丸2週間、すんごく忙しかった!

休日にも研修出勤があって、やっと終わったので、研修先から2日スタートの三井記念美へ。

三井家の愛蔵品中心の展示。

味覚・視覚・聴覚・嗅覚・触覚の五感で美術品を味わおうという企画。

 

三井家御自慢、明治の超絶技巧の工芸品からスタート。

安藤緑山の牙彫。何度も出品されているけれど、観るたびにその技に驚く。

 

自在置物のイセエビ。

イセエビを丸ごと銀メッキしたみたい💖

 

同じく自在のスズメバチ。銅製

昨年、どこかで見かけたスズメバチの死骸より生き生きしてる。

 

安南写福寿草植木鉢。

鳳凰の絵柄の鉢に、陶製の福寿草。

新年の三井家の玄関をかざったものかしら。

 

二見ヶ浦の夫婦岩。

見事な銀細工ですが、

香炉の蓋の部分(火舎)でした。明治時代の細工物です。

 

立派な茶道具の中に、応挙の絵皿があった。

ツルカメの絵付けは応挙の手によるもの。

 

応挙のカメは軸にもあった。

「滝に亀図」の部分。生き生きして今にも動き出しそうだ。

 

年末年始の「雪松図」展示箇所に、同じく応挙の山水図屏風。

この屏風は初めて見るかも。

 

 

応挙は大好き。じっくりと鑑賞しました。

 

今回の展示、五感を駆使して美術品を楽しむという、なかなか面白い趣向でしたが、やはり作品の持つ力が大きい。

三井記念美は、奇を衒ったものは少なく、「王道」のやや工芸寄りの所蔵品が多い気がして、ワタクシにとって親しみやすい美術館のひとつ。

展覧会の度に足を運ぶのは、そうした好みに合うのが理由だけれど、ここはいつ行ってもそこそこ空いていて、静かなのがいい。

しかし、今日は休日のせいかそこそこの混雑。

しかも大学生か専門学校生とおぼしき若い女性の20人くらいの集団が、展示とは無関係なおしゃべりをずっとしていて、非常にうるさかった。非常識にもスマホで通話している子までいて、かなりイラっとした。

 

最終展示室まできたら、能面の展示があった。

痩女「静かにしてくれないかしら、うるさいんだけど・・・」

 

花の小面「あら、おばあさんに叱られちゃったわ」

 

9月1日まで。

夏休み向けの企画と言える。

 

次回は「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」