12/18東京バレエ団「くるみ割人形」最終日。2ヶ月ぶりに東京文化会館に来ました。
昨年の今頃は「見たいものは全部見る。予定が空いていればコンサートに」みたいなことを、今後の趣味として成立するかも考えずに、バンバン見ていましたね~さてU25が終わった途端、チケットの値段は爆上がりしかもふと考えると月収が2.5倍くらい違うマダムやサーと同じ値段のチケットを買うのか・・・エンゲル係数ならぬチケット係数は・・・?と疑問が浮かんでしまったが、心配することはない、私の友人は大学生の月収一桁の時からミュージカルのS席を買って観劇していたのだ。だが旅行も行きたいし・・・と考えた結果、
推しダンサーのオープンクラスに行けばいいんじゃないか?
という答えを出した。今のところ。D席を買うよりもオープンクラスに行ってバレエを教えてもらえば間近で見られるぞ
ということで、最近見るより踊る方が安いし推しダンサーのオープンクラスに出るようになりました!新たな推し活の形。注意をいただけてしかも褒めてもらえるからこれに勝るコミュニケーションはない(笑)レッスンを通して推し活ってなかなかない形だろうハッハッハ
逆にオープンクラスで知った方もいらっしゃり、東京バレエ団に推しが大量発生。個人のバレエ教室で習っているので世の中にこんなにプロのダンサーが教えるオープンクラスがあるとは知らず、一種の感動。
U25のはまあ、何かを徹底的にやるというのも面白いことでしたわ
そんなこんなで昨年酷評して見る気のなかった東京バレエ団の「くるみ」。
ですが、大塚さんが、「日曜日」に、「東京」で「デビュー」だって日曜日って他の公演では必ず水香さんがキャストの日で、絶対に集客を見込んでキャストを決める日と勝手に私は思っていた。そうか、推しが主演の日か・・・見るしかないと上のほうにした。大丈夫、「思ったより見える」のが東京文化会館です
いやー大塚さん良かった。無駄のないクリーンで美しい動き、音のハマリの良さ、上品な雰囲気、眉毛←え?、ピタッと終わるダブルトゥールとか良かった~特に雪のシーンでアラベスクターン2回にアティチュードターン、引き上げと折り方がすごくきれいで感動・・・やっぱりオープンクラスでも腰の引き上げについて注意をいただいたので、腰の引き上げは重要なんだなと思いました。バレエ頑張りますとか言って(笑)
でも2幕のグラン・パ・ド・ドゥ、アダジオで足立さんがすごくやりにくそうにしていたのが大変気になりました。リフトが上手く行ってるから良いもの、息が合ってない・・・?と感じさせる部分がちらほら。ペアは初ではないはず。
やはり彼はソロダンサー・・・
「マーシャ」の足立さん、キューピッドやかぐや姫で何度か拝見しましたが、秋山さんより好みかも。動きがシャープで特にジャンプがふわっと浮くのが良いですね。脚がプニっとしているのも今回はあまり気にならなかった。
こうして推しキャストで見ると、もうストーリーが繋がってないとかどうでも良い。むしろ、大塚王子からのサプライズと思えばなんて素敵なプレゼントとワクワクするから不思議なもんです。
昨年の「スペイン」も池本さんでしたが、今年もキレの良いシソンヌでしたね。
それから「差別」問題で取り上げられる「中国」。東京バレエ団は団扇を持っているので人差し指を立てるものではない。これで良いのでは?それならば一幕の「ムーア人」人形のほうが大いに人種差別だと思うんだけどな~芸術はヨーロッパから来ているからヨーロッパ的な見方が色濃く出てしまっているのです。それを今ヨーロッパ人が否定して作品そのものの上演をやめている。自分たちの過去を否定し結果的に芸術の幅を狭めている。勝手なものですね。捕鯨とかと同じような感じでしょうか?まあロイヤルとかだと色々な国の人がいるから、役と人種の関係は問題になるのでしょうか。個人の思ったことを述べただけです。。
それから「フランス」。昨年はこの役が大塚さんで、「中国の不思議な~」よりは存在感が薄いなと思った記憶がある。今回の人もあまり良くなかったな・・・
もう一人の推し樋口さんは今回出ていないのか~あ~残念~
今年の合唱隊はオケピにいた!オーケストラ、シンバルがちょっと大きかったかな?序曲の刻むような演奏が印象的でしたちなみに「くるみ」は音楽だけで演奏されることも多いですが、演奏のみの場合順番がバラバラ。筆者はストーリーあってこそのバレエ音楽だと思うので、順番を変えるのは反対です。
終演後はクラブ・アッサンブレのイベント、水香さんと宮川さんのトークショー。司会の人の質問に、雑談するように和やかに回答するお二人で、クスッと笑えるエピソードもあり楽しかったです。抽選には当たらず~
枕元にいる人形が、夢の中で王子さまになって一緒に踊ってくれたら良いなあ。ドロッセルマイヤーの魔法にかかりたいなあ。