これも各校によって設定時間が異なりますが、教員以外の人が見たら多分「何・・・だと?」と思うような、「労働基準法? 何それ?」という設定になっています。

 例えば、担任を持っている持っていないで異なる場合がありますが、まあ担任の場合、これが無いに等しい。

 私が所属する学校だと、年度初めに学校の経営理念やら何やらを延々と聞かされる地獄のような会議から4月1日がスタートするのですが、ここで就業時間について明記されたものが配られます。

 そこには、担任は給食後の昼休みは休憩時間として15分+授業終了後30分の、計45分と、労働基準法守ってますよ〜アピールされます。

 しかし、昼休みは私みたいなパニック障害をもっている人は職員室やら校長室(職員室が混んでたら)、温かい時期ならなかなか人が入らない倉庫で休みます。が、基本トラブルがあれば対応するし、何なら「児童たちと一緒に掃除するように」「児童たちと外遊びするように」が推奨されています。

 そして授業終了後の30分に、ふっつーーに会議がぶっ込まれる。

 私は掃除は大事と思うタイプだったので、病気が分かる前までは児童と一緒に掃除して、「ほうきの持ち方がちがうよーこうだよー」「たなぶきはここまでやってー」とか指導しながらやっていました。

 休み時間も全てトラブル対応や、児童との交流、次の授業の準備。ばたばたとしているので、学級通信(学級通信は保護者向けの文書で、他にも指導要領に則って授業が進行しているか、時間を消化しているか、気になることが起きていないかを確認するための別の上役に見せて年度末保管する学校向け学級通信みたいなものも作る)や、授業に使えそうな資料や動画探しなどを、児童たちがテストしている時や図工で作業している間とかに急いでばばーっと作り、探します。

 それで、この間、とある女の子に「先生って、私たちが作品作っている時とかにパソコンいじっているの、何しているんですか?」と聞かれたので、「まあ色々あるけど・・・」と前置きして正直に上記のことを伝えると、「やっぱりブラックですね〜」と言われました。「何で先生ってお仕事がブラックって言われてるって知っているの?」と聞くと、情報源はYouTubeや親からだそうで。「いつも大変そうで、お疲れ様です。」なんて、社会人トーク?みたいなことをされたので、「ま、まあみんなが授業していると楽しんでくれたりしている姿を見ると、がんばってよかったなぁと思うから、がんばれるんだよー」と、一応、教員のフォロー?をしました。

 児童にまで「異常」と悟られるこの仕事環境、いかがでしょうか?

 ちなみに以前の職場(教員は定期的に転勤する)では、給食時間が休憩時間になっていました。なのに栄養士さんから食育指導についてや給食の指導の仕方について説明があるんですよねぇ・・・。