教員それぞれの考え方があるところでしょうが、私が所属する自治体では基本的に「年賀状」を出すのが当たり前という悪しき風習があります。
(そういったことに無頓着な人は送らないと思いますが、送らないなら送らないで昨年の先生は送ってくれたのに冷たいな〜という反応をされるのが目に見える‥ので、取り組んでいる見えない教員の仕事のひとつ。)
この作業、クラスの児童全員の住所を記入してメッセージも入れて‥となると、けっこう大変な作業です。
とうぜん、年賀状代はもちろん自腹。それに住所という個人情報を持ち歩いてポストに投函するのってアリなんだろうか? と思いますが、過去には「年賀状も暑中見舞いも送るべきだ。」と会議というある種公式の場で暴言に近い指示を出してきたおったまげ校長がいたので、やはり「送るのが当たり前」なのでしょう。さすがに毎年毎年暑中見舞いは全員に送りませんが。
私はその時受け持っているクラスの子には、自宅住所を記載して送ります。本来は学校の住所がベストなのでしょうが、住所の記載ミスで返送されてくるタイムロスの間に「先生から年賀状が来ない‥」と子供を悲しませるのもイヤだなぁと思いますし、そうそう悪用されることはないだろうと思ってそうしています。
また、歴代受け持ってきた児童たちも未だに送ってくれるので、余分に年賀状を買ってスタンバイしています。子供たちが本心から私のことを懐かしんでメッセージを書いてくれているな〜という内容なら嬉しいですが、何となく親に書きなさいと言われて送ってるのかな〜というそっけない内容だとちょっと凹んだりする微妙なブツだったりもします。
ただ、初任(一年生でした。)の時に受け持ち、なかなかクラスに馴染めなかった子に対し、お母さんテイスト(つまりはスキンシップ多めにした)の接し方をしていた子が、受け持ち終えた翌年には父親の転勤で遠くに引っ越し、3年くらい前にこちらに戻ってきた児童(もう生徒ですね。)が、もう10年前後にもなるのに毎年近況報告と会いたいです! と書いて送ってくれるのは嬉しいなぁと思います。
今年は、昨年受け持っていた子が私の教室まできて「暑中見舞いを送りたいので、住所教えてください!」と自由帳を持ってやってきたので、まだ慕ってくれているんだ〜暑中見舞いくらいならたいした手間じゃないし、いいや〜でも昨年の年賀状見れば住所載ってんだけどね〜と思いつつ、住所等を書いてあげました。
すると、住所を聞きにきた子だけではなく、ちらほらと昨年受け持っていた子たちから学校経由だったり、自宅にだったりと暑中見舞いが届いて驚きました。あまり「メイせんせーメイせんせー!」といつもくっついてきて慕っていたタイプじゃない子からも届いたからです。意外にも、私のこと好いてくれていたんだな‥とちょっと感慨深い思いになりました。
そして、どの子も共通して書いてあったのが、昨年度末に飼い始めたアオちゃんのこと。アオちゃんは元気ですか〜とか、会いたいです〜とか書いてありました。
私は普通のポストカードで大きくなったよ〜程度で返すつもりだったのですが、夫がハガキを読んで「これは期待に応えてやらないと!」と、アオちゃんの画像入りで加工まで施した暑中見舞いのベース作りに奔走しています(現在進行形。作りながら一人で笑っていて不気味。)。
何であれ、どの子も長文で色々と書いてくれていたし、夫ががんばってくれているのでありがたく仕上がったものにメッセージをつけて送ろうと思いました。
しかしインクジェットハガキって、夏にはなかなかコンビニなどでは売っていないのですね。と、ハガキ探しまで奔走している夫が言っていました。笑
