「でも…不思議ね~。そんな素敵なお父さん…、再婚って…考えなかったのかしら…???」
小枝子。
コーヒーを飲みながら捷子、
「うん。…いい人は…いたとは…思うんだけど…。」
小枝子、
「ふ~ん。」
優しく笑顔で…。
「素敵な親子だ。」
捷子、
「へっ…???」
「ううん…。確かに…、お父さんを好きな女性の人…、いたと思うよ。」
捷子、
「……。」
「でも…、だから…捷子ちゃんと、お父さんの中には…、入れなかったんだろうね~。」
「へっ…???」
「ううん…。誤解しないでね、捷子ちゃん。」
「え…えぇ…。」
「何年も…、そんな風に、父と娘が、しっかりと絆で結ばれて…。小学、中学、高校と…、そして大学。守りたい娘がいる。そしていなくてはならない父親がいる。そんな親子の中には、そんじょそこらの気持ちじゃ~、他人様は…入れないよ。」
捷子、
「……。」
いきなり柚、捷子を右から抱き締めて、
「捷子姉さん、カッコいい~~。」
捷子、
「はぁ~あ???…あっはっはっはっ。」
「…で…、捷子ちゃん。今…あなたに彼氏は…???」
「はい…???」
「あなたに彼氏…???」
「はははは…、へっ。いや…。え~~???」
小枝子、
「はははは…、へっ。いや…。え~~???…って…???」
顔を左右に何度も振って、両手も振って、
「いやいやいやいや…全然。全く。」
柚、
「うそ!!!」
小枝子、
「こりゃまた、驚いたね~~。こ~んなに綺麗なのに~。」
捷子、
「あ…、ははははは…。」
「なんで彼氏…作らないんだね、この人は…???」
「いやいやいやいや…。私、今、その…あの…彼氏より…。」
「はぁ~あ…???」
柚、目をパチクリさせて…。
「今…、勉強中の事…あるから…。ははは…。」
「勉強中~~???」
小枝子、柚…。
「うん。」
「あ~~良かった~。寿、そんな酷くなくって~。」
ご飯を食べながら、知寿子からの電話を切って麻衣子。
「だ~ね~。」
浩一と麻美。
「でも…、何、その症状…、ヘル…なんとかって…???」
浩一。
「そうそう。私も初めて聞く。麻美…???」
「はい…???なんで私に聞くのよ、妹の私に~???…それに、ふたりして~???」
「いや…、だって、あんた…銀行員だから…。ねぇ…モッちゃん。」
麻美の顔を見て、浩一の顔を見て…。
「え…、ええええ…。何で銀行員…???」
麻美。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

