先日、ゴッホ展に行ってきました。
秋の上野公園は、穏やかで
心地よかったです。
東京に限っていえば、
画家ゴッホの美術展は
毎年、年に一回くらいのペースで
開催されています。
・2019年10月〜 2020年1月
ゴッホ展 人生を変えた ふたつの出会い
上野の森美術館
ゴッホ展 巡りゆく日本の夢
東京都美術館
・2016年10月~11月
ゴッホとゴーギャン展
東京都美術館
とりあえず、3年分を遡って
東京に限って記載してみましたが
それ以前にも、
数々のゴッホ展が開かれています
そういえば
厳密には、「ゴッホ展」とは違うけど、
昨年の
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」
(国立西洋美術館 2020年3月〜6月)も
メインは、ゴッホの「ひまわり」でした。
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あまりに頻繁に開かれているため、
「ゴッホ」をメインにした美術展では、
どんな切り口で
ゴッホを見せてくれるのかが
ポイントになります。
今回は、
「響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」
というサブタイトルがついています。
フィンセントは、
ゴッホのファーストネーム。
「ヘレーネ」は、
女性の美術品収集家の
ヘレーネ・クレラー=ミュラーです。
ヘレーネは、ゴッホの才能を
最初に認めた一人とも言われます。
ヘレーネが初代館長を務めたのが
クレラー=ミュラー美術館で
ゴッホのコレクションでは
アムステルダムにある
「ゴッホ美術館」と並んで
知られています。
今回の美術展では
ヘレーネが美術品を収集する過程から
始まって
オランダ時代〜パリ〜アルルと
あざやかに変遷する
ゴッホの画業を追う内容になっています。
美術展の序盤(3分の1くらい)までは
ゴッホの作品ではなく
19世紀半ば頃に
ヨーロッパで活躍した画家の作品が
展示されています。
「ルドン」のキュクロプスなどは
画家の代表作にして
クレラー=ミュラーに行ったら
かならず見たいオススメに上がる一枚ですが
>>これです(リンク先Wikipedia)
そんな作品もさりげなく
混じっていました。
展覧会図録
コレクターが集めた作品群を
もとにした美術展では
その収集の過程の情熱や
コレクターのこだわりが感じられるのが
特徴です。
ましてや、
後世に残すべきと思える作品を
集めるという信念で
美術館を創設するほどのヘレーネの
コレクションは、
ふだんは「美術展」に
あまり馴染みがない方にも...
「また今年も、ゴッホ展?」
と思わず、つぶやいてしまう
美術好きの方にも...
12月12日(日)まで
その後、福岡(12月23日〜)
名古屋(2月23日〜)と巡回します。
▽「ゴッホ展」詳しい案内ページはこちら
https://gogh-2021.jp/outline.html
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★次の記事に続きます
>>コロナ禍で変わる美術展
▽ゴッホセミナー開催します
内田ユミ
(西洋美術史講師)