3月28日_2回目のグランドサークル 5日目 キャニオンランズ国立公園・ニードルス | アメリカ研究留学日記 in メリーランド

アメリカ研究留学日記 in メリーランド

夫の研究留学のため、夫婦と子供一人で渡米しました。
東海岸、ワシントンD.C.近郊のメリーランド州に住んでいます。
英語が苦手な夫、できない妻、知らない子供のアメリカ奮闘記です。

朝、主人が何やらゴソゴソする音で目を覚ましました。もしかして朝焼けを写真に収めようとしているのかなー、と思いつつも眠たいのでベッドからは出ませんでした。しばらくして、主人が「すごくいい写真が撮れる。」というので起きてバルコニーに出てみると、すごくいい雰囲気の朝焼けとビュートが見えました!パンフレットから取ってきたんじゃないかというくらい、いい写真です!

 

主人は隣の部屋や廊下からの物音で起きたらしいですが、おかげでいい写真が撮れました!主人は「こんな写真が撮りたかった!」と満足そう。このホテルに泊まって良かった。空の色は刻一刻と変わっていきました。

 

朝焼けは10分程で終わってしまいました。バレーの方を見ると、土ぼこりを巻き上げながらバレードライブを戻ってくる車がいました。バレーの奥で朝焼けを見たんでしょうか?強者です。

 

今日は朝から次の目的地に向かいます。チェックアウトを済ませロビーを歩いていると、ある物に気付きました。記念コインの自販機かな?と思って近づいたら、違いました。なんと、1セント硬貨を潰して記念メダルを作る機械でした!1セント=約1円なので少額なんですが、本物のお金を潰すなんて!

 

この通り、1セント硬貨がぺったんこに潰され延ばされて、記念メダルになりました。日本人の感覚からすると、お金を無下に扱うなんてバチが当たりそうですが。

 

お土産を買ってビジターセンターを出ると、朝焼けや夕焼けとは全く違う、スッキリ爽やかなビュートが見えました。今日はこの風景を眺めて終わりです。モニュメントバレー、また来たいなー!

 

さあ、次の目的地に向かいます!

 

と、その前にもう一つモニュメントバレーに関してやることがあります。ちょうど上の写真の奥に見える坂で後ろを振り返ると、こんな風景が見えます!

 

遠くに見えるビュートに向かって、まっすぐに伸びていく道路(実際は手前でカーブしていますが)。映画で有名な風景らしいです。私達は映画には詳しくないのでよく分かりませんが、それでも何かとても引き込まれる風景です。

一昨年はここに着いたのが昼過ぎだったため、逆光で暗い写真しか取れませんでした。今日やっと主人念願のちゃんとした写真が撮れました。

 

私と、特に主人はこの風景をじっくり眺めたり何度も写真に収めたりしていましたが、娘は一昨年と同じく一切関心がないようで、私達が写真を撮っている間ずっと車の中でDVDを見ていました(笑)。

 

さあそろそろ先に進みましょう。次はキャニオンランズ国立公園のニードルスエリアに行きます。キャニオンランズ国立公園は、一昨年のグランドサークル旅行では時間がなくて泣く泣く諦めた所です。今度こそじっくり堪能するぞ!

キャニオンランズに向かう途中の道路に、面白い形の岩がありました。これはメキシカンハットという名前がついている岩で、この辺りの観光ポイントになっています。なるほど、確かにメキシカンハットをかぶっているみたいに、一番上の岩が奇跡的なバランスで乗っかっています。

 

モニュメントバレー周辺の観光ポイントを押さえ、キャニオンランズに向かいます。

 

途中お昼ご飯を買うためにファストフード店A&Wに立ち寄りました。A&Wはコンビニの店内に入っていました。コンビニに入ってビックリ!コンビニの店内には、なんとボーリング場までありました!売店と軽食とボーリング場が一緒にあるなんて、何だか古き良き昭和の時代?のように感じてしまいました。

 

A&Wではルートビアが売っていました。常連のお客さんはジョッキを持参していて、ビールのように美味しそうに飲んでいました。そいうえばA&Wって家の周りにはありません。西の方にはよくあるみたいです。

久しぶりのルートビアを味わいながら先を急ぎます。途中で面白い岩を見つけました。この辺りの岩は本当に不思議な形の物ばかりです。

 

道を曲がると目の前に巨大な岩山が見えてきました。これまでは見渡す限りの荒野だったので、ガラリと雰囲気が変わりました。

 

巨大な岩山に囲まれた道を進んで行きます。

 

ふと岩山の上の方を見ると、明らかに岩の一部が崩れ落ちた部分がありました。こんなのが上から落ちてきたらひとたまりもない!ザイオンの時と同じく、今が崩れ落ちる瞬間でないことを祈りながら通過しました。

 

岩山地帯を抜けると平原が広がりました。

 

そしてキャニオンランズ国立公園に入りました!キャニオンランズ国立公園は3つのエリアに分かれていて、ここはニードルスエリアの入り口です。

 

ビジターセンターを過ぎると舗装道路はなくなりました。ニードルスの醍醐味は、4WD車でオフロードをガンガン攻める事らしいですが、私達には無理です。主人はちょっとやりたそう。

 

それにしてもこの辺りの岩の形の変なこと!何だあの形は!?奇岩だらけの風景に見とれながら進みました。

 

これまで行った場所のものとは全く違う様相をした岩の間を通り抜け、今日のハイキングトレイルの駐車場まで来ました。駐車場はすでに車で埋まっていて、私達は路駐しないといけませんでした。ここはモニュメントバレーのような超有名観光地ではありませんが、知る人ぞ知る、人気の場所のようです。

 

さあ、今日のハイキングはここ、エレファント・ヒル・トレイルです!このトレイルはあちこちに分岐していて、終点まで行くにはあまりに距離が長いので、途中の分岐点まで行こうと思います!

 

最初はこんな感じで、特に特徴的な雰囲気は感じられませんでしたが、

 

だんだん不思議な形の岩が見えて来て、

 

岩を登り一段高い所に来ると、ニードルス特有の丸っこい岩山が立ち並んでいました!本当に、何だこの風景は!?

 

歩くたびに素敵な景色が次々と現れます!

 

これまで行った事のある、ザイオンやブライスキャニオン、モニュメントバレーやアーチーズ等とは全く違う景色です。自然って本当に偉大で不思議です。

 

トレイルは平坦な道が多く、軽く岩を登るくらいで難しい所はありませんでした。でもこの独特の雰囲気をもつ風景が面白く、楽しく歩きました。

 

50分程歩いたところで分岐点に着きました。エレファント・ヒル・トレイルの本当の面白さはこの先にあるのでしょうが、かなり距離があり時間も限られているので、今日はここで引き返します。

 

さっき見た面白い景色を見ながら、来た道を引き返しました。

 

トレイルの脇には、上から落ちてきたと思われる岩があちこちにありました。歩いている時にこんなものが落ちてきたら・・・。考えたくもありません。

 

往路ですでに見たはずの景色ですが、何度も写真を撮ってしまいます。

 

面白い景色に吸い寄せられるように歩いているうちに、どうやらトレイルを外れてしまったようです。気が付くと周りに道はなく、どっちが戻る方向なのかも分からなくなってしまいました。

 

これはまずい。本当にまずい。トレイルから大きく外れていることはなさそうですが、こっちだろうと予測して歩いた方向に全くトレイルを見つけられず、結構焦りました。

落ち着いて、落ち着いて・・・、努めて冷静に道を探しながらしばらくさまよった後、向こうに人が歩いているのが見えました!助かった!人が歩いている方に急いで向かいました。

トレイルに戻って来たー!助かった!

 

トレイルに戻っただけで安心してしまい、最初逆方向に歩き始めてしまいましたが、やっと復帰できました。いやー、本格的に迷わなくてよかった。油断は禁物です。

 

トレイルヘッドの近くまで戻ってくると、向こうの岩山でオフロード車がそろそろと動いているのが見えました。あそこは本格的なオフロードコースで、坂が急な割に道幅が狭いので、何度か切り返ししながら慎重に坂を下っているようでした。ああいうアクティビティをするのがこのニードルスの醍醐味なんですね。

 

そして駐車場まで戻ってきました!ああよかった!2時間ほどハイキングしましたが、まだまだニードルスのほんの一部しか体験できていないと思います。また来たい場所が増えました!

 

今日はキャニオンランズの近くにある町、モアブに泊まります。街の中を走っていると、路上や、お店・ホテルの駐車場など、至る所にオフロード車が並んでいました。なんでもこの週末にかけて、年に一度のオフロード車の一大イベントがあるみたいで、全米からオフロード車がここモアブに集結しているらしいです。そのおかげで、ホテル代が異常に高かった!普段なら一泊$100未満で泊まれるようなホテルも、軽く$300を超えていました!もー、大迷惑!

 

スーパーで買い物をして、今日はホテルで落ち着いて晩御飯です。といってももう21時過ぎなので、あんまり時間の余裕はないんですが。忙しい夜が続きます。