家の押入れの中を整理していると(引っ掻き回していると?)、古い写真が袋に入って無造作に置かれているのを発見。
写真好きだった父親はおびただしい数の写真を撮っていたため、整理しきれずにそのままになっているものも多かったようで、仕事先で撮ったスナップ写真などは未だにどこか分からないものがひょっこり出てきたりします。

いつもながら、「またこんなの出てきたよー」ととりあえずぱらぱらと見ていくと、おっ!これはなんだか見たことあるような・・・。
焼けた印画紙にプリントされているのはフィリピンにしかない乗り物「ジープニー」じゃありませんか!(笑)。
映画を作るのが仕事だった父は時々東南アジアにロケーションに出かけていましたが、フィリピンにも行ってたようです。
インドネシアやタイのことはよく話に出てきましたが、フィリピンについて父が語っている記憶もなく、写真の数がほんのわずかなところを見ると、あんまり印象に残っていないか短い期間しか滞在しなかったかでしょう。


 
それにしても、フィリピンのどこなんやろ?とじっくり見てみると、赤いほうのジープの側面の行き先が読めました。
ラグナ湖畔のTaytayとメガモールのあるオルティガスを結ぶジープなので、メトロマニラ近郊で撮ったもののようです。
多分70年代前半~半ば頃に撮ったものと思われますが、緑のジープの後ろにいる男性たちの服装は、股上が浅く裾が広がっているパンツにぴちっとしたTシャツなど時代を感じさせるものですが、ジープ自体は今とほとんど変わりないですね。しいて言うならばテールランプ付近の流線型的な仕上げが当時を偲ばせるくらいでしょうか。それに後ろのサリサリストアやトゥロトゥロ(簡易食堂)なども今あっても全然違和感無いような代物。
人の外見は変わってもジープニーと街並みはこのころからずーっと同じなんですね。

それにしても70年代と言えばフィリピンが「ガチで」ヤバかった時代。
よくぞご無事で・・・(笑)