NO.699 運用と貯めるの違い

 

・老後の生活のために

・子どもの教育費用のために

・住宅を購入する時の頭金のために

 

お金を貯めておかなくては!

よく言われていることです。

 

また、銀行にお金を預けるだけでは、

お金は増えないので、

投資信託で運用しては如何ですか?

 

ここのところ、

銀行の窓口でも勧められます。

 

さすがにここ数日間は言われないでしょう。

また、本日そのような話をする金融機関は、

よほど、業務に自信を持っているか、

反対に……なところでしょう。

 

そこで、今回は、

 

運用することと貯めることの違いを、

具体的に考えてみることにいたしました。

 

なお、お話を簡素化するために、

少々お断りを申し上げてきます。

 

通常、運用している金融商品にかかる、

利子・利息、配当金や売買益などの税金、

NISA(少額投資非課税制度)や

iDeco(個人型確定拠出年金)などの

税制優遇制度の適応については、

今回は考慮いたしません。

 

なぜなら、

貯めること、運用することの

根本を考えてみたいからです。

 

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運用と貯めるとは

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解釈の仕方は様々ですが、

 

運用とは、

手持ちのお金を、

単に手元に置いておくことではなく、

金融商品などを利用、

つまり運用することによって、

収益を得ること、

また資産を増やすことです。

 

一方、貯めるとは、

単に、手元に入ってきたお金を使わず、

残していくこと。

つまり、貯めていくことです。

 

貯めるだけでは、

お金が活躍する場はなく、

増えてはいきません。

 

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お金を貯めることは簡単

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簡単な机上のシミュレーションをしてみましょう。

 

もし、毎月、1 万円ずつお金を貯めれば、

1 年間で 12 万円

10 年間で 120 万円

30 年間で 360 万円貯まります。

 

毎月、5 万円ずつお金を貯めれば、

1 年間で 60 万円

10 年間で 600 万円

30 年間で 1800 万円貯まります。

 

同様に、毎月 10 万円ずつ貯めれば、

1 年間で 120 万円

10 年間で 1200 万円

30 年間で 3600 万円貯まります。

 

毎月 10 万円ずつ 30 年間貯めていくことは、

現実的ではないかもしれません。

 

しかし、長期間に渡り、

貯めていく金額にもよりますが、

貯めていけば、

 

将来、まとまったお金ができることも確かです。

 

また、

生涯均等にお金を貯めていくのは無理だとしても、

現に、30 歳代前半までに、

1000 万円近くを貯めている方もいます。

 

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運用するとどうなる

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では、単に貯めるだけではなく、

金融商品を使って運用すると

どのようになるのでしょう。

 

まず押さえておいていただきたいことに、

金融商品のひとつである、

 

銀行の普通預金や定期預金は、

原則、運用資金、つまり元本が、

1 万円で預ければ、

将来引き出す時に、

元本の 1 万円を下回ることはありません。

 

資金を運用するときに利用する、

さまざまな金融商品では、

残念ながら、

元本は保証されていません。

 

運用次第で元本を下回ることもあります。

 

つまり、元本の保証のある商品はないのです。

 

とは言うもののここでは、

運用が順調で、資産を増やすことを前提に、

シミュレーションをしてみます。

 

ある金融商品で、

年利回り1%で運用してみます。

 

年利回りとは、

元本について 1 年間で、

1.0%の利息が付くと考えてください。

 

では、貯めるとき同様に、

毎月、1 万円ずつ運用をしてみます。

 

・1 年間で元本は 12 万円

利息は 649 円 合計 120,649 円

 

・10 年間で元本は 120 万円

利息は 62,256 円 合計 1.262,256 円

 

・30 年間で元本は 360 万円

利息は 596,763 円 合計 4,196,763 円

利息は、複利で付いていきます。

 

上記の場合は、

1 年後には、元本と利息、つまり元利合計で、

120,649 円になります。

 

そして、この金額 120,649 円が元本となり、

また利息が付きます。

 

2 年後には、

元金 24 万円、利息 2505 円

元利合計 242,505 円になるのです。

 

では、同様に

毎月、5 万円ずつある金融商品で運用をしてみます。

 

・1 年間で元本は 60 万円

利息は 3245 円 合計 603,245 円

 

・10 年間で元本は 600 万円

利息は 311,278 円 合計 6,311,278 円

 

・30 年間で元本は 1800 万円

利息は 2,983,814 円 合計 20,983,814 円

 

毎月、10 万円ずつでは、

・1 年間で元本は 120 万円

利息は 6490 円 合計 1,206,490 円

・10 年間で元本は 1200 万円

 利息は 622,556 円 合計 12,622,556 円

 

・30 年間で元本は 3600 万円

利息は 5,967,628 円 合計 41,967,628 円

 

年利回り 1%で計算しても、

ただ貯めておくのとは、

これだけの差がでてきます。

 

ただ、今回は具体的に計算していませんが、

運用するには手数料など、

収益には税金が課せられます。

また、一番大きな問題は、

 

運用期間中に、

常に1%の利回りを保つことができるのか、

元本を割り込む可能性のあることです。

 

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どのように考えるか?

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同じ金額を長期間にわたり、

貯めるだけと 1%で運用する違いとをみました。

利回りが 2%になれば、

 

単純に収益は 1%の倍の額が期待できます。

しかし、元本を割らない保証はありません。

 

将来のお金が必要な時に備えて、

準備をしておくことは必要です。

・すべてただ貯めていくだけか

・貯めるのと運用の両方をしていくのか

・運用のみにするのか

それは、家計収支の状況によります。

また、何ごとをするにも慎重または楽天的、

といった、

ご自身の性格にもよります。

 

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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ

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単にお金を貯めるか、

運用してお金を増やすか、

家計収支を考慮して

ご自身の生活に苦痛が伴なわないように、

決めることです

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第385号改変)

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