【マンガ感想】
『ひらけ駒! 8巻 (南Q太)』
ひらけ駒!(8) (モーニング KC)
南 Q太 講談社 2013-01-23 by G-Tools |
【あらすじ】
研修会に入会した宝は、ますます将棋に没頭中。そんな中、宝とおなじ小学5年生の父である田島パパから将棋を教えてほしいといわれ……? 宝のライバル(?)小学生棋士たちも続々登場の第8巻です!
将棋にハマった息子の日常を描くエッセイ風マンガです。
将棋にハマってしまった小学4年生の息子。
その息子の影響で徐々に将棋にハマっていく母親。
そんな親子の将棋中心の日常が描かれていく・・・。
というような感じの作品でして、将棋にハマってしまった息子・『菊池宝』と、息子の影響で
徐々に将棋にハマっていく母親との日常を描いていくコミックエッセイ風な作品です。
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ここからは、8巻の感想。
8巻は、何故か女流棋士にスポットを当てた7巻とは違い、『菊池宝』にスポットを当てた話が
多く収録されております。
そんあ8巻のメインとなるのは、やはり『菊池宝』ですね。
8巻の時点で、『菊池宝』は研修会という奨励会の下部組織のようなものに入っておりまして、
研修会に参加しつつも、様々な“子供将棋大会”にも参加しております。 ただ、残念なことに
優勝することはできず、あまり結果を出せていないようです(運が悪いのか、『菊池宝』が
当たる人が大体優勝している模様)。
そして、また、書店が主催する子供将棋大会に参加することとなったわけですが、
結果的に優勝することとなった少年といきなり当たることとなり、負けてしまいました。
『菊池宝』に勝ち優勝した少年は、優勝インタビューで、プロを目指さずに、弁護士か
医者を目指すため、将棋は趣味レベルで続けると言いました。 彼に負かされた少年たちは、
彼がプロを目指さないことを「勿体ない」と口々に言うわけですが、彼は、そんな少年たちに
「奨励会を受けるのか?」と尋ねます。 当然、将棋の研修会に参加しているくらいの少年たち
なので、「いずれ受ける」と答えると、彼は「受かると思っているの?」と切り返してきました。
彼としては、プロを目指さない自分に負ける位のレベルしかない少年たちが
さらに強者たちがいる奨励会に行って通用すると思っているのかと言いたいようで、
『菊池宝』を含めた少年たちはあっけにとられてしまいました。 彼の言葉は、
『菊池宝』に大きな影響を与えることとなったようで、これ以降、『菊池宝』は将棋に
対する向かい方に変化が生まれてくることとなりました。
そして、『菊池宝』は研修会でC1になったら奨励会試験を受けることを母親に言います。
しかし、ナント、『菊池宝』はその奨励会試験を1回だけしか受けないと決めているようで、
もし落ちてしまったらプロの道を諦めるという言い出します。 母親としては、息子の決断を
受け入れるしかないようで、息子を出来る限りサポートしていくことを模索していくこととなります。
そして次巻へ続いていくわけですが、このまま奨励会へ進んでいくのか、それとも、
奨励会では無い将棋の道を歩んでいくのか、気になるところです。
次巻も楽しみです。
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【総評】
『菊池宝』は、このまま将棋を続けていくのか、それとも、将来を考えて勉学に励んだ方が
良いのかを考える微妙な年齢になったようです。 次巻以降は、『菊池宝』にとっても、
この作品にとっても、大きな転換期になりそうですね。 次巻も期待したいです。
点数的には
88点
です。
では、ここまで。