3月29日_2回目のグランドサークル 6日目 キャニオンランズ国立公園・アイランドインザスカイ | アメリカ研究留学日記 in メリーランド

アメリカ研究留学日記 in メリーランド

夫の研究留学のため、夫婦と子供一人で渡米しました。
東海岸、ワシントンD.C.近郊のメリーランド州に住んでいます。
英語が苦手な夫、できない妻、知らない子供のアメリカ奮闘記です。

今日はキャニオンランズ国立公園の、アイランド・イン・ザ・スカイというエリアに行きます。公園内には東側にコロラド川、西側にグリーン川が流れていて、それぞれの川が大地を削って深い渓谷を作っています。アイランド・イン・ザ・スカイでは2つの川が作った壮大な渓谷を見る事ができます。2つの川はやがて合流し、さらに深く大地を削っていくのですが、残念ながらその先は昨日行ったニードルスの奥深くまで行かないと見られません。

また、アイランド・イン・ザ・スカイはキャニオンランズ国立公園の中で最も観光客が多いエリアです。整備された道路のそばにたくさんの展望台があり、気軽にその素晴らしい景観を楽しむ事ができるほか、本格的なハイキングコースもたくさんあります。一昨年は諦めざるを得なかったこの公園を、今日は丸一日楽しみます!

 

ホテルを出ると、昨日と同じく街の至る所にオフロードカーがありました。一体どれ位の数が集結しているのでしょう?

 

街を抜け、高い所に登っていきます。街では岩山に見下ろされている感じでしたが、岩山と同じくらいの高さまで登ってきました。

 

そしてキャニオンランズ国立公園の入り口に到着。どんな風景が広がっているのか楽しみです!

 

まずはビジターセンターへ。事前にジュニアレンジャーの問題集を手に入れて問題を解いていたので、残り少しを終わらせてバッジをもらいに行きました。レンジャーが問題集を確認しますが、あまり愛想がないうえに早口で子供向けの対応ではなく、宣誓も娘が上手く言えずもごもごしていると、あっさりと打ち切って終わらせてしまいました。まあバッジがもらえたからいいんですけど。

 

この後、まずは一番有名な風景が見られるグランドビューポイントに行きました。

 

駐車場に車を停め、すぐ横の展望台に行くと、とても素晴らしく壮大な風景が広がっていました。広大で真っ平らな大地をコロラド川が深く浸食し、大地が割れたような不思議な渓谷が作られています。自然の壮大さ、偉大さをありありと感じました。

 

浸食された部分をよく見てみると、ブライスキャニオンで見た尖塔のような岩がたくさん立っていました。

 

さて、今日もまたハイキングです。まずはこのグランドビューポイントを見渡すトレイルを歩きます。往復約3km、約1時間の軽めのトレイルです。

 

道はほぼ平坦でとても歩きやすいトレイルでした。

 

トレイルのあらゆる所からこの景色を眺める事ができます。

 

このトレイルは平坦なトレイルなので、主人が物足りなくなってきました。確かに、最初に行ったザイオンのオブザベーションポイントや、昨日行ったニードルスと比べると、とても簡単なトレイルです。

 

そこで主人の悪いおふざけが始まりました。脇にある岩に登るまねを始めました。その時!

 

岩は砂岩のため崩れやすく、指をひっかけていた部分がボロッと剥がれました!その拍子で爪が割れ、指にやや深い傷を作ってしまいました!心拍に合わせて傷口がジンジンするそうです。あーあ、言わんこっちゃない。

 

おふざけはいけないと思い知り、おとなしく歩き始めました。すぐに、向こうに岩が見えてきました。あそこが最終目的地です。

 

歩き始めてから30分程度で、展望所に着きました!あの岩の上からの眺めが一番いいんでしょうけど、私には無理なので主人一人で行ってもらいました(岩の上の右端にいるのが主人です)。

 

岩の上からの眺めはこんな感で遠くまで見渡せます。こちらは何度も見たコロラド川が作った渓谷。

 

こちらはちょっと分かりにくいですが、グリーン川が作った渓谷です。右の方にチラッとだけグリーン川が見えています。

 

簡単なトレイルだったのでさほど疲れてはいませんが、ここでおやつタイムにしました。風が結構冷たいので、風を避けるように低木のそばに座り、バックパックをゴソゴソしていると、シマリスが寄ってきました。ザイオンのオブザベーションポイントにいたシマリスと同じようにとても人馴れしていて、隙あらば何か取っていくんじゃないかというくらい近づいて来ました。娘は「シャーッ!」と怒った猫のような声を出して追い払っていました。本当は何かあげたい気持ちもあるんでしょうけど、偉い。さすがジュニアレンジャー!

 

おやつを食べた後は駐車場まで戻り、最後に景色を目に焼き付けて次に向かいました。

次はバックキャニオン展望台に行きました。ここからもコロラド川が作った渓谷を眺める事ができます。

 

トレイルに少し入り、ランチにしました。壮大な眺めを見ながらのお昼ご飯はとても贅沢です。

 

お昼を食べた後はまたハイキングです。連日のハイキングで疲れているので、今日は軽めに済ませたいところですが、ハイキング狂となった主人はさっきのグランド・ビューポイントのハイキングが物足りなかったので、中級以上のハイキングトレイルじゃないと納得できなくなっていました。

そこで次のトレイルは、中級コースですが距離が短いここに決めました。アズテック・ビュート・トレイルです。ここでは先住民が作った貯蔵庫(看板の写真)が見られるそうですが、どんなものなんでしょう?

 

このトレイルはどうやら岩登りをするようです。まずは平坦な道でスタート。すぐに前方に岩山が見えてきました。

 

10分くらいで岩山の近くに到着。あそこを登るようです。

 

岩山の斜面はそんなにきつい傾斜ではありませんでした。娘は手や膝をついていますが、それは大袈裟。立って歩けます。

 

斜面を登りきると、てっぺんは平たい土地になっていました。

 

そして、ここを降りるの?というような、トレイルとは思えない所を降りて行きました。写真では伝わりにくいですが、下りるとすぐに急斜面でちょっと怖いです。

 

斜面に下りるとすぐに、看板にあった貯蔵庫がありました!こんな所にあったのか!これをはるか昔の人たちが使っていたんですねー。歴史を感じます。それにしても、上の大岩が落ちてきそうで怖いです。

 

貯蔵庫のすぐ横には、また別の貯蔵庫らしき跡がありました。こちらは岩を掘って作ったのでしょうか?それとも自然のもの?

 

これらの貯蔵庫はこんな結構急な斜面の上にあるんです。私は怖くてここから動けませんでした。普通に歩けば転がり落ちることはないんですが、特に子供は頭が重いので、ちょっとしたことでバランスを崩しかねません。

 

岩山を下りて、もう一つの岩山に向かいます。近づいて見ると結構な高さでした。

 

下の方はこんなになだらかな斜面でしたが、

 

登るにつれてだんだん傾斜がきつくなってきました。先に登っている人が、頂上付近で結構苦労しているのも見えました。私と娘は登れるかなー。

 

行ける所まで行く、という事にして先に進みました。

 

普通なら立って歩ける所なんですけど、高所恐怖症の私は這いつくばって登りました。娘もつられて四つん這いに。でも本当に、万が一バランスを崩したら一番下まで転がり落ちそうな斜面なんです。

 

頂上付近は、他の人も苦労していたように結構な難所でした。おかげで写真はありません。

必死の思いでてっぺんに登ると、こちらも平らな土地が広がっていました。

 

こちら側には貯蔵庫などはなく、岩登りと景色を楽しむトレイルのようです。グランド・ビューポイントのような華やかな景色はありませんが、高い所から見下ろす公園の景色はなかなかいいものでした。

 

遠くには雪を被った山が見えました。もしかして、ロッキー山脈??それにしては近すぎるよなー、と思っていたら、後でこれはユタ州のラ・サル山脈だと分かりました。荒野と瑞々しい山脈の対比が面白いです。

 

アズテック・ビュート・トレイルは距離はとても短いのですが、スリリングな岩登りを楽しむ(私は必死でしたが)事ができました。これでやっと主人も満足。今日はゆとりのある夜を過ごすため、これで帰る事にしました。

 

公園を出ると、道路脇の土地に牛がたくさんいました。この辺りはただの荒野かと思っていましたが、どうやら牧場だったようです。柵がないのでいつ飛び出してくるかと心配でした。

 

スーパーで食材を買い、ホテルでゆっくり晩御飯。久しぶりにゆっくりできました。とはいうものの、明日はキャニオンランズで日の出を見る予定です。かなりの早起きになるので、やっぱり急いで寝ないといけません。今日も忙しい夜でした。