このシリーズでは、日本におけるメンタライゼーション関連の書籍をご紹介します。
著者:崔炯仁
メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服
http://www.seiwa-pb.co.jp/search/bo05/bn892.html …
メンタライゼーションに関してこれから勉強してみたいという方にはこの本をお勧めします。著者の崔先生は海外研修を経ていて内実も伴っており、非常に読みやすく実践的な内容となっています。メンタライゼーションとは?それに基づいた臨床とは?その対象は?どのように進めていくのか?それらを網羅的に、わかりやすく「ガイド」しています。
「外傷的育ち」を抱える人と、その影響で引き起こされる様々な精神疾患は、実際には精神科・診療内科外来で精神病やうつ病と並んで大きな割合を占めていることは多くの臨床家が認めるところですが、その治療についてしっかりと解説している書籍は非常に少なく、そういう意味でこの本は若手の精神科医や精神科医療従事者、臨床心理士など幅広い臨床家がまずキャリアの初めに一読すべき本と言えるのではないでしょうか。
臨床例も豊富なため、とても実践的な内容となっています。比較的値段も良心的なので、是非お手に取ってみて下さい。