性別がなくてもいいぢゃない! -4ページ目

ラストトランス(4)

ラストトランス(4)

過去伝説と題した、一連のお話も、あと数回です。

ネットと情報

裁判所から帰って、私はどうにかならないか調べた。
本には載ってないし、ネットしかないかなと思いたくさんのサイトを探した。
その中で、性同一性障害(GID)の話が目に付いた。

ああ。私もこうなりたい。
こうすれば私は男であったとしても女になるための治療をしてもらえるのかな?・・・・・
そうおもった。

ジェンダークリニックにて

性同一性障害(GID)の権威の先生のAクリニックに駆け込んだ。

問診表にはGIDですってかいた。

名前を呼ばれて診察室に入ってその旨をお話しすると、私のことを上から下まで見て
お化粧すればたぶんパスする(女に見える)から大丈夫。
治療を始めましょうといてくれた。

涙が出るほどうれしかった。

そしてはじめの一歩

女になりたい。
そう思って行動していたものの、女の服は持ってないし、メイク道具もなかった。
これじゃ、戸籍を女にしてくださいっていうの断られても仕方ないよね、もうちょっと女らしくしなきゃ。
そういう気持ちがいっぱいわいてきた。

ジェンダークリニックに行くと前後して、ある掲示板サイトにスレッドを立ててみた
情報がほしかったのと、自分の変化をやめないために。

自分ひとりで悩んでると行き詰っちゃうけれど、同じような人にみてもらえればがんばれる気がした。

だけど、そんなに簡単にはいかなかった。

見た目がどう見ても男子な私。
女物の服を自分に当てて買うのも変。
そもそも女子ものの服装コーナーに入るのも苦労した。
なんか人に見られてる気がして、怖かった。

昔は平気で入って買い物をしていたのに・・・・
そんな自分がとても遠く感じられた。

それでもすこしずつすこしずつでいいからと一歩ずつすすんでいった・・・・・・。



次回予告ー。
ようやく一歩を踏み出したワタクシ。
しかし、そう簡単に話は進まなかった。
「ラストトランス(5)」

のまえにw
「私が髪にこだわったわけ」というおはなしを入れたいと思います。

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ラストトランス(3)

ラストトランス(3)

当初はこの話で最後にしようと思っていました。
でももうちょっと続けようと思います。

トランスとみためと暴走となお話

どうにかこうにかホルモン値が落ち着いてきたワタクシ。
トランスを開始するって思って、かかりつけのお医者様のところにいった。

私やっぱりこころは女に近いと思うんです。
男のことは違うんです。

でもでもそれを言ったのが突然だったせいか、ホルモン値がおかしくなったからかもしれません。
直ったら男性ホルモン治療を開始すれば直りますよ。

そういわれた。

ちがう


私の気持ちは今に始まったことじゃないんです。

そういったら、男性ホルモンが増えれば変わるから。
そういわれた。

ホルモンで心が変わるって言うのは嘘ではないと思う。
事実そういう話はよく聞くし、でも違う。

男っぽくはなるけれど、私は女のほうだとおもう。
おとこじゃないっ!
結局どうしようもなかった。

戸籍が男

そのひとつが大きくのしかかっていた。


それならば、と思って私は裁判所にはしった。
戸籍を女にしてもらえればかわるんじゃないか?
そうすれば女っぽくても許されるじゃないかと。

家裁


近くの家裁に駆け込んだ。

だけれど、そこで受け付けてくれた人の対応は冷たかった。
「やめたほうがいいと思いますよ」
なぜ?
「受け付けていただけないんですか?」
「いえ、受け付けることはできますがおそらく審判は通りません。」
「なぜですか?」
「あなたの外見です」

自分をみた。
どう見ても男子。これで戸籍を女子にしてくれなどいえない・・・・・

でも男子である以上、男子としての治療が行われ、男になっていく。
女になりたいのに、男になっていく。

戸籍を変えるためには女に見えなくてはならなくて、女に見える治療をしてもらうためには戸籍を変えなくてはならない。
どうにもならないじゃないか・・・・





次回は、「ラストトランス(4)」
裁判所で断られたワタクシ。
そんなものでめげるワタクシなはずもなく、暴走は続くのだった。


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ラストトランス(2)

ラストトランス(2)

新年明けましておめでとうございます。
新年早々、かにやらえびやらをいっぱい食べてハッピーなめすとです。
すっごいつまっててびっくり!

大晦日の閉店間際のセール大正解でした。
さて前回 の続きです。

闘病

入院中のある朝、起き上がろうとすると左半身にまったく力が入らなくなった。
はれ?
おかしいなーと思い起き上がろうとすると激しい頭痛。

頭痛。いったーーいとおもいつつ、何があったのか戸惑う私。
ともかく起き上がれない。

もがくけど頭が痛い。

必死に手を伸ばしてナースコールを握った私。
だけど、手が滑っておとしてしまった。
顔にw

いたっ><;

しかも左に転がった。

左動かない。

どうしよう。

どうすることもできず、声を上げようにも空気しか出ない。

しかたないので、私はベットから落ちた。

普通はベットから落ちてしまうんだけど私の場合は自分から落ちた。
人に気づいてもらうためだけに。
普通は、もうちょっとましな方法があるとおもうのだけれど
そのときはそれしか思い浮かばなかったのだ。

それに気づいた隣の患者さんにナースコールをおしてもらい、
検査->緊急OP(手術)
結局女性ホルモン過多で血管が詰まったらしいということだった。

手術が終わって目が覚めても、ひだりは動かなかった。


こういうときはリハビリだ!

昔骨折して直ったけどうまく歩けなかったとき、リハビリがおそくて、訓練が大変だったワタクシ。
今度は、すぐ始めようとおもった。

動かなかった手は毎日タオルを握ったり離したり。
これを毎日3時間。

足はかばいながらもあるくようにした。
でも案の定コケタ。

看護士さんにそもそもあなたは歩いちゃだめでしょ!といわれる。
でもトイレとかで看護士さんを呼ぶのは私がいやだった。

どうしてもいやでいやで、動いちゃいけないといわれてるのにもかかわらず、こっそり自分でトイレに行くようにした。
動かない足を点滴台の上に乗せ、病院の廊下に寄りかかりながら。

トイレの中でも転んだし、廊下でも何度もこけた。

何度も何度も見つかって怒られたけど、そのうちお医者さんの許可が出てリハビリできるようになった。
だけど基本は車椅子生活。
なんだか、くやしかった。・・・・・

タオルが握れたら、鉛筆を握る練習。
足が少し動くようになったら、足を少し上げる練習。

ケンケンをするにも、動かない足が邪魔だったのが、なんとか邪魔にならないようになり、
ちゃんと歩けるようになった。

リハビリを続けて1ヶ月、何とか復帰できた。


その間にも続くホルモンの病気。
「○○と言う薬の試験をして見ますね」
「それはどういう薬ですか?」
「症状とは関係ないんだけど、効くかもしれないから」
それって適当って言いませんか?あせる
私の病気はあまりに未知な病気だったせいかしかたないんだけど。

「今度はこの薬を試して見ましょう」
「はい・・・」
「何種類か試してみれば聞く薬が見つかるかもしれないでしょ?」
それってなんとかも数うちゃあたるって
先生も苦し紛れだったとおもう。

実際失敗続きだった。

正直どんな薬も利かないのかなとおもってた矢先
きいたのだ。

理由はまったくわからないけれど、なぜかきいた薬があった。

みるみるうちにさがる女性ホルモン。
原因も結果もわからない。だけれど、薬が効いたのだ。




次回は、「ラストトランス(3)」
そして始まったトランス。
昔女子やってたんだから大丈夫だよね。と軽く見てた私。

だが、長い長い苦悩の日々がやってくるのだった。


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あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
今年も1年みなさまに幸せが訪れますようにー。


ラストトランス(1)

ラストトランス(1)

さて、今年最後の更新です。
トランスをすることに決めたワタクシ。
準備万端・・・・・・でも・・・・・・!?

前回 の続きです。

発病。

トランス開始をしようとしたある日、母に
「あんた胸出てない?」
といわれた。

胸は手術で取って以来無乳だったしそれ以来ふくらみもしなかった。

えっと思ってみてみると若干ふくらんでるような・・・・・・

たぶん気のせいだよ。
そんなことを言ってそのままそのときは終わりだったのだけど、


やっぱり気になってホルモン検査をしに行くと、

女性ホルモン(E1/E2)が普通の女性以上の高値。
男性ホルモン(テストステロン)は注射分のみの値。

完全におかしくなっていた。

もちろん用意していた女性ホルモン剤などは飲めるわけもなく(これ以上増えたらまずいですし。)
トランスもいったん中止で病院通いの日々が始まった。

いろいろ病院をてんてんとし、いろんな科に回されるも原因不明。
3年間でMRI 31回、CTスキャン 16回、レントゲン 8回、エコー(超音波)検査 と
そこら中の病院でいろいろ調べた。

それでも見つからない。

通常細胞を培養してみた。
それでもわからない。

K病院->T病院->T大付属->J大付属k病院->J大付属本院->T大付属病院->S大付属病院->国立Gセンター病院

3度以上通った病院でこれだけ。
それでもわからない。

次第に悪くなる症状。

ホルモン値の異常が加速。
毎日強い嘔吐。
激しい頭痛。


いくらトランスしたいからって、ここまでのホルモンは頼んでないよー!あせる
結局S大付属病院に入院した。

S大付属病院といえば、性転換手術で有名なところ。(その手術してるところと入院した病院は違います)
それなのに私は入院してる。

女の子になりたいって思いすぎたからばちがあたったのかな?

入院中ベッドで何日も泣きとおした。

入院中もどんどんおかしくなっていくホルモン。
女性ホルモンの値が、通常女性の35倍ほどに。

しかし原因がわからない。
手の打ちようもない。

ただただ無為に時間だけが過ぎていった。


次回は、「ラストトランス(2)」
ワタクシに訪れた受難はそれだけじゃ終わらなかった。
忍び寄る痛みと、ネタ。
そしてネタ人生が始まるのだった。

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