仲人夫人が花嫁の介添人を引受けたときには、挙式の日は早朝から花嫁の家へ行って母親以上にこまかい点に気を配り、花嫁の化粧や着付けはもとより、車の乗り降りにも介添人としての気づかいがたいせつです。

花嫁姿になって車で式場に向かう場合には、花嫁の頭がつかえないように、花嫁の右手で褄をとらせて左右の振袖を重ねて左手にかけ、頭を低くして頭を先に車内に入れてから腰をかがめて足をすべり込ませるという要領で乗せます。

そして、降りるときには先に降りて手を取ってやって、頭から先に、つぎに足を地面につけて降り立つようにします。

式場の美容室で着付けをするときには、美容師にまかせておけばよいが、支度ができあがって控室なり式場へ行くときには仲人夫人が手を引いてあげます。

仲人夫人は右手をまわして花嫁の帯の下をささえるようにして、左手で花嫁の手を取ります。

階段の昇降にはとくに注意して、花嫁には左手に力を入れさせ、手の先がヒジより高くならないように、また仲人夫人より早く歩かないように注意します。

式場の控室ではイスにふくらはぎの部分が当たるていどに浅くかけさせて、上半身は伸ばしかげんに、あごを出さないように花嫁に注意します。

お客さまのあいさつにこたえるときも、低く頭をさげると重いかつらがゆらぎますからそっと目礼させるていどにさせましょう。

とくに介添人をたのまれていない仲人夫妻は、挙式時刻の一時間前に式場に着いて、仲人は新郎側の控室へ、夫人は新婦側の控室にはいって本人や両親に祝いの言葉を述べます。

そして、仲人夫人は花嫁のそばについて身のまわりの世話を焼いたり、こまごまと心づかいをしてあげましょう。

三上靖史(仲人業)

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