3月25日_2度目のグランドサークル 2日目 ザイオン国立公園 | アメリカ研究留学日記 in メリーランド

アメリカ研究留学日記 in メリーランド

夫の研究留学のため、夫婦と子供一人で渡米しました。
東海岸、ワシントンD.C.近郊のメリーランド州に住んでいます。
英語が苦手な夫、できない妻、知らない子供のアメリカ奮闘記です。

今日は丸一日ザイオン国立公園で過ごします!

ザイオン国立公園には前回も来ましたが、その時の滞在時間はたったの4時間程でした。巨大な岩山がそびえ立つ景色に感動しましたが、この公園の最大の醍醐味であるハイキングはほとんど出来ず、ザイオンの魅力の1%も味わうことなく終わったんじゃないかと思います。今回はどっぷりとハイキングする予定です。

 

朝、朝食を食べに外に出るとすぐ目の前に巨岩群がありました!昨日は到着が夜になり周りの景色が見えなかったため、今になってやっとザイオンの岩山とご対面です。朝から贅沢な景色!

 

朝食を済ませ準備を整えてから車で公園に向かうと、入園ゲートの手前で車が渋滞していました。こんなところで時間が潰れるなんてもったいない!前回のように、もしかしたら駐車場もほとんど空いてないかもしれないと思い、車はホテルに置いて歩いて行く事にしました。ホテルと公園が近くて良かった!

 

車用のゲートと歩行者用のゲートは別の場所にありました。歩行者用のゲートの方にはスタッフが誰もおらず、入園料を払うことなく入って行けました。こんなんでいいのか?

 

まずはビジターセンターに寄ってジュニアレンジャーの問題集をもらいました。そしてシャトルバスに乗り、今日の目的地、ウィーピングロックトレイルヘッドまで来ました。ここから岩山を655m登り、オブザベーションポイントという素晴らしい眺望がある展望台まで行きます。所要時間5~7時間の超ロングハイキングです!(これを計画したのはもちろん主人です)

 

体力がもつか(特に娘の)気になるところですが、もっと気になる事が。これから歩くトレイルの途中にも終点の展望台にも、トイレがないのです!シャトルバスの停留所でトイレは済ませましたが、下山までもつかどうか。あまりに水分を控えるのも体に良くないですし、かといって遠慮なく飲むわけにもいきません。他の人はどうしているんでしょう?

何はともあれ出発!

 

トレイルの最初は整備された平坦な道ですが、ずっと上り坂が続くため少し歩いただけで息が切れてしまいました。ここでこの旅行のために用意した秘密兵器の登場です!主人のハイキング熱が高じて、ついにスティックまで買ってしまいました。これを使うと歩くのが楽になりました。

 

歩き始めて約40分、けっこう高くまで登ってきました。ここが終点だと言われても納得できるくらい、ここからの眺めも素晴らしい。シャトルバスの停留所がとても小さく見えます。

 

ここからは平坦な道になり、先程まで見上げていた岩山が目の前に見えるようになりました。地層の模様が凄い!

 

トレイルのすぐ横はとても深い谷になっていて、普通に歩いていて落ちることはまずありませんが、柵などないためのぞき込むとスリル満点です。

 

こんな水場に出ました。先程の谷に向かって水が流れているようです。この水を汲んで、フィルターを通して水筒に入れている人達がいましたが、本当に飲んで大丈夫なんでしょうか?

 

水場を過ぎると急に視界が開けました。

 

ハイキング開始から1時間20分、少し広い場所があったのでバナナ休憩にしました。朝たっぷり食べてきましたが、すでに少しお腹が減ってきました。歩いていると暑いのですが、止まると一気に寒くなります。脱いだり着たりせわしないです。

 

さあまた歩きます!ここからはまた上り坂になりました。休みなく上り坂が続くので、息が上がり足は疲れ切ってもうバテバテ。少し歩いては休憩しながら根性で歩き続けました。この黄色い岩の辺りは特にきつかった!景色をじっくり眺めたり写真を撮ったりする余裕はあまりありませんでした。

 

バナナ休憩の後、50分程登り続けたところで目の前に素晴らしい景色が!綺麗!だいぶ高くまで登ったなあ!

ここがゴールでもいいくらい素晴らしい景色ですが、ここはまだ終点ではありません。さらに先に歩き続けます。

 

この後は道はほぼ平坦になり、楽に歩けました。

 

そしてついに、オブザベーションポイントに着きました!!歩き始めて実に3時間。長かったー!きつかったー!頑張った人だけが見られる、ザイオンキャニオンを見下ろす素晴らしい景色です!ずっと眺めていたい!

 

私と主人はこの景色を眺めたり、角度を変えて写真を撮ったりと大興奮でしたが、娘の興味はすぐにこちらに移りました。シマリスです。展望台には何匹もシマリスがいました。

 

 

ここでよくパンやスナックなどをもらっているのでしょう。リスの方からこちらに寄って来るくらい人に慣れていて、人の周りをウロチョロしていました。実際にスナックをあげている人もいました。公園内で野生動物にエサをあげないようにと、たくさん看板が立っているのですが、完全に防ぐのはやはり難しいようです。娘はジュニアレンジャーの問題等でこの事について何度も聞いているので、いけない事だとよく分かっていました。

 

さて、ここでお昼ご飯です。風が冷たいので少しでも風がよけられる所に座りましたが、それでも結構寒い~。

 

昼ご飯を食べて体力もすっかり回復しました。大人二人は飽きることなく景色を眺めては写真を撮り、娘はリスを見たりスティックで遊んだりしていました。

 

いつまでもこの景色を眺めていたいのですが、帰るのにも2-3時間かかるのであまり長居するわけにもいきません。何より、膀胱がすでに7割くらいまで溜まっているので、限界が来る前に下山しないといけませんでした。

後ろ髪引かれる思いは残りますが、この景色をしっかりと目に焼き付け、オブザベーションポイントを後にしました。

 

帰りはほとんど下り坂です。やや膝や腰にきますが体力的にはかなり楽で、登りの時とは違って周りを眺める余裕もありました。

下に最初の方に歩いたトレイルが見えました。とても細く見えます。

 

後ろを振り返ると、さっきまでいたオブザベーションポイントが見えました。岩肌が茶色くなっている部分の上のあたりです。えらい所にいたんだなあ。

 

登っている途中にも見た景色。オブザベーションポイントよりは低い地点ですが、やっぱりこの景色も素晴らしい。

 

地層の模様がくっきりと分かれている岩。自然って本当に面白いです。

 

とにかくきつかった黄色い岩の辺り。あの時のしんどさを思い出しました。

 

上を見上げると、どーんとそびえ立つ白と茶色の岩。とにかくすごい迫力です。登る時は見上げる余裕もありませんでしたが、今改めて眺めるととてもいい風景。

 

こんなド根性ツリー(死語??)も、登っている時は気付きませんでした!

 

こんなに綺麗な岩もありました。オレンジと黄色の綺麗な層です。

 

行きにバナナ休憩した地点まで戻ってきました。近くの岩に登って遊ぶ余裕もありました。帰りは本当に楽です。

 

あまり遊んでいると膀胱が満タンになりそうなので、早く戻りましょう。水場まで戻ってきました。行きの時とは太陽の位置が変わって日陰になりました。

 

水場を抜けると、遠くにオブザベーションポイントが見えました。あんな所まで登ったんだなー。

 

オブザベーションポイントを出て約2時間半、トレイルヘッドまで戻ってきました!何よりもまずトイレへダッシュ!

 

歩いた時間は約5時間半、オブザベーションポイントでの休憩も含めると、実に7時間近くものロングハイキングでした!これは主人も満足したでしょうと思いきや、また行きたいとハイキング熱がさらに上がってしまったようです。こりゃキリがないな。でも、もう一度見たいと思う素晴らしい景色でした。

今回は何よりも、全部自分で歩いた娘に驚きました!高低差655m、往復約13kmを踏破するとは!前回ザイオンに来た時は、往復1時間の平坦なトレイルですぐに「疲れたー。」「抱っこー。」になっていました。何度もハイキングに出かけているので、いつの間にか鍛えられていたようです。

 

シャトルバスに乗ってビジターセンターまで戻りましたが、バスの中で座るとさすがにドッと疲れが押し寄せてきました。軽い時差ボケもあり、少しおやつを食べて娘はすぐに寝てしまいました。

ホテルまでは主人がおんぶ。よく頑張りました!

 

頑張ったご褒美に、娘にエルサのボトルのジュースを買いました。明日もまたザイオンでハイキングです!