これ教員がやんのおかしない? と思うことは山ほどあるのですが、その一つが就学時検診なのですね。

 小学生のお子さんを持つ保護者の方々は体験したことがあると思うのですが、各自治体の教育委員会が主催しているもので、入学前のお子さんを入学予定の小学校に連れてきて、保護者の方々はその学校で指定されている体操服やら何やらの説明会を受ける。で、その間にお子さんは教員が十数人くらいをペアで受け持って、内科検診、眼科検診、歯科検診を学校医から受けて、聴力検査と視力検査と、行動に異常はないか(申告のないお子さんに多動や自閉傾向がないか、家庭環境に問題がありそうな服装やら発言がないかなどを教員目線で調べる)を教員が手分けして行うのですね。

 これが結構大変で、保育士でもないのに初対面のお子さん達を安全に預かりつつ、検査をこなし、ほとんどの子は多分保育園や幼稚園で「良い子にして受けるんですよ」みたいなことを言われているだろうからお行儀良いのですが、時々何度注意しても検査中にうるさくする子がいたりするけど一時的に預かっているだけの関係だからキツく指導することはできずに「静かにしましょうね〜」なんてやって。

 検査だって年に一度しか使わないような機械を使わせられたり、小学生ならまだ理解力が高いからささっと終わる視力検査なども指を差す方向がぐんにゃりしていて「わかってるのかがわからん」みたいになって。

 そんな素人に毛が生えた程度の者たちによって検査した結果をまとめて保護者に引き渡し時に「視力が低いかもしれないので、一度病院にかかってみてください〜」とか言って。

 建前としては入学前にどんな児童が入学してくるのか、どんな保護者がいるのかを確認する機会としているのかもしれないのですが、正直分かりやすく問題行動取っている子もいれば、一時的にお澄ましできても本性は・・・というお子さん&保護者の方々もいるので、幼稚園や保育園からの引き継ぎ資料で事足りるというか。

 中には幼稚園や保育園には通っていない子もいますが、(あっ・・・察し。)となるわけで、ちょっと要観察かなー(同年代異年齢との協調性が育まれていない可能性がある)とこちら側としては分かるので、就学時検診で知る必要はないのですよ。

 だからコレは市役所なんかでやってくんない? と思うのですよね。授業時間も潰れるし、教員には負担だし、そういうわりにそこで得た情報は入学時のクラス分けで反映されないですし。発達障害がハッキリしていたり、アレルギーをもっている子だけ分かっていれば、後は日常的に子供たちを見ている保育園&幼稚園からの申し送りの方が情報として頼りになりますし。

 こーいうとこなんですよね、教員に行政仕事やらすなー!! と思うの。事務仕事も専門のスタッフおけー! なんで教員がじゃらじゃらと金預かって管理せなならんのだー! 督促せなならんのだー! とか、もう色々出てきます。

 やることだけ増えて、やらずに済むような慣習だけで続いているようなことがありすぎ。だから私みたいな精神疾患者が出るんだよ! 毎年毎年療養休暇で半年もしないで消えて行く人が出て、結局しわ寄せは教務主任なんかに来るんだぞ! 講師も登録者数少ないし中途半端な時期に人材確保できないんだぞ! 私も早退しまくって何とか息継ぎしているからしわ寄せの1人なんだけどな! お偉いさん達もお忙しいのかも知れんけど、現場に訪問して実態調査なんてほぼしないから、現場の生の声がわからんのだろうな・・・。早く見にきてよー文科省のえらいひと!