「鶴は千年亀は万年」と言われるように、鶴は長寿を象徴するめでたい鳥だとされています。

 

そこから、「めでたい」「お祝い」「幸せ」「平和」など、さまざまな好ましい意味が、折り鶴に与えられるようになりました。

 

 

しかし本来は、「おめでたい」ことがあったから、そのお祝いとして鶴がデザインされた何かを贈るというような使い方をされていました。

 

それがどうして、何かの願いを叶えるために、鶴を使うようになったのでしょうか?

 

 

これは諸説ありますが、私は日本人のあいだで根付いていた習慣、「予祝(よしゅく)」にあると思います。

 

つまり、まだその結果が現れていないうちに、先に祝ってしまうという習慣です。

 

たとえば「花見」というのも、秋の豊作を先に祝った予祝だとされていますよね。

 

 

この予祝の習慣から、めでたい鶴を先に使って祝うことで、その願いが叶うよう祈ったのです。

 

こうして折り鶴は、願掛けとしても用いられるようになりました。

 

 

折り鶴は、このように縁起の良いものであると同時に、未来の良いことのための願掛けにも使われます。

 

つまり、今の幸を祝うだけでなく、未来の幸も引き寄せるものなのです。

 

 

そのためには、折り鶴を適当なタイミングで燃やすのが良いのです。

 

燃やして何かを願うという行為は、どんと焼きなど日本全国で昔から行われています。

 

それが折り鶴であれば、折り鶴の魂は天に昇り、その祈りを天に伝えてくれることでしょう。

 

 

飾っておく期間は、1週間でも1ヶ月でもかまいません。1年も置いたら、もう燃やしましょう。

 

燃やす時は、くれぐれも燃えるゴミなどと一緒に出さないように。

 

庭がなければ、大きめの灰皿か金属製のバケツの中で火をつけて燃やします。

 

火事を防ぐためにも、いつでも消化できる準備はしておきましょうね。

 

祈りを込めて燃やしたら、灰は水でしめらせて、燃えるゴミと一緒に捨てても大丈夫です。すでに折り鶴の魂は飛んで行ったあとですから。

 

 

お祝いにもらった折り鶴、あるいは贈り物としていただいた折り鶴など、飾って楽しんだ後は、贈ってくれた方の長寿、健康、幸せなどを祈って、燃やしてあげましょう。