このシリーズでは、日本におけるメンタライゼーション関連の書籍をご紹介します。
著者:上地雄一郎
『メンタライジング・アプローチ入門』
http://www.kitaohji.com/books/2909_3.html
メンタライゼーション関連では日本人初の著作となるのが本書です。医療のみならず、教育や福祉なども含めた臨床領域全般に通ずるものとしてのメンタライジング・アプローチについて概説しています。
この概念は欧米では今や多様な領域に援用されていますが、日本におけるその先駆けとして本書は極めて高い価値があると思います。特にメンタライジングな面接がどのようなものか、非常に詳細に書かれており、臨床領域全般に通ずるエッセンスとしてのメンタライジングについて学ぶことが出来るでしょう。
母親面接の事例や自己愛パーソナリティの方への応用など、実際的な事例も多くあり、自身の臨床にどのようにメンタライゼーションを使って行けばよいのか、という点について、多くの示唆が得られると思います。
是非お手に取ってみてはいかがでしょうか。