今年の箱根駅伝で、早稲田大学のシード入り(7位)に貢献した太田兄弟の話になります。

 

 

 

兄の智樹さんは2区で6位、弟の直希さんは8区で4位と、まずまずの走りを見せました。昨年のシード校落ちからの復活ですが、太田兄弟はおおいに貢献したと思います。

 

ご存知の方もいるかと思いますが、お父さんの善之さんも箱根駅伝を走っています。1992年の第68回大会で中央大学のメンバーとして、復路の6区を区間4位でを走っています。前半はハイペースで好記録が期待されましたが、後半失速してしまいました。他の大学からはノーマークの秘密兵器だったようです。

 

実は善之さんとは高校時代に面識がありました。善之さんが3年時に、私から声をかけたと思います。当時善之さんは進学先が決まらず困っていました。そんな中、相談を受けたのです。

スピードランナーとして、実力はかなり高いレベルにあるものの、肝心な大会で成績を残すことができず、どこの大学からも声が掛からなかったようでした。

 

私自身も何とかしたいと思い、母校の長距離コーチをしている1年後輩に、引っ張ってもらうよう依頼しました。結果的には、推薦基準に達していないため難しいとの回答でした。ただ、善之さんのことはいろいろ調べてくれ、こんないい選手を取れないということを嘆いていたのを覚えています。

 

母校法政大学の低迷期で、4年連続で箱根駅伝に出場できない状況でしたので、推薦枠が限られ、なおさら厳しかったと思います。善之さんにはその旨伝えました。それからしばらくして、中央大学への進学が決まったと連絡を受けた時には、心底ほっとしたことを思い出します。

 

善之さんが中央大学時代、どのように過ごされていたか全くわかりませんが、箱根駅伝に出場されたことは本当にうれしく思います。

 

現在は税理士として、地元の浜松で仕事をされています。

 

 

 

善之さんの子どもは智樹さん、直希さんの他にもう一人います。姉の優紀さんです。増田明美さんと同じ成田高校から、中央大学に進学し長距離選手として活躍されたようです。社会人になった現在はどうされているのかは不明です・・・

 

 

 

智樹さんは大学を卒業し、トヨタ自動車に就職し競技を続けています。直樹さんは今年3年生です。

 

善之さんの縁ということで、兄弟の今後の活躍を期待したいと思います。