【書籍紹介】
『メンタライゼーションと境界性パーソナリティ障害ーMBTが拓く精神分析的精神療法の新たな展開』
http://www.iwasaki-ap.co.jp/smp/book/b195840.html …
日本で初めてのメンタライゼーションに関する書籍が本書です。
メンタライゼーションの日本への導入はこの本の翻訳からスタートした、と言える記念碑的書籍です。
メンタライゼーションを日本に導入した狩野力八郎先生と、現日本メンタライゼーション研究会会長の白波瀬丈一郎先生が監訳をされています。
ちなみに現在も活動している「東京メンタライゼーション研究会」は、その狩野先生の教え子が中心となり、狩野先生の遺志を継いで活動している研究会です。
我々がこの本を読んだのは今から10年近くも前になりますが、メンタライゼーションをある程度学んで来た今改めて本書を読み返すと、当時はそこまで理解出来なかったのですが、メンタライゼーションやMBTのエッセンスはまさにこの本に凝縮されていたのだ、ということに気付かされます。
現在メンタライゼーションに基づいた臨床は多様な領域、対象へと応用されるようになり、実践の主体も様々になりつつありますが、そんな発展の原点はまさにこの書籍となるでしょう。
決して容易に読みこなせる書籍ではありませんが、是非皆様にも挑戦して頂きたいと思い、本書を紹介させていただきたいと思います。