怒涛の勢いで新年度を迎えた児童たちと対面しました。朝からクラス発表の掲示のために早めに出勤して、掲示されたものを保護者の方々がパシャパシャとスマホで撮影するのを上階から見下ろしていました。個人情報なんだけどな・・・

 新年度は前の学年の持ち上がり(学級解体&編成済み)で、人の顔と名前を覚えることが苦手な私はほぼ自分の元クラスの子しかわからない。新担任発表まで、前の学級で慕っていてくれていた女の子達が全方向を取り囲むようにして抱きついて来て、「誰が先生なんだろう〜」「同じクラスに仲良しの子が一人だけだよー」「先生どーしよー」「先生担任じゃないのー?」などと色々言っていました。

 人見知りがひどくて新年度をいつも不安に迎えるという子は、後半で仲良くなった子と編成し、修了式間際では「新年度、不安だろうけど、大丈夫! 私が大丈夫にしたから!」と、強く言い聞かせ、うろつく私に寄って来て「ほら、大丈夫だったでしょ?」と言えば、嬉しそうに満面の笑みを浮かべていました。作戦成功で良かったです。

 そんな子のクラスを担任することになるとは私も思いもよらずだったのですが、私にも慣れているだろうから、更に安心感を抱いてもらえていてくれたらいいなとおもいます。

 新担任発表時には、みんなそろ〜っと自分の教室前に待機して、発表と共に教室に入るのですが、元担任していた子たちはニヤつかれ、他の子達からはきょとん顔でパチパチと拍手されました。なんだろうその顔は・・・

 その後もウケねらいの話題を振っても、くすりとするだけって感じで笑いのツボがイマイチ合わないのかな・・・と今後が不安になりました。

 ただ、これはこの学年全体的に言えるのですが、きびきび動けて気が利く子が多いので、大量のドリルやら教科書やらを捌いて配り、大量に配付した手紙も「あれ、何枚配ったっけ?」と言えば、元私のクラスで頭の回転が早く器用な子が、ささっと配られた手紙の枚数を数えて「これは手紙に入りますか?」と確認しながら手紙の枚数を教えてくれました。

 子供達に対して自己紹介する際に、「みんなが先生を見て思ったことを当てましょう。『こわぁ〜』でしょ?」と言ったら、「別にー?」と首を振られ、「じゃあ、かわいいとか?」とマスクを外してポージングしてもくすり程度の笑いしか起こらずでした。うーん。前のクラスだとわりとドッカン来てたんだけどなーまだ関係性が築けていないからかなーと寂しく思いつつ、「先生は声が低いのもあってよく怖がられますが、前のクラスの子が言うに、(目の前の席にいる男の子)『メイ先生は最初、怖いと思ってビビってた。でも、最後思えば、全然怖くなかった! 優しかったー。(年度末に感想を教えてくれた)』と言うと、目の前に座る男の子は頭を抱えてぼそっと「俺のことじゃん・・・」と恥ずかしそうに身を捩らせていました。

 黄金の3日間の一日目ということで、てきぱき動き、熱心に手伝ってくれる子供たちを褒め、気になる点についてはまだ触れずに笑顔でさようならをしました。

 来週からは1週間、また黄金の3日間の続きと入学式があります。肩こりが既に酷いことになっていますが、なるべく来週は定時で帰れるようにがんばりたいと思う、今日この頃でした。