うつ病薬によってせん妄(幻覚や妄想)を引き起こす | 森の里草

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うつ病薬によってせん妄(幻覚や妄想)を引き起こす可能性はあります。特に抗うつ薬の一部、特にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)は、一部の患者においてせん妄を引き起こすことが報告されています。

 

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs): フルオキセチン(プロザック)やセルトラリン(ゾロフト)などがあります。
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRIs): デュロキセチン(セレネース)やベンラファキシン(イフェクサー)などがあります。
三環系抗うつ薬(TCAs): アミトリプチリン(トリプタノール)やナルトレキソン(レクサプロ)などがあります。
モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOIs): フェネルジン(ナルド)やトラニルシプロミン(パリデール)などがあります。

 

うつ病薬によってせん妄(幻覚や妄想)を引き起こす可能性はあります。特に抗うつ薬の一部、特にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)は、一部の患者においてせん妄を引き起こすことが報告されています。

せん妄とは、身体疾患や薬物などの影響により生じる意識障害の一種で、急性の脳機能障害という「状態」です。

これに伴い精神状態の変化や変動、記憶欠損、失見当識、言語障害などの認知機能障害、注意力障害、および思考の混乱または意識レベルの変化がみられます。

随伴症状として、睡眠覚醒リズムの障害、幻覚や妄想、精神運動異常や恐怖、不安、怒り、うつ、無感情、多幸症などの感情の変動があります。