日大アメフト部問題から学ぶ「パワハラとの闘い方」理論編

日本大学と関西大学とのアメリカンフットボールの試合で、日大の選手が関大のクウォーターバックの選手に対する悪質な反則プレーをしたことが大きく取り上げられています。

なぜこれほどまでに、

この事件が世間の関心を集めているのか？

それは、私たちが
宮川選手に自分自身を、

内田監督に過去の権威者を
重ね合わせているからです。

理不尽な教師や上司に
逆らうことができなくて
悔しい想いをした過去の自分に、
多くの人が宮川選手を重ねているのです。

宮川選手は、何も言えなかった過去の自分です。
権力に屈して、従ってしまった自分です。

自分だけでなく
第三者をも傷つけてしまった
過去の自分を、
宮川選手の中に見ているのです。

そして、そんな理不尽なことを

押し付けてきた過去の権威者に

内田監督を重ね合わせているのです。

だから、監督が糾弾されることを願い、
かつての自分が受けた悔しさを、
世間が晴らしてくれることを
願っているわけです。

あなたは、内田監督に
誰を重ね合わせているのでしょう？　

私たちは、このように、
ある人物に自分自身を、
その相手にかつて自分が関わった人物を

重ね合わせることで、
当時の感情を思い出すことがあります。

ではなぜ、私たちは、
忘れたい嫌な思いを、
他人を鏡にしてまで、
わざわざ思い出すのでしょうか？

それは、そこに果たせなかった
未完了の想いがあるからです。

「本当は、そのときこうしたかったのにできなかった」

「こうしてもらいたかったのに、してもらえなかった」

その未完了の想いを
完了というか成仏させてやるために、
他人を鏡にしてその想いを再現しているのです。

他人を鏡にして、
他人事として眺めることで、
その出来事や双方の想いを
冷静に推し測ることができます。

つまり、自分に起きたことを
冷静に眺めているので、
自分の未完了の想いを完了させる
格好のチャンスなのです。

ですから、日大アメフト問題に、
激しく反応したあなた。

この機会に、きちんと、
あなた自身の未完了の想いを
成仏させてやりましょうよ。

次回は、その方法をお伝えします。