〜めいちゃんの恋愛〜
＊ここまでの話＊
六本木のクラブで出会った彼
2回飲みに行ったところで、
既婚者であることを告白
さらには子どもまで
知った時には、時すでに遅し
お互い好きになってしまっていた
電車の中で
バックで隠しながら初めて手を繋いだ
この人、本当に
私のこと好きなんだ
その日から
全て正直にメールで話すようなった
好きになってしまったこと
会いたくて仕方ないこと
ただ1つ約束した
本気にならないようにしよう
一歩踏み出すのはやめよう
不倫はやめよう
私は本当に心底悩んだ
何でこんな人好きになってしまったのかと。
そもそも既婚者って
知らなかったからなんだけど
結婚してなかったら良かったのに
けど好きにってしまった私に責任がある
何てことをしちゃったんだろ
次の日会社を午前半休して
カフェに入り
ひたすら日記に書き出した
今自分が何をしてしまったのかと。
そしてどうするべきなのか
今年も残すことあと1ヶ月
1ヶ月だけ夢に浸っていいかな
今年が終わったら連絡をたつ
会わない
不倫はしない
そう決めた
その日の仕事帰り、
彼の予約してくれた店で
美味しいディナーを食べに行った
水曜日だったかな？
ど平日にも関わらず22時ぐらいまで
食事を堪能したのち、
夜景の綺麗な公園で
終電近くまで話をした
午前中日記に書いたことを
全部読み上げた
真剣に聞いてくれた
けど、
どんなことを言われても
好き気持ちは変わらない
とキスをされてしまった
お互いに
やっちまったって思った
けど久しぶりのドキドキ感だった
帰りにいろいろネットで調べた
キスをするのは不倫ではないらしい
不貞行為があってこそ
不倫になるらしい
彼とそんなラインのやり取りをした
＊ここまでの話＊
六本木のクラブで出会った彼
数回会ううちに、既婚であること、
子どもがいることを打ち明けられる。
怒り心頭になったもの、
彼の人柄に既に惹かれてしまっていた。
お互いに好意はあるものの、
食事をする以上の関係にはなりたくなかった
そんな中、夜中23時に今から会いに行くメール
終電ないから無理だよ
下りならまだ電車あるから
会いに行く！
来てどうするの？
カラオケ行く。
まぁいっか。
明日休みだし。
本当に来た。カラオケに行った。
3時間くらい歌いたい歌を歌いまくった。
なんで来たの？
会いたかったから
そっちこそよく家から出てきてくれたね。
お互いに自分たちがしてしまった
行動を反省した。
狭いカラオケボックスの部屋の
隅っこと隅っこの椅子に座りながら
話していた
お互いに奥さんとも彼氏とも
うまくいってる
そんな話をしていた
何でこうなっちゃったんだろう
そう繰り返していた
好きなのに
付き合ってって言えない
そういうのじゃないよね
彼はそう言っていた
結局、始発の時間になり、
指一本お互い触れずに
カラオケを出た。
もっと一緒にいたかった。
定期券があるところまで彼を見送ることにした。
彼が
一歩踏み出してみる？
そう言って
バックで隠しながら
手を繋いできた
これが私たちのはじまりだった。
＊ここまでの話＊
六本木のクラブで出会った彼
2回飲みに行ったのち既婚と知ったが、
こまめに連絡を取るようになり、
あるとき子どもがいたことを知らされる
子どもいたこと言ってなかったっけ？
…
知らんがな
パパだったんだ…
こいつはまだ隠してることがあるな
探りに探った
実はこの日彼の仕事の残業が長引いていた。
翌日仕事だったし、
遅くなるなら帰るっとメールした。
そしたら彼は
仕事場からタクシーに乗ってまで
会いに来てくれた。
パパのくせに
何やってんの
って正直思った
まだ隠してることある？
全部知りたい
話して！
実は奥さん2人目妊娠してる
…
もう驚かなかった
遊びはほどほどにしよう、
と思った。
世の中本当にいろんな男がいると思った
帰り際、
頭ぽんぽんされた
これ奥さんにしても嫌がるんだよね
きっと
刺激を求めてるのかな？この人は
そう思った。
ただ不倫慣れしてる感じはしなかった。
ところどころ不器用だし、
バカ正直だし。
初めて足を踏み外してしまった、
踏み外して暴走してしまった、
そんな感じだった。
けど、
けどやっぱり惹かれている自分がいた。
解散した後、
こんなやり取りをした。
正直パパじゃなかったら
好きになっていた。
けど私は家族が大好きだし、
不倫はしません！
俺も結婚してなかったら
好きになってた。
いろいろ正直に話せてすごく楽しかった。
またご飯行こう！
まぁほどほどにしよう。
食事しかしてないのに、
奥さんに見つかったら大変だし。
翌日の夜またラインが来た。
今から会いに行ってもいい？
え…いま23時ですけど。
ってか家だし。
ってか奥さんに怒られるでしょ。
鍵閉められたから帰れない。
会いに行く！
おいおい
まじかよ
と思いながら、
準備を始める自分がいた。
