いやもうジュリアン・マッケイ様様です天井桟敷の人々になったら、東京文化会館大ホール全ての冷房はここから出ていたのかという発見をし、風邪引いてるのにとても寒かったです
緞帳はラシャメンと日本美人の顔の部分が重なって右と左で衣装が違っている仕掛け絵と言うのでしょうか?凝ってる。
この作品は当たりです。踊りも物語も人物像も緻密に構成され、オペラバレエの眠くて退屈なところを全て取り除いて大変楽しめる上に、感動する。オペラの蝶々夫人を知っていたらなおさら新しい組み直しに感動する。
なんでも初演時には成田さんがフィーチャーされていますが、
飯島さんもとても良かったです。
高身長金髪碧眼しかも本当のアメリカ人ピンカートンに、日本人若い黒髪スタイル良し筋肉質イケメンヤマドリ!もう最高オペラのコロコロテノールいらんこれぞバレエの良いところですニヘヘ
チャラそうなケイトとケイトの友人は意外でした。ケイトってのは最後のほうにのっそりしっとり出てきてあれが正妻のオーラかよ、、、唖然もう勝てないとなるアメリカ人女性なので今回のケイトはやたらしゃべるうるさい人でした。
天然明るい蝶々さんは逆に強くて毅然とした様子になります。
文化の出会いシーンを舞踊で表現するのが面白く、三つ指ついてお辞儀する蝶々に、慌てて土下座するピンカートン(最後には手を差し出せば良いのだよと分かってしまう)、三拍子のワルツを一緒に踊ろうというしぐさから日本舞踊のような手の使い方をする蝶々夫人、ピンカートンと領事で輪を描いて踊るシーンがなかなかに面白く、振り回されるスズキと、盆踊りをしている日本人になるのも面白かったです。
男性群舞は、これこそ群舞というもの。フォーメーションや組み方で魅せる水兵、ジャンプや回転を小出しに見せる遊郭の客や召使いなど、男性バレエのダイナミックさを存分に魅せる。熊川さんの実際の経験と試行錯誤された結果がこんなに面白いコールドになるのかと思います。バレエの普及を進めていく1つの方法は、バレエの眠い時間をなくすことだなと思いました。
音楽はドボルザークも入っていて「ある晴れた日に」は、蝶々の哀しみを表す最後のシーンで使われており、駒鳥の歌は覚えていないほど、音楽の順序は組み直されています。それも良い。オペラでは婚礼道具を数えるシーンで「さくらさくら」が使われていますが、今回はピンカートンと出会うシーンで、本当に桜の枝を持って踊ります。蝶々さんが「鏡と傘と・・・」と言って婚礼道具を出すのは、バレエでも「鏡の精」「傘の精」として登場していました。
Youtubeで熊川監督が語っていてなるほど、と思ったのが、「日本人女性は何も言わずに耐えるのがすごいって描くけど、それはアメリカ側からの見方だよね。日本人から見ると、当時の女性たちは戦争も乗り越えてるし、何も言わないわけじゃないと思うよ。自分の心の底に考えがあってさ・・・」と。「その子どもっていうのはさ、意外と吉田松陰みたいに、外の世界を見たいっていう好奇心旺盛なところはあると思うんだよね」なるほどなるほど。何でこんなに語れるのか、すごい
哀しみの表現、振り乱して慟哭とは行きませんでしたが、振り袖を着て舞台の小回りを3周くらいしていて、ワイヤーで飛ぶのかと思いました。飛び道具は使わないのがバレエの鉄則ですね。同行の母はパドブレとかにしてほしかったそうです。押し殺すほうが良いってことですね・
終演後、出待ちが長くて驚き東京文化会館の楽屋口のアクセスが良すぎて、ちょっと立っているだけで皆出てくるの楽しかったですマッケイ様も皆さんにサインしてお写真撮ってるの、お疲れ様ですーなお東京バレエ団なんか出待ちありませんよこの前も、会館を出たら目の前を卓さんが闊歩していきましたけど、なんか、冷めてしまう素直にキャー!となれない日本人です。