【マンガ感想】
『カブのイサキ 4巻 (芦奈野ひとし)』
カブのイサキ(4) (アフタヌーンKC)
芦奈野 ひとし 講談社 2011-04-22 by G-Tools |
【あらすじ】
なぜだか地面が10倍になった広大なこの世界では、ヒコーキが足代わり!標高3万7760メートルの富士山を目指すイサキの単独飛行と、彼を追いかけながらも追いつけないカジカ&サヨリのタンデム飛行。合流しようにも広すぎる……この世界のフシギも、もっともっと広がる!
『ヨコハマ買い出し紀行』の作者による最新作。
理由は判らないが、地面が10倍になった広大な世界。
人々は、その広大な世界で暮らすために『アシ』として飛行機を使用して移動する。
主人公・イサキは、近所のシロさんから『ハイパー・スーパーカブ』という名の飛行機を借りて、
燃料のある限りに大空を・・・・・・・・・・・・・・世界を飛び続ける。
というようなストーリーの作品でして、前作・『ヨコハマ買い出し紀行』と同じような退廃した世界を舞台に、
そこでのんびりまったりと生きている人々の日常生活を描く作品です。
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ここからは、4巻の感想。
4巻は、『イサキ』が『シロさん』から“とある品物”の配達を頼まれ出発したのだが、その中身が
間違っていたようで、しょうがなく、『カジカ』と『サヨリ』の2人が一緒に『イサキ』を追いかけていく
という感じで話が始まります。
ということで、今巻のメインとなるのは、『カジカ』と『サヨリ』の2人旅ですね。
この2人は、主人公・『イサキ』を巡っての恋のライバルになるであろう2人であるわけなので、
最初こそ、ギスギスした関係であったわけですが、2人旅ですし、何よりも相性が良かったため、
すぐに仲良くなってしまいまして、まるで姉妹のようなやり取りが描かれることとなりました。
そんな2人ですが、『イサキ』を追って、御殿場に向かいます。
しかし、その御殿場に行くためには“タテの道”という難所を通っていかなければならないことが
判明します。 “タテの道”とは、両側を切り立った崖に囲まれた飛行機道のことでして、その崖の
隙間を飛行機で通っていかなければならないという非常にアクロバティックな道となっております。
(下は川で上は山の頂が見えないという特殊な場所)
常連さんからは、「燃料満タンにして焦らずにいけば大丈夫」とアドバイスを貰ったわけですが、
想像以上に危険で長い飛行機道であったため、精神的にも体力的にも限界に近づきます。
そんな状態では駄目だと気づき、なんとか気持ちを落ち着かせることに成功したところ、偶然にも
その“タテの道”の途中で『イサキ』と出会うこととなりました(飛行機同士であるため、手による
サインで会話するわけですが、『紅の豚』のような格好良いイベントにはならず(笑)、サヨリが
貧乳であることが判明したのには大笑いしてしまいました)。
ということで、やっとのことで、合流することができまして、『シロさん』の荷物を届けるために
一緒に御殿場を目指すこととなります。 その後、『サヨリ』のお漏らしイベントが描かれつつも(笑)、
何とか、御殿場に着くことができまして、『シロさん』の荷物を無事届けることができました。
その後、色々とすったもんだあって、ナント、標高3万7760メートルの富士山の近くを飛ぶことが
できそうな感じで話が進んでいきまして、次巻へ続いていきます。
ということで、次巻は、ついに富士山が間近で見ることが出来そうです。
標高3万7760メートルの富士山が、どのように描かれるのか気になります。
次巻も楽しみです。
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【総評】
今巻は、女性2人が主人公ということで、話自体が華やかでありましたし、ギャグもあったり
したので、非常に楽しく読むことができました。 段々と盛り上がってきたので、次巻も大いに
期待したいですね。
点数的には
85点
です。
では、ここまで。