結婚式に特化したスピーチレッスン・マリアージュスピーチⓇ -48ページ目
さり気なく結婚式で登場機会の
多い花があります。
それは・・・バラ。
そのバラを使った演出で
印象的なものが、
【ダズンローズ】です!

【ダズンローズ】は、
《12本1ダースのバラ》
のことを意味します。
ヨーロッパでは古くから愛の証として、
1本ずつ意味を持つ12本のバラを
恋人に贈る習慣があるそうです。
【ダズンローズ】は、
ブーケ・ブートニアの由来を
再現したものなんですよ!
かつてヨーロッパでは、
男性がプロポーズの際に
野に咲く花を集め花束に。
この花束がブーケの由来に
なっています。
そのブーケをプロポーズの
言葉と共に愛する女性に手渡し、
女性はブーケの中から、
1本の花を取り男性の胸元に挿したら
プロポーズOKの返事となる・・・
というもの。
この胸元に挿す花が、
ブートニアの由来になっています。

そしてね・・・
12本のバラには、ひとつひとつ異なった
意味があるんです。
それぞれ
感謝・誠実・幸福・
信頼・希望・愛情・
情熱・真実・尊敬・
栄光・努力・永遠
という想いが込められていています。
【ダズンローズ】を贈るということは、
「これらのすべてをあなたに誓います」
という意味になります。
人前式や披露宴の演出として
取り入れる場合には・・・
・新郎さんがゲストから12本のバラを
受け取りブーケにする
・新郎さんがプロポーズの言葉と共に
新婦さんへブーケを手渡す
・新婦さんがYESの返事と共に
ブートニアを新郎さんの胸元に挿す
こんな流れです。
ゲストからバラを受け取る際に、
新郎さんの人柄やゲストとの
関係性を交えながら、
12の言葉を司会者に実況中継のように
してもらうとよりセレモニーが
印象深くなりますよ。
私も人前式や披露宴で
【ダズンローズ】の演出のお手伝いを
していますが、何度お手伝いしても
こちらが幸せな気分になります。
新郎新婦さんによって
色々アレンジのできる【ダズンローズ】
ゲストの方にも参加してもらえる、
おすすめの演出です。
演出だけじゃなく、様々な結婚式のシーンに
取り入れてみるのも素敵ですよね!
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


大人数、少人数、
大きな会場、コンパクトな会場。
様々な環境で司会をしている私。
そこで常に意識をしているのが
【会場全体に伝わる話し方】
これ、ちょっとしたコツで
誰でもできるんですよ~。
ということで今日はそのコツを
ご紹介していきますね。

その方法とは、
【一文ごとに視線を移す】です。
ちょっと想像してみてください。
大勢の人を前に話をする際、
あなたはどこを見て話をしますか?
どこか一点を見ますか?
それとも・・・
目線が合う人を見つけてその人に向けて
話をしますか?
それともそれとも・・・
そもそもどこを見ていたらいいか
よくわからない・・・でしょうか??
色んな対処方法があると思います。
私はできる限り!、
「会場全体に伝えたい」という意識を持って、
司会をするようにしています。
その際、難しいことを考えずにできる方法が
【一文ごとに視線を移す】なんです。
私は司会台から見て会場を
「正面」「右」「左」という
3つのゾーンで認識しています。
例えば、披露宴開宴前のご案内。

まずは正面を向いて話し始めます。
「皆さま、
本日は誠におめでとうございます。」
「。」で一文が結んだので、
視線を右に移します。
「新郎新婦のためにご列席いただき、
ありがとうございます。」
「。」で一文が結んだので、
視線を左に移します。
「間もなくいたしますと新郎新婦が入場し、
披露宴が開宴いたします。」
「。」で一文が結んだので、
視線を正面に移します。
「お席にてご歓談いただきながら、
開式まで今しばらくお待ちください。」
そう!ひたすらこの繰り返しで話しています。
【一文一方向】ということを
意識して話すことで、
会場全体に話していることが
しっかり伝わります。
自動的にこの動きが身についているので、
今となってはまったく苦ではなくなりました。

とはいえ、この方法を会得するまでは
視線があちこち動いてきっと落ち着きのない
司会者に見えたかもしれません。
披露宴のような場に限らず、
大勢の人の前で話しをする時に
【一文ごとに視線を移す】
という方法、ぜひ試してみてください!
自然と落ち着いて話すことができる、
プラス会場全体に話しているように
見えますよ~。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


司会者として新郎・新婦さんと結婚式の
打合せをしている際に、
スピーチに関するちょっとしたお困りごとや
不安に思っていることを聞けたりします。

先日打合せをした新郎さんが、
ちょっとした不安を話してくれました。
『僕、本当に緊張しいなんです。
とくに「シーン」と静まり返った場所が
苦手で・・・。
先日友人の結婚式に出席したんです。
始まってすぐのスピーチを友人がする瞬間、
とんでもなく会場が静まり返っていて。
「あー、自分もこんな空気感の中で
話さなきゃいけないのか」
と思ったら、なんとも言えない気持ちに
なっちゃったんですよ。』

素直に感じたことを話してくれたんです。
静寂に包まれた独特の雰囲気の中で
マイクを持っている私からすると、
この新郎さんのお気持ちがよ~くわかります。
「話を聞こう」
と聞き手が集中した空間だからこそ、
【静寂】
は生まれるものではあります。
とはいえ、むしろそれが緊張感を
より増長してしまいそうな感じって
ありますよね。
そんなときこそ
【静寂を味方にする】
意識が超絶大事です!
大勢の人が同じ空間に集っていて、
「シーン」と静まり返っている。
その状況を、
「この静寂は、
自分の話を聞くために
味方になってくれている。
これは用意された空気感なんだ!」
と捉え方をちょっと変えてみる。
こんな感じで、
私が日頃から思っている
「状況も捉え方次第で変わる」
ということをお伝えしてみました。
新郎さんは、
『静寂が味方になるっていう発想。
僕にはなかったです。
結婚式に来てくれるのは
僕たちにとって大切な人たちだからこそ
話を聞いてくれようとして
「シーン」となるんですよね。
変に気負い過ぎずにスピーチが
できそうです』
こんな風に言ってくれて、
ちょっと安心しました。

とはいえ、静寂に包まれた中では、
どんなにわかっていても緊張しますよね。
そんな時は、
話し出す前にゆっくりと深呼吸
がおススメということも、
この新郎さんにはしっかり
お伝えしておきました。
そして、
静寂を味方にして話し始めてみる。
その意識があるだけで、
格段に静寂の中で話し始めることへの
準備ができると思います。
この新郎さんのように、
静まり返った場所で話すことが苦手
と感じる方に何か拾える点があれば
嬉しいです。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


『初めまして』と挨拶を交わしてから、
披露宴進行の詳細を伺いながら
新郎・新婦さんの生い立ちや
なれそめを伺う打合せ。
本当に色んな方と出会えるので、
結婚式当日よりもむしろ打合せの方が
私にとっては興味深く
楽しい時間でもあるんです。
手前味噌ですが、
私が初対面の新郎・新婦さんから
短時間で信頼を得てパーソナルな
事柄を話してもらえるように
心がけていることがあります。
もうすぐ新年度。
環境が変わって初対面の人との
コミュニケーションを
上手くしていかなくては・・・、
そんな方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方にもでもお役立ていただけるよう、
今日はそのことをご紹介していきますね。

①相手と波長を合わせる
私、新郎・新婦さんとの打合せでは、
聞かれない限りほとんど自分のことを
話すことはありません。
ひたすら目の前にいるおふたりに興味を持ち、
様子を見ながら話を進めています。
具体的には、
・話すテンポを合わせる
・話を肯定して聞く
・わからないことは素直に認めて教えてもらう
この3つを意識的にしています。
すると打合せの中では、
「普段無口であまり多くを話さない」
なんていう方も、
目の前にいる私が前のめりで興味を持って
話を聞いていることで、
信頼感が生まれるらしく
色々な話をしてくれるんです。
具体的にしていることのプロセスが、
ひいては初対面の新郎・新婦さんと
波長を合わせることに繋がっています。

②新郎・新婦さんの名前を呼ぶ
私も人間なので、
「なんかこのおふたりとは気が合わないかも。
上手く打合せの時間を過ごせないかも。」
と不安になることもあります。
そんな時ほど、意識的に新郎・新婦さんの
【名前】を呼ぶようにしているんです。
この行為。
私にとっては名前を呼ぶことで、
一旦「気が合わないかも・・・」という
感情に対して、いい意味で線引きができます。
そしてこの名前を呼ぶという行為そのものが、
新郎・新婦さんの存在そのものを承認している
ということにも繋がります。

いかがでしょうか?
初対面の方との会話や、
気が合わないけれど仕事上
関わっていかなくてはならない・・・
そういう状況ってありませんか?
そんな時にこそ、
今日ご紹介した2つの方法を
ぜひ試してみてください!
難しいことじゃなく、
ちょっとした意識の向け方一つで
万が一気が合わない人との
コミュニケーションが
スムーズに進められると思いますよ~。
あなたにとって何か拾える点があれば
嬉しいです。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


先日打合せをした新婦さん。
手紙を読もうかどうしようかと悩む理由。
それは・・・
「緊張すると手が震えてしまうから」

そんな話をしてくれました。
手紙を持って読んでいる際に、
緊張で小刻みに自分の手が動く。
「手紙を読むことを想像するだけで、
ドキドキしちゃいます!」
そんな風におっしゃっていました。
私はご自身が緊張した時に、
客観的にどう見えるのかをしっかりと
認識している方だな・・・と、
感心していました。
あなたは緊張で、
手の震えを感じたことありますか?
私は・・・「あります!」
まずお伝えしたいのは、
「震えを止めようとしない」
ということなんです。
緊張して震えるということは、
筋肉に力が入っている状態です。
そこでそれを止めようとすればするほど、
どんどん筋肉に力が入ってしまい
状況は悪化するばかりです。
むしろその逆で「筋肉を緩める」
ことが必要になってきます。
前置きがめちゃくちゃ長くなりましたが、
私が緊張で手が震える時にやっている
方法をご紹介しますね。
それは・・・
「緩める体操をする」です!
やり方はと~っても簡単。
手の震えが気になるようであれば、
・手首を重点的にゆっくり回す
・手首をぶらぶらと振る
ゴメンナサイ。
拍子抜けするくらい簡単な方法で。
でもこれくらいシンプルな動きの方が、
緊張で身体がカチコチになっている時には
本当にちょうどいいくらいなんです。

あともう一つ。
これは心理的なアプローチになりますが、
「震えてもOK」と自分に許可を出す。
「震えないようにしよう」
と思えば思うほど、
どんどん自分の震えに意識が集中していきます。
「震えてもOK」と思うことで、
過度に意識が向きすぎずに
本来のやるべきことに集中できます。
ゲストの前で両親への感謝の手紙を
読むことを躊躇されていた新婦さん。
この話をお伝えしたところ、
「震えてもOKなら、
なんだか読めそうな気がしてきました」
そう言っていただくに至りました。
緊張による手の震えは、
結婚式に限らず人前で何かをする時に
意外とついて回ることかもしれません。
そんな時は震える自分にフォーカス
しすぎることなく、
身体を緩めながら震えに抵抗するのではなく
そんな自分を受け入れて、
本来の果たすべき役割が何だったのかを
思い出して素直な気持ちを伝えることが
本当におススメですよ。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。



