あと20分程で、夫が帰宅する。


満喫するはずのひとり時間は不発に終わり、

この一人の期間、まずいことに、


自分がいかに一人で生活することに向いているか、


ということを再認識した。


というか、

他人がいると、自分のペースが乱されてしまう上に、

我が夫は自己中。

思いやり、というのは彼にとっては、

彼だけにむけられる心象で、

思いやりを相手に持つ…なんて気持ちになった事がないんじゃないだろうか。


カサブランカ空港からマルセイユへ飛行中の夫に、

夕飯は家で食べるのか?とメッセージを送っておいた。

車を出してくれた友人、往復共に送迎してもらっているし、

行きは彼から我が家で飯を食いたいとリクエストがあったので、念の為、帰りはどうするのか連絡しておいた。


何故なら、もし欲しいと言われても、

用意の必要な食料しかないし、明日の出勤は9時。

もし食べるとしたら、

彼らが我が家へ到着前に準備出来ることは済ませて、簡単に食べて解散!という流れになってもらいたかったから。


飛行機がついているだろう時間なのに、返事がない。


どうなるかわからないから、どうなってもいいように、

ステーキチラシにすることにして、具材を用意、米を炊いて、デザートのフルーツサラダも仕込んでバッチリ!


ノン休憩で7時間ぶっ通しで仕事をして、腹も減ってるのに、夫が帰って来るし!と思って、テキパキこなし、


早く寝れるように、頭も洗っておこうとマッサージして、リンスをしていると、連続して夫からの着信が。


無視してかけ直そうと思っているのに、こういう時に限ってなんでか、しつこい。


トラブル?


ベタベタの頭で電話をでる。

我が家の電波は悪いので、ワッツアップじゃなくて、電話へかけろ!と口を酸っぱくして言っているのに、ワッツアップへかけてくる夫。

案の定、「allo? Allô?」と繰り返すばかりで、不通に。


うざい…


携帯の電話にかけ直すと、


「何やってんだ?どこにいるの?」とうっすら笑い気味でいう夫。


「家だよ!」と答えているのに、嫌味を続けてくるせいで私の「家だよ!」がかき消される。

無性に腹が立ち、家だよ!とかなり苛立ちを滲ませて答えると、


隣で友人が、「モロッコへ戻っちゃうよ?」。


「どーぞ!どーぞ!喜んで戻って行ってよ!」と心の底から答えた。


マルセイユに着いて30分で喧嘩。

1人がいい…しみじみ思えてしまう。


私的に、ご飯がいるかどうかがしれれば、あとはどうでもいいのに。