彼ははじめから
きちんと避妊具をつけてくれた。
つながるときは、必ず。

あるとき
興奮のままに
そのままつながったことがあった。

それが言葉では言い表せないほどに
気持ちよくて。

気持ちの面でも
ほんとうにひとつになれたと
感じられたからかな。

それ以来
彼とそのままつながって
中でイッてほしいという願望が
ずっとあった。

お互いエッチに貪欲で
いろんなことがしたいと話をしてたので
そのお願いを切り出すのは簡単だった。

ただ…
リスクはあるから…
生理前の1週間だけ
そのままつながれることにした。

はじめて中でイッてもらったときは
ずっと忘れない。
身体も求めていたのか
長い間なにもでてこなかった。
別れてしばらくして、自宅で…

それ以来ずっと
排卵日あたりだけ気をつけながら
そのままのふたりでつながっている。

彼は流してしまえば
あたしの痕跡は消える。

あたしは翌日も彼の痕跡に
背徳感をおぼえる。
いけないことをしているのはわかっている。

きっと幸せな死にかたしない。
でも最期に彼といられれば
それでいい。