これは教育現場に携わらない方はほぼ知らないんじゃないかなと思うのですが、ただでさえ作成に時間と手間のかかる通知表作成があり、それは子供たちに学期末に送られるのですが、それと近い内容の指導要録というものを作成する必要があります。
年度末でただでさえ忙しい時期に、大きく負担のかかる作業です。指導要録とは、通知表の内容を記録用にまとめたもので、成績は各教科各観点毎にA〜Cで記載し、それに応じて評定を3〜1にまとめます。
他にも、行動の記録(整理整頓できるとか、協力的だったとか、9項目ぐらいある)を、所見文(総合的なもの、道徳の所見)に合わせて記載してあるか、所見文も全て決まりに合わせて(カギ括弧をつけちゃだめとかつけるとか細かな決め事がある)記載されているかとかありまして。そんなものを学年内で点検。次に違う学年と組んで点検。最終確認で各学年から一人出して点検するという徹底ぶりで作ります。
・・・が。コレ、めっちゃ使う機会ないんです。保護者から開示請求来た時とか、私立に進学する際に使うくらいかなと。でも、教員歴もそこそこ長いですが、開示請求来たことなんてないし、私立に進学する児童がいればその子の分だけ作ればいいだけだと思うし。通知表のデータは残っているのだから、それだけでよくない!? って感じなんですよね。
私は以前この要録という校務分掌の担当をしていて、それまで担当していた方々がみんなで作成する際に統一するための資料を作成せずにいたので、データフォルダは真っ新で頭を抱えました。委員会の担当者の話を聞いたり質問したりしながら、なんとか負担が減るような方針で指導要録を作成できるようにデータを作って残し、今年度は「もう分掌も一本だけにしてください・・・(ずっと重たい分掌を2本持たされ続けていたので)とお願いして、比較的軽めのものを2本(結局2本!! なにも持っていない人もいるのに!)にしてもらいました。
しかし今年度の担当の人がいつまで経っても私が作った資料を出してこないので、「私の知らないうちに(早退が多いので)要録の話し出てました?」と同じ学年の方に聞くと、「それが出てなくて、ちょうど聞こうかなと思っていたのよ。」と困り顔で言われ。今年度の担当者は長期療養休暇でいなくなっていたので、誰がいま担当しているのか分からず、教務主任のところへ相談しに行くと、「上手く引き継げていなかったみたいなんだわ」と言われながら、その場で担当者そっちのけで「もう作成する時間がないから、ここはこうしてああして」とかなり簡略化し、資料を一応担当者名義で教務主任が配付しました。
がっ! 勝手に仕事されたことに怒ったのか、「資料によるとここはこうでああで」と担当者が言い出してきて、また翻弄される私達。会議で提案するタイミングで資料を提示しなかったのに今更口出しするなー! と思いましたが、現在は担当者ではないので、「今年度はもう周知したので仕方ないと思いますが、次年度以降のため、ここはこうしてああした方が良いと思います。」と提言して、サブで担当していた方が「(ごめんなさいー)」という顔をしている傍ら、メイン担当の方に聞いているんだから聞いていないんだからわからない対応をされて「(そもそもこうなったのはそっちのミスじゃん・・・私の作った資料さえ作成時期に入る前に配付だけしとけば問題なかったのに)」と不満に思いつつ、言うだけ言って身を引きました。
という、ちょっとしたバトルも繰り広げつつ、「また次年度、私が担当した方が自分も作ったりチェックしたりするのが楽になるんじゃないかなぁ・・・」なんて思いました。
実は隠された大変な仕事がある、というお話でした。
