ごきげんよう。栗毛馬です。

 

ご近所の方をお茶にお呼びすることにした、うちの老婦人こと母が気を揉んでいます。

  • 何をお出ししたらいいか
  • テーブルセッティングはどうしたらいいか 

「ああ、どうしよう!」

当日までまだ日にちがあるのに、大昔(なんと2008年9月の版でした)に買ったHappyさんの本などをめくって大騒ぎ。

 

 

おお、懐かしい!

画像の撮影ついでにパラパラ見たら、エルメスの食器がたくさん載っていて驚きました。

そういえば、この本でエルメスが食器を販売していると知ったのでした…。すっかり忘れていましたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、どうすればいいと思う?」

えっ、私に聞くのかね?

 

どうって…。

客寄せやおもてなしは私の不得意分野。

相談されたって全く役に立たないし、老婦人もそんなことはわかっているはず。

 

「そんなに悩まなくても、別に何でもいいんじゃない?衛生的で見た目がよくておいしければ」

と伝えましたが、

 

「何でもよくないわよ!」

家中のレシピ集を集めて積み上げ、ついでに眉毛も吊り上げて、研究に余念がありません。

 

聞けば、たまにいらっしゃる気楽なお友達ではなく、

  • それほど親しくない
  • 目上(年上)
  • お金持ち(=舌が肥えているおそれあり)
  • 今後、呼んだり呼ばれたりすることはなく、これっきりになる可能性が高いため、変な(雑で手抜きな)おもてなしはしたくない
  • でも、あまりお金はかけたくない(大げさにしたくない)
  • とはいっても、わざわざ「お茶に来て」とお呼びした以上、しょぼいものにするわけにはいかない
  • しょぼいのはダメだけど、昼食直後でみなさんお腹も空いていないだろうから、盛りだくさんのメニューは避けたい(『出されたものは全部食べねばならぬ』とのプレッシャーをかけたくない)

 

のだそう。

うわあ、なんて面倒くさい条件。

 

気づかいと見栄に虚栄にプライドに…

様々な思惑が入り混じった、少々厄介なおもてなしのようなのでした。

 

私は思いました。

コロナ後のこんなご時世。他人の家で出される食品に抵抗のある人も増えていることだろうし、心のバリアも厚くなっているのでは?

 

ならば、出すものは店売りの、個包装のものに限る。

全部デパ地下で買ってくれば安心安全、おまけに簡単ではないだろうか。

お金は多少かかるけど、それは仕方のないこと。

 

アンリシャルパンティエのフィナンシェとか、ヴィタメールのマカダミアナッツクッキーとか、おいしくて個包装になっているものを適当に並べればいいじゃん。

 

 

 

 

 

 

そのとき食べたくなかったとしても、持って帰ってもらえるしさ…。

 

などと私は雑に提案しましたが、秒で却下。

 

「だめよ、全部市販品なんて!みっともない!」

 

みっともない?えっ、何が?

 

…どうやら、自作品のない、『主婦力』を疑われるようなおもてなしはNGのようです。

(世の中、そんなものなのですかね?)

 

でも、衛生面で問題がなく、おいしくて、しかも見栄えのするホームメイド品なんて、あるのだろうか?

 

長くなりますので続きます。