ミアグレースクリニック新潟 院長の茅原でございます。
タイトルの件について、記載させていただきます。
タイミング療法に関しては、排卵前に夫婦生活を取ることを原則としております。
排卵直前、排卵前日、排卵2日前の夫婦生活で、他の日より高い妊娠率が期待できます。
あるデータによればそれぞれほぼ同じ程度の妊娠率です。
ようする夫婦生活のタイミングが多少排卵日からずれていても排卵前であれば妊娠の可能性が十分にあると考えてよいでしょう。
ただ、人工授精に関しては、排卵と同期して精子の子宮内注入を第一に推奨させていただいております。
すなわち、hCGやオビドレルを投与した36時間後に人工授精の実施を合わせます。
人工授精では、遠心分離機にかけられストレスをかけられた精子となります。
タイミング療法で、単純に腟内射精に至った精子です。この違いを考慮しております。
卵胞が20mmに発育したことがエコーで確認されたとします。排卵兆候(LHサージ)を認めないとします。
このような場合には、当日夜の22時にhCGを筋注し、2日後の10時に人工授精とするのがよいでしょう。
・hCGを打って、翌日に再来して人工授精を実施する
・hCGを打った当日に人工授精を実施する
という治療方針で「妊娠できない」というのは言い過ぎかとは思います。
ただ、当院の考え方としては、「ベストではない」、という認識です。
「その1秒をけずりだせ」
東洋大学駅伝部のスピリッツですが、
当院では、「その1%の妊娠率Upをけずりだせ」 をモットーにしております。