こんにちは!お昼にニンニクをたくさん入れたラーメンを食べたことをじゃつかん後悔している麦野です(笑)
スタミナをつけたかったのですが…夜にすればよかったかな…。。


まあ、気を取り直してBLのことを話します!
今回読んだのはこちらのおはなしです。

桂小町さんの「花と純潔」

プランタン出版発行、フランス書院発売です。


以前、同時収録の短編「ノラ猫閣下の美しい人」の感想は書いていて、そのときに表題作の感想もいつか…!と思っていたのですが、やーっと書けたよ~。。
(こちら↓が感想になります。大好きな短編!)


※以下、ネタバレ含みます。






吸血鬼と人間が共生する世界。人間の弥生(ヤヨイ)は、クラスメイトで純血の吸血鬼・千歳(チトセ)に淡い想いを抱いていました。
ふとしたきっかけでその想いを見透かされ、迫られた「行為」。
彼が「食事」と呼ぶそれは、あまりにも丁寧でやさしくて――――。



吸血鬼と人間の共生する世界。
普段、あまり読まないジャンルなのですが、好きな作品が多いジャンルでもあります。この作品も大好き!

共生、って難しいですよね。
相手の感覚と、自分の感覚。そこに大きな違いがある場合なんて特に。
吸血鬼と人間は共生しているけれど、まだどこか溝が存在する。
弥生と千歳の間にも、吸血鬼と人間だからこその感覚の違い、また別の、ひとりの生き物同士としての感覚の違いが生じます(そしてすれ違う)。

そういうときに、いかにその「違い」や「溝」について考えるか。
考えて、考えて、そしてたどり着いた答えが、ふたりを結びつけたり、千歳が抱えるものをやさしく溶かしたりするのです。
(個人的な余談ですが、共生・いっしょに生きていく、違いや相容れない感覚について考える、ということを考えるといった点で思い浮かぶのは「小林さんちのメイドラゴン」です。大好きなおはなしです。これも違った種族のキャラクターがたくさん出てきますよね。そしてなんだかんだありながらも、共にいきています)



そして、吸血鬼の千歳くん。
純血の吸血鬼として、いろいろなことを背負い、抱えさせられてしまった(と言ってもいい)千歳くん。
ときどき見せるお顔が、とっても、とってもかわいらしかったりします。
特に番外編で見せる、とある表情がもう……たまらん!!!
ぐわああああ!と、いとおしさが込み上げてきます└( ゚∀゚)┘
本を持って、ゴロゴロ転がり回りたいくらいには(笑)←やった


あ。
前半にわりと真面目っぽいお話を書いておいて、なんですが、あれですよ、あれ。
ソウイウ、描写も、やっぱり大事ですよね~( 〃▽〃)その感想も書いちゃいますよ!

決して激しい描写はないのですが、桂小町さんの絵柄で描かれるその場面(食事、の場面など)は、ものすごく美しいです。
それと、ものすごく官能的。
なんというか、とってもきれいな、うつくしい行為なんだな…と思いました。