早々、ふたりしして気になったお店をのぞきこんだら

たばこを吸いに出てたおじさんが、「ここ美味しいよ」と。

一度他も見ようと先に行きはじめたのですが、これも何かの縁!とほぼ即決で

Uターン。飛び込んだお店は「いろめし黒川」さん。

 

おばんざいのお店といっても最近はこじゃれて映える店・メニュー作りに

なっているところが乱立してる中、ここはミヨレが大学のころによく行ってた

「たこ入道」にも似た昔ながらのお店です。

 

 

ゴローさんも脳内で、「そうそう、こういうお店なんだよ。

決してこじゃれてない少し雑多な雰囲気、さ~て、実力のほどを

見せてもらおうか」と言ってました。

 

が、座ったとたん、あ、これちょっとやばい?と一瞬思ったのは確かです。

昔ながらの京都のお店あるある。そう、メニューに値段が書いてないのです!

価格表示がない=時価ということではありません。

イマドキでも、こういうお店が生き残ってるんだ~

大学の頃聞いた話でうろ覚えなので、真実のほどはわかりませんが、

京都では値段表示がないお店が多くて、それは、一見さんお断りシステムが強い

土地柄だからだって。何度か通って、自分で確かめて、それで初めて、「お客」になれる。

なんともしちめんどくさい、お客様は神様(と言われた時代)なのに、

そんなのこっちから願い下げだい!と、思ったことを覚えています。

 

さて、どきどきしつつも、数品つまむだけだし、ぼったくりガールズバーじゃないんだからと

気を取り直しオーダーしたのがこちら。

 

  

菜っぱ煮と万願寺とうがらし

 

                      

かしわ焼きと牛肉しゃぶしゃぶ

 

以上4品とミヨレはハイボール、旅友はウーロン茶を注文しました。

味はぼったくりのドキドキがふっとぶくらいの旨さ!

ゴローさん的には「ここ、当たりじゃない?いいねいいね」

菜っぱ煮はつゆだくで、まさしくこれ、体の欲していたもの、なぜわかったの?と

握手したくなるような一品。

鶏肉は皮がぱりっぱりなのに、肉はふっくらじゅーしぃ。

どれもこれも美味しかった~!!

 

しかも、味の上乗せになったのは、店主とお客さんといい具合に話が

盛り上がり、アットホームな雰囲気になって楽しかったこと。

店主を見たときから、ずっとお笑いの誰かににてる・・・と名前がなかなか出てこず、

ホテルに戻ってからググってわかったんだけど、笑福亭笑瓶

 

そのうち、店主も私たちを懐に入れてくれたのか、

ミヨレがおかんの作ってくれた懐かしい味の話をするたびに、

これサービス、とあれこれ出してきてくれて、それでまた美味しくて話が盛り上がっての

ループ!

 

  

卯の花と肝煮のハツ(心臓)

 

そう、おから(卯の花)の話をしたらおからが出てきて、鶏の肝煮の話をしたら

肝煮がでてきて・・(写真は撮り忘れた)、その中でも心臓が好きでそれをより出して

食べてたと話をしたら、なんと心臓がでてきたでござる。

最後にデザートにおみかんもいただきました。甘くて美味しくビタミンC補給 ♪

 

値段のわからないドキドキがなければもっと美味しかったかもしれないけど、

馴染みになればいいお店になる、という京都システムが分かった気がしました。

肝心のお会計ですが、ふたりで9000円。

うーん、ぼったくりではないけど、やっぱり高いかな、というのは正直なところ。

感覚的には、サービスだと言って出してくれた分を払ったとしても、

ふたりで7000円くらいかなあ~?

 

でも、お会計のときに名刺をくれて、「今度くるときは、名刺を出して角に座ったものですと

行ってくれたらいいから・・」と言われたので、次回そうしたら、プライスダウンするのかな?

もしくは、やぼなことは聞かず、予算3500円しかないから、その範囲で見繕って~と、

はっきり言えば快くやってくれそうな感じはしました。

 

 

いずれにしても、今回の黒川、京都で大人の階段をひとつ昇るという体験をしました。

 

はあ~、紅葉から京都のお店の洗礼を受けての、と半日なのに濃い~時間でした。

明日は東福寺の早朝拝観、早めの就寝で興奮している脳をクールダウンさせなきゃ。